ラベル 料理研究 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 料理研究 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年11月8日金曜日

天ぷらの余りを復活させる丼

天ぷらが好きです。

しかしながら天ぷらは外で食べるとなかなかお高い。
そこで、自宅で揚げるに限るわという話しになるのですが、これがどうして、そうすると今度はついぞ、たくさん揚げすぎてしまう。

なぜなら、海老は冷凍ブラックタイガーでも10本入りしかなかったし、椎茸も一袋に10個くらい入っているし、ミズナなんて100円で山ほどになるし、肉も食いたくなったから豚はブロックで買ってしまったし、人参は切るとなれば1本は使ってしまうし、と、そういうわけで、冷蔵庫にある茄子や玉ねぎには出番すらなかったのに、ちょっと食えないくらいの天ぷらが出来てしまう。

仕方ないので食べきらない天ぷらは冷蔵庫にしまうのだが、これが翌日になるともちろん美味くはない。フニャるからだ。

これを、翌日になってもサクサクになるレシピを考えようとかいうのは不毛だと思う。中の食材がカピカピでないのだから、時間が経てばどうしたって水分が衣に移る。

そこで、「湿気ているなら湿してしまえ残り天ぷら」という格言通りに、めんつゆとともに卵とじにしてしまうわけだ。




そこまでは常識。だと思ってる。

が、この先が先日の発見だ。気付いてしまえば何のこともないのだが、今の今まで気付かなかった。

天ぷらは卵とじにしたら湿気ているのは気にならなくなるが、やはりあのサクサクした衣の食感が完膚なきまでに消失しているのは寂しい。

ところがだ、よく考えればサクサクした衣があるじゃないか。

天かす、ですよ。

さきほど俺は言った。「中身がカピカピででもなければ」湿気てしまう、と。

しかし、天かすにはもとより中身などない。なので、湿気ない。

だから、天ぷらを揚げた際に、必然的に生じてしまう天かすを、取っておいて翌日の天とじにかければ、いくらかでも天ぷららしい歯ごたえを残した天とじ丼が食えるのだ。

・・・うまいよ。紅しょうがと青海苔、七味もかけたらうまい。限りなく粉モノ系になってくるけど。


※なお、写真の天かすは市販品。揚げてる時にはまだ、この手を思いついてなかったので、今回は天かすは捨ててしまっていた。市販品のストックもあったし。

2013年10月12日土曜日

マルちゃん正麺塩油そば オシャレ風味

巷で流行しているらしいマルちゃん正麺のアレンジレシピ。…いや俺はむしろカスタマイズと呼びたい。まあいいや、ともかくそれを試してみた。試してみた、というほど構えてやったものでもないのだが。

タイトル 正麺油そば オシャレ風味
材料
  • マルちゃん 正麺 塩味 1袋
  • 冷蔵庫に取り残された萎びかけのレタス 数葉
  • 生卵 1つ
  • 黒胡椒…俺はギャバンの粒を京セラのミルで挽いている
  • 冷蔵庫のタッパーに取り残された僅かなメンマ

作り方
  1. 鍋にたっぷりめの湯を沸かす。1リットルくらいだったかな?捨てるので量の詳細はどうでもいい。
  2. まず、レタスを色よくゆがく。しゃぶしゃぶ程度。鮮やかなライムグリーンと透明感に配慮する。俺は。
  3. レタスは取り除き、麺を茹でる。堅さはあなたの自由だ。
  4. 丼に麺をとる。多少は湯も入ってもいい。つゆは、わりと塩っぱいから。火を止めてお湯だけになった鍋に生卵を割り入れる。
  5. 麺に付属のつゆをストレートでかける。そして、黒胡椒を高い打点から華麗かつ豪快に振りかけ、つゆとともに混ぜる。
  6. さきほどのレタスを麺上に素敵に敷き詰める。
  7. 鍋の中を見てみよう。そろそろ玉子が微妙に温泉玉子風になっているのではないかい?そいつをうまく掬って、レタスの上にプットオン。実際のところは、俺は菜箸で軽く抑えてまず湯を捨てたね。
  8. メンマをトッピング。なければ他の何かでいんじゃないかな。ツナとかどうだろ?生姜焼きとか、さばみりんとか、冷蔵庫から発見される適当な具、強烈過ぎないものなら何でもいいのではないかと思われる。
  9. 黄身を壊していただきます。ラー油ちょっと垂らしたらいい感じだった。

味薄いと言われる正麺塩だが、なにせストレートだから十分過ぎるほど塩っぱいです。そこはレタスと玉子が緩和してます。そういう意味でも、玉子の黄身は固めない方がいいだろう。

あと、油そばと言っても油少ないです。お湯と捨ててる分、普通に作るより減ってるくらいだろう。つゆと共に、油を添加してもいいかも。普通にサラダ油あたり。




ちなみに、どこが「オシャレ」なのかと問われれば。

真っ白い丼に、緑の葉っぱがあって、玉子が乗っていて、香辛料なんか振ってあれば、カフェとかデリとか名乗っていいのだろうと俺は信じている。
…実際、写真のこれの横にプチトマトでも置いておけばもうバッチリそんな感じじゃね?








2013年1月12日土曜日

グラタンが美味い

この冬はグラタンが気に入っている。

凝っている、と言うほどのことはないと思っている。ソースは缶かレトルトで済ますし。

ただ、具材はちょっと変わり種だ。

四歳になった娘は、おじさんマークのお魚と命名しているオイルサーディン。最初にグラタン作る時に、アンチョビーを買って来てくれと嫁に頼んだら間違って買って来やがったのだが、これが存外に美味かった。

で、もう今シーズン、四回くらいはオイルサーディンのグラタンを作っている。マカロニがメインだが、ポテトを入れることもある。

玉ねぎ等を炒める際に、缶詰のオイルを使うのがポイントだ。単にググったレシピだけど。

他にも、海老とほうれん草とか、蟹とアボカドとかも。

いずれにしても、食べ応えあるし美味いのに、一皿あたりのコストってせいぜいワンコインなんだよね。いや、そんな行かないか。各種オイルやパン粉まで数えても、三百円くらいじゃないか?


…こうなるともはや、外で半端なグラタンは食えんよ。本当。

2012年11月6日火曜日

うまいお好み焼きのタネ

新調したホットプレートの説明書に載ってたお好み焼きのタネがうまかった。やけに手の込んだ…と言ってもたかが知れたもので、さくっとした感じ。サクッと、じゃない。さくっと。

生地の分量以外は木にしなかったが。備忘録。

2012年11月2日金曜日

今日のグルメな発見:玉子ごはんは醤油が先

発見つうか何かのテレビCMで見た気がするのだが。うろ覚えで何だかわからない。

ただ、ご飯に醤油をかけてから玉子をかけていたように見えたのだ。俺の常識では、玉子ご飯というのは玉子に醤油を入れてからご飯にかけるか、ご飯に玉子をかけてから醤油をかけるかだったのだが。

…整理しよう。


  • 玉子を溶いて、醤油を垂らし、それをご飯にかける
  • 玉子を溶いて、ご飯にかけて混ぜ、それに醤油を垂らす
  • ご飯に醤油を垂らし、それに溶いた玉子をかける
玉子ご飯にはこういったバリエーションが考えられる(もっと考えることも出来るがそれはまあいい)わけだが、今日試したのは最後のもので、これがすこぶる美味かった

ご飯にしっかり醤油味がついているのに、醤油なしの玉子でくるんでしまっているから口当たりがマイルドで、玉子の甘みがしっかりする印象。で、噛むと醤油の旨味が出てくるというね。

いや、いいわこれ。お薦めする。


2012年10月21日日曜日

お好み焼き

下書きのままで公開し忘れてたので時系列が微妙だが。

お好み焼きを最近よく焼いている。


お好み焼き自体は昔から好物だ。だが、結構用意も面倒臭くて、しかもだいたい作り過ぎるので、あまり自宅で作ってはいなかった。

それが最近よく焼くようになった直接の原因は、すでに述べた気がするが、スマイルプリキュアのせいである。娘と一緒に見ているのだ。ああ、そうだ、けっして俺が見たいわけではない。けっして。


プリキュアを見る動機がどうあれ、その中でキュアサニーに変身するあかねちゃんは大阪からの転校生で自宅がお好み焼き屋なのだね。で、やはり家が店というのはシナリオ上の使い勝手が良いようで、何かとその5人いるプリキュア(の変身前)がお好み焼き食ってるのね。で、看板娘のあかねが軽くうんちく垂れながらお好み焼きを焼く場面があったり。そういやオープニングでも焼いてるや。で、毎週見てたらお好み焼きを食いたいというか焼きたくなってしまった。

で、いつも作り過ぎたりするのは、市販のお好み焼きミックスを買うからいかんのだと思い、小麦粉スタートで行く事に。1枚単位で量の調整がきけば、食いたい分だけ作れて無駄がないし、腹一杯なのに無理に食うこともなくて後味がいいだろう、と。

とは言え、あまり凝りたくもないわけで。つらつらとレシピを検索しつつ、俺の波長に合うのを探し…

http://www.eonet.ne.jp/~taronaniwa/buta.html
結局、ここを参考にしつつ大胆に簡略化。

つまりキモは、
  • 小麦粉に対し、液体系は重量比で1.5倍。
  • 小麦粉は40gで一枚分。
  • 液体は、水と長芋の合計。
  • ベーキングパウダーと粉末だしは規定量。塩と砂糖を僅かに。
あと、

  1. 焼く直前にタネと具を混ぜる。この時、1枚分ずつボールにとり、混ぜ過ぎない。
  2. 混ぜてから卵を割り入れて、またこいつを混ぜ過ぎない。
  3. ホットプレートで、裏、表(蓋する)、裏と各5分弱
てな感じ。…というのが、俺が経験ではなくインターネットで得た知識を統合しつつ整理したレシピである。

まあ、で、うまかった。さっくりしてて。翌週に長芋を省いたらやはり味は落ちた。

長芋は、小分けで売ってるものを計量カップの中に薬味おろしで擦り、そのまま水を規定量になるように加えるという手を思いついてからは楽だ。山芋パウダーなるものは、関西ではそこらで売ってるのかね?俺は近所のスーパーで見た事がないのだが…。

ちなみに、うちにあったおたふくソースは、開封後1年くらいたってそうだったので捨てて、今回はイカリのお好み焼きソースを購入。安かったし。でもこれ甘過ぎなくて気に入った。


追記

イカ玉うまい。豚肉も使ってるからミックスってことになるのか?イカは、イカが入ってる少量の刺身盛り合わせを買って来て、イカ以外は刺身として食ってしまった。量もちょうどいいし最初から短冊だし、他はアジとサンマだったので安かったし、1枚目を焼く前にビールのつまみに食えてうまかった。しかもイカ玉に刺身付属の大葉も入れてしまったが、これがまた良かった。

あと、桜えびうまい。アミエビじゃなくて桜えび。やはり香りが違うわ。

…次の補給装備は「あおさ」に代わって青のり導入といったところだろう。値段が数倍になるが…、それだけの差はあるよな。数倍っつってもたかが知れてるし。




2012年1月22日日曜日

豚まんは電子レンジじゃダメだ

昼に豚まんを食った。

チルドの。どっちかと言うと俺はこの食い物を「肉まん」と呼ぶのだが、こいつはパッケージにそう書いてあったから豚まんである。

いずれにせよ中華まんは昔から好物だ。だが、最近は家で食うとどうもしっくり来ない。中村屋や井村屋であってもだ。

これらブランドはコンビニの中華まんも供給しているので、基本的にモノが悪いわけじゃない。少なくとも、俺の期待値までのクオリティは有しているはずだ。

となれば、しっくり来ない原因はやはり、調理方法。つまりレンジで温めるというやり方にあるのではないか。最近では、パッケージにも「電子レンジの場合」という温め方が記載されており、中華まんの公式調理方法となった観のあるレンジ法だが、かつては、レンジで調理して失敗するアイテムの代名詞といえば中華まんという時代もあった(と思っている)。

つまり、中華まんを普通に電子レンジで温めれば、確実に固くなる。中華まんは蒸すもの、つまり熱と同時に水分を加えながら調理するものであるのに、電子レンジは水分を奪ってしまうからだ。本体を炙らずに水を温め、その高温の水分を本体に含ませることで本体を温める「蒸す」という方法と、本体に含まれる水分を温め、気化に脱水を招く電子レンジ。考えてみればまったく逆のアプローチである。

と言う事で、昨今ではご存知の通り、この手の調理においては水をふりかけラップして…という手法が編み出され、定着するに至ったのだが、果たしてそれで問題は解決しているのか。

電子レンジはやはり、蒸すと同等の機能は持っていない、それが、俺が家で中華まんを食う際の残念な感覚につながっているのではないか。

ということで、蒸すことにした。

が、蒸し器がない。

そこで編み出したのが以下の方法だ。



パスタ鍋の内鍋に凧糸を二本、橋渡し(つまり穴に通して輪にした状態)し、そこに割り箸を2膳、枕木状に配置した。やや綱渡り的な不安定さがあったが、慎重に扱えば十分役に立つ。あとは通常通りに外鍋に入れ、低く水を張って沸かし、蒸すのみだ。ちなみに蓋に布巾を挟んだりはしなかった。最近の鍋は密閉性が高いというか、蓋の合いが良いから大丈夫じゃねえかなと。

これで、3つの豚まんを蒸した。

豚まんは4つ入りだったので、1つは、レンジで調理した。茹でもの専用のザル状のインナーが付いたタッパーでなので、電子レンジ的にはだいぶ頑張った調理だ。蒸すのは湯が沸いてから5分からかかるが、電子レンジは1分で出来るのは確かに美点だ。

だが、出来上がったものは、やはり違っていた。

まず、皿に載せようと掴んだ時点で明確に手応えが違っている。レンジのは普通にやわらかくなっていたが、蒸したものはもっとこう、指に吸い付くような柔らかさだ。

そして、実際に食べれば、蒸したものが明らかにもちもちのふにゃふにゃ(まあ、コンビニで買うのと同じだ)なのに対して、レンジ調理品はやはり、どこか芯が感じられる。パンを食っているような、というか。

さらに驚いたのは、味が違っていたことだ。蒸した方が生地が甘かった。おそらく、食感の違いのせいではあるまい。澱粉と水と加熱の何かの作用が甘みを引き出しているのではないかと思う。糖がどうとか、そんな話で。面倒なので調べないけど。

なので、これからは断固、蒸すチルド食品は蒸すと決めた。

しかし、だからといって蒸し器を買うのは邪魔だし嫌だ。鍋に入れて使う変な羽みたいな簡易蒸し器?も見たことがあるが、あんなのも邪魔だ。そこで、凧糸方式の改良を試みた。

それがこれ。



…我ながら、器用なものだと思っている。2本の綱渡りだった凧糸の二カ所を結び、それを別の糸で外側から引いて蜘蛛の巣状にした。凧糸がもったいなかったから別の糸でやったけど、最初からこうするつもりなら1本でも出来るな。台所スポンジを載せてテストしたが、肉まんくらいなら、十分に安定して乗りそうだ。

…まるで亀の甲羅のような幾何学的パターンだ、という点から余計なことを着想しそうになるが、それはしなくていい。ただ、こういうことをさらっと思いついて実現できる自分のクリエイティブさに感心してしまった。




追伸

夕食にはチルドシュウマイを食った。この時点で、鍋の中にお菓子作りようの「ふるい」を伏せてやれば見事に蒸し器になるということを発見し、上記のアイデアはお蔵入りになった。

ま、シュウマイも、レンジ調理より格段にうまかったわ。皮のもちもち感が違う。蒸すのが、すっかり気に入ってしまった。今度はあんまん食べよう。

2010年2月5日金曜日

グルメ批評 ビッグ・アメリカ・ニューヨーク・バーガー


マクドナルドの意欲作、ビッグ・アメリカシリーズの第二弾、ニューヨーク・バーガーを食する。

テキサス・バーガーでは食の舞台に骨太な男らしさをプレゼンスさせたMcDonald'sは、今回はどのような物語を聞かせてくれるのか。

バーガーは、深夜営業店舗にて、熟練スタッフが回転率にゆとりをもって調理できるため安定した品質が期待できる23時前後に購入。

カウンターに向かう時点で当然、私のオーダーは決まっていたのだが、敢て迷う。

すると、落ち着いた男性スタッフが、快い笑顔とともにサジェスチョンする。

「迷っておられるのでしたら、本日発売のニューヨーク・バーガーは如何ですか?」

押し過ぎることのない接客態度は十分な好感度だ。評価のためとは言えど、試すようなことをした自分が申し訳なく感じつつ、テイクアウトでオーダー。

ニューヨーク・バーガーを食し、評価するにあたって、私がテイクアウトを選択することには理由がある。

通常、冷製の食品を除けば、およそすべての料理は調理仕立てが美味である。湯気が上るような料理は、それだけで美味しそうに見えるものであり、また美味しく感じる。実際、人間の味覚は温度によってその感じ方に違いがあり、苦みや塩味は高温時においてマイルドになる傾向がある。すなわち、バーガーのような塩味の強いメニューであれば、調理仕立ての高温時はいずれ穏やかな味に感じる傾向があり、低温時にはどぎつい味になる傾向があると言える。

しかしながら、バーガー類は、他の料理に比べてテイクアウトにより供されることが多い。すなわち、バーガーの評価においては、一般的な食スタイルでありながらよりシビアなコンディションであるテイクアウトにおいて食することが、クリティカルな批評にこそ価値を求める私の評価方針である。


テイクアウトは、紙袋のみによる提供。ドリンクはそのまま渡される。近年のエコロジー意識の高まりに対応した取り組みは、McDonald'sの真摯な企業姿勢を感じさせる。


紙袋から取り出したバーガーは、やはり1枚の紙により簡素に包装されている。

しかしながら、白銀の光沢を放つ地色にブルーのプリントで意匠を配した包装紙は、そこはかとない高級感とともに、ニュー・ヨークの都会的センスを感じさ、これから食するバーガーへの期待感を高める演出効果は十分だ。


包装を解く。



特製グラハムのバンズから大きくはみ出すクオーターパウンドのビーフパティ、そしてグラハムとあわせてフレッシュなヘルシーさを感じさせるレタスが印象的だ。

食する。

バター系の風味が強い通常のバンズに比べ、グラハム(全粒粉)の香ばしい香り、そしてレタスのシャキっとした歯触りが心地よい。

そして、何と言っても力強いクオーターパウンドのパティ。頬張った瞬間に、バーガーを食べているという充実感に包まれる。もちろん、パティはビーフ100%。塩さえ使わない本物の100%でなくては出せない、純粋なる肉の旨味だ。挽き具合もほどよく、歯ごたえを感じるとともに口の中でほろっと解ける絶妙なバランスは新メニューながら老舗ならでは技術が光る。

さて、この力強いパティはともすれば重たくなり、バーガーのデザインをいびつにしてしまう。

ニューヨーク・バーガーはどうだろうか?


まず感じられるのはパティと濃密に絡み合うモントレージャックチーズの軽くマイルドな口当たり。熟成期間が短くクセのない風味は、ビーフ100%のパティにコクを与えつつ、過剰なしつこさを避けている。良い選択だ。

さらに、ソースはケチャップ系ではなくマヨネーズ系があわせられており、その軽やかな酸味はトマトスライスと相まって、ビーフとチーズの重厚な二重奏に爽やかな旋律を乗せるが如くハーモニーである。

また、トマトは、レタスとパティの間の物理的な隙間を埋めて、食感の繋ぎを良くするためにも一役買っていることを忘れてはならない。

噛むに従い、それらが混沌とした味わいをなし、バーガーならではの主食―主菜–副菜の一体感を味わえる。

さて、二口、三口と食べ進める。

パティヘビーになりがちなクオーターパウンドだが、ここで重要な役割を果たすのが粒マスタードだ。垂れたりせず、辛すぎもしないが十分な、絶妙なボリュームでトッピングされた粒マスタードは、ピリリと清冽な刺激でバーガーの印象を引き締める。

通常のMcDonald'sハンバーガーであればピクルスがこの役を担うが、バルキーなニューヨーク・バーガーにおいてはピクルスでは弱い。また、ダブル、トリプルでピクルスをトッピングする方法も考えられるが、その場合、マヨネーズ/トマトの酸味とコンフリクトしてしまい、バーガー全体のバランスは乱れるだろう。

したがって、ピックルスより一層ハイ・キーな粒マスタードを持って来たレシピは秀逸だ。

さて、しかしながら、粒マスタードは言わば諸刃の剣である。その強い香味は、素材の味を全面に押し出したビーフ100%パティや、あっさりとしたモントレージャックチーズに対して、勝ち過ぎてしまうこともある。

特に、辛みというものは食べ進めるほどに蓄積されて感じられるもの。後半になった時にマスタードが主張し過ぎてしまう可能性が看過できない。

ところが、やはりMcDonald'sのデザインは隅々まで隙がなかった。

クオーターパウンドのビーフパティに対してあまりに薄いベーコン。だが、この薄さが重要だ。最初のうちこそ存在感は希薄だが、バラ肉の脂によるベーコンの旨味は、口内に残り易く徐々に後味にスモーキーな骨太感を与える。同時に、脂は辛みを抑える効果がある。

そして、ここでレタスが良い仕事をしている。独特の苦みは、酸味や辛み、塩味といった刺激的な味覚に偏り勝ちな具材の中にあっては仄かながら確かな存在感を示し、またこの苦みが肉の甘みを逆に強調し、結果的にマイルドな方向に振り子を戻し、また次の一口での刺激と旨味への期待感を維持させるのである。

食べ進めるに従って蓄積されるマスタードの刺激を、同様に蓄積されるベーコンの旨味でバランスをとる。そして、それらが限度を超えてしつこさに変わる前には、バーガーは完食となり、満足感だけが残る。


徹頭徹尾、バーガーの代名詞たるMcDonald'sのデザイニングスキルと冴え渡るバランス感覚に唸らせられる仕上がりであった。

★★★★★


++++++++

えーと、今日はちょっと食べ応えのあるものを食べながらビールでも飲みたかったんだけど、いつもながら遅い帰宅で、リビングでガサガサやると娘や妻を起こしてしまうしなあ、とマクドナルドで飯を買い(ウチの近所は店が少なく、他の選択肢は吉野家のみ)、つまらないので徹底的に褒めたたえるレビューを書いてみました。
…もちろん、本当にこんなこと考えて食ってません。つうか意味わかりません。バーガーのデザイニングスキルって何なんでしょう。妙な拘りを感じさせるものの文法上怪しいカタカナ英語というのは、俺が抱くグルメだのアートだの評論する人への偏見の表現です。個人的にはたいてい偏見じゃないと思ってます。

まあ、普通にウマかったけどね、実際。

2010年1月1日金曜日

煮豚のレシピ(ドクターペッパー使用)

タイトルはわかりやすく付けた。
俺の付けた正式な料理名は、「豚ロース肉のドクターペッパー煮込みジンジャー風味貴族風」だ。

え?何か違和感を感じるかい?いや読み間違いでも書き間違いでもないぜ。イエス! メンズ・キュイジーヌ with Dr.Pepper!だ。

…まあ、こんなものを作ろうと思った経緯を一応書いておくと…
なんとなくここ数年の習慣として、大晦日には煮豚を作って正月などに食っていたのだが、今年は手を抜きたくてですね。ちょうど年末に炊飯器を買い替えたので、いらなくなった古い炊飯器を使いつつ、極力簡単でかつうまそうな、それでいて今年の短い冬休みの中でちょっとした遊び心を満たすレシピはないか、と思案した結果である。

さて。

最初に言っておくべきことは、俺はゲテモノを作ろうとしてるのではなく、真面目に正月に美味しく味わうための料理を作ろうとしているということだ。

その為にドクターペッパーをチョイスした理由、むしろ科学的仮説について述べておこう。

  • まず、前提として俺はドクターペッパーは飲み物として好物である
  • 世には、実は「コーラ煮」という調理方法は知る人ぞ知るお手軽&美味レシピとして存在している
  • ドクターペッパーの味は概してコーラに近いから、上記事実からすればドクペ煮もけして無謀ではない
  • ドクターペッパーのフレーバーは「20種類以上のフルーツ」だそうだ。肉の煮込みにフルーツを使うのは常道だ。
そう、背景的に考えて無理はない。

肉料理にドクターペッパー(コーラであっても)を用いる際の違和感として「炭酸」「甘い」があるかと思うが、
  • 炭酸は肉を柔らかくする効果があり、煮るうちには飛ぶ
  • 煮豚はそもそも普通に使っても結構多くの砂糖を用いる

という事実を考えれば、これらの点には何の問題もないことがわかる。

ま、そして重要なのはウチの冷蔵庫には既にドクターペッパーがあったということかな。無ければコーラを買って来た気もするわ。


ともかく、上記の通りの科学的推論により、ドクターペッパー煮込みは美味い可能性を支持する根拠はいくつかあるが不味いと断定する根拠は見当たらないという結論を得て、いざ実践というわけだ。

では、せっかくなので料理ブログ風に以下紹介。



まず、基本の材料だ。

ネギは青い所だけ。年越し蕎麦の薬味の残りだからとてもリーズナブルだ。

ドクターペッパーは500mlの1本。

豚肉は肩ロース、煮豚用にネット付きで売っていたもの。いつもは国産肉を買うことが多いが、今回はドクターペッパーとの相性を考えてアメリカ産をチョイス。
500gほどの塊である。

----

豚肉は、表面に軽い焦げ目が欲しいのでまずフライパンで焼くことにした。焼こうと思ったら塩胡椒したくなって、塩と黒胡椒(細)をすこぶる適当に振りかけた。

強火で表面を焼き、粗いみじん切りにしたネギ(青部分)をトッピング。刻んだのはその方がエキスがよく出るような気がするからだ。

そして、ドクターペッパーを1本注ぎ入れて中火で沸騰させる。もう後戻りはできない。

沸騰し、灰汁が出たらすくって捨てる。あまり根気強くはやらない。作業中、甘い香りに多少不安になる。

----

炊飯器に移動。一人暮らし開始以来、結婚を経て10年近く使い続けた無印良品の三合炊炊飯器(確か3500円くらいだった)には肉がそのままでは入らず、仕方ないので2つに切った。生ハムみたいで美味そうだ(つうかただの生だ)。

ちなみに無印の商品は安くても10年保つ、という良い話がしたいわけではない。実際、ずっと前から蓋の蝶番が壊れている。普通ならとっくに捨ててるだろうが、炊飯にこだわりがない我が家ではなんとなく使い続けていただけだ。

フライパンに残ったドクターペッパーには、煮込み時向けのフレーバー調整を施す。
まず、醤油を大さじ4追加。2さじ入れてからは、味を見ながら。4さじでも「甘いな」と思ったが、醤油を入れても甘さが消えるわけではなく、却って強烈な味になる恐れがあるので止めた。

さらに、風味付けにと焼酎貴族トライアングルを50ml程度注いだ。炭酸飲料と甲類焼酎の相性はいいはずだ。

----

フライパンからドクペ汁もネギとともに注ぐ。そのままでも良かったのだが、つい「せっかくだから」という欲が出て、冷蔵庫を開けてアドオンできそうなものを物色。

チューブ生姜を4cmほど、ニンニクを2欠片、鷹の爪を少々を追加した。

少なくとも見た感じはだいぶいい。

蓋をして、炊飯開始。ちょっとドキドキ。と言ってもクッキンアイドル的に「たまの失敗はスパイスかもね♡」とか余裕こいてはいられない。失敗したら正月のもっとも肉々しいツマミがなくなってしまう。ちなみにクッキンアイドルは俺が趣味で見てるわけじゃない。最近のNHK教育の子ども番組はお父さんを籠絡しようとしているのかとしばしば感じてしまうが俺は落ちてはいないと言っておく。

スイッチを入れてから年越し蕎麦を鴨ネギで作って食っていると、炊飯器から非常に良い香りが立ちのぼって来た。…あきらかに生姜とニンニクが食欲をそそっている気がするが、ベースラインにドクペがいるはずだ。美味そうだ。

----


そして1時間後。

切って見るとなかなか良い感じだ。

もう少し時間短くても良かったかも知れない(保温でしばらく放置してしまったし)。

と思ったが…

一切れ試食してみると、十分に柔らかい!そして、美味い!

結局、ドクターペッパーの味自体は、甘さ以外はほとんど消えている。その甘さも、確かに甘いが、別に悪い状態じゃない。表面は甘めで、薬味がぴりっと効いているが、頬張ると豚肉本来の甘めの風味が広がり、ラストノート(笑)に20種類のフルーツフレーバー由来の仄かな香味が。

----

寒い部屋で冷やしてあったのを晩のツマミとして切った。冷えてると油が固いからレンジで温める方がいいかも知れない。…が、そこはまあお好みだな。

そのままでもイケるが、薄めの味なので粒マスタードやマヨネーズを添えて食ったりした。

…本当は普通に和辛子を付けようとしたら無かっただけだが。

とにかく、「食えなくない」という意味じゃなく、あくまでもポジティブな評価として普通に、いやかなり美味いし、俺が過去に作った中ではもっとも美味かった。


----

結論、仮説は正しく、ドクペ煮込みは美味い。最高の調理法でないのは確かだが、仮に上記のレシピの「ドクターペッパー」を「水」と読み換えて作ったら、それはそれで食えるだろうが、このコクは出ない。そういう意味で十分に美味いと言える。

ただ、たぶんコーラの方がもっと美味いだろうなと思う。食った感じと、脳内でコーラの味とドクペの味を足し算引き算すると、そんな気がする。次はスタンダードにコーラで煮てみるかな。


あと、煮豚の煮汁は保存して再利用することが多いだろうが、ドクペ汁は敢てそうしたいと思わなかったので、捨てた。最初の炭酸がないと意味がないし。

2009年12月23日水曜日

ITDON《あいてぃーどん》

クイック&マーベラスかつチープなオリジナルレサピーシリーズ。
晩飯抜き深夜残業のハードコーディングもといハードコアなIT戦士のための丼を紹介するぞ。

材料:冷凍白飯、マーガリン、旨味調味料、ホワイトペッパー、ドライパセリ末。

作り方:材料と写真見たらわかるよね?


ちなみに俺はのはプレミアムタイプなので小岩井マーガリンにギャバンのパセリだ。

確実に旨いよ。忙しい朝にも夜にもお薦めだ。


…いやね。ちゃんと妻がチキンのトマト煮みたいの用意してくれてんだけど、25時だとあまり食えなくて。でも空腹だし。

-------------

上記、携帯投稿だったので短く書いたのだが、補足。

一瞬微妙に思われる組み合わせだが、団塊世代のご馳走?であるバター飯をさらにチープにしたものであるので、意外と伝統の系譜を持つレシピだ。

マーガリンと味の素&胡椒でより洋風に仕上げるため、これだけで食うと確かに寂しいのだが、おかずのメインが洋風な肉料理である場合などは、相性抜群な上にただの白飯よりは豪華な感じにもなるので、試す価値ありだ。

ちなみにマーガリンの量は好きずきだが、自分が食パン1枚に塗る量を目安にすればいいだろう。

2009年12月5日土曜日

続 ミルコーラ

前回、コーラの牛乳割りを紹介した。

気が抜けたコーラの方がベターということが判明した。

我が家はコーラの1.5Lボトルを空けるのに何日かかかってしまうので、いつも気の抜けたコーラで飲んでいたのだが、今日はたまたま開栓直後のコーラを牛乳で割った。

すると、写真のように実にリッチな泡立ちが得られたわけだが、これが…まずい。炭酸の酸とミルクのタンパク質が反応してしまったのだろう。ミルクレモンティー系の不味さだ。

なので、コーラを牛乳で割る場合、コーラは気が抜けて微炭酸になっているのがベスト(少しは凝固があるが、それは無視できる)。完全に気が抜けたコーラでも、フレーバー付きアイスミルクみたいで悪くないが、やはり少しは炭酸が残ってる方がいい。

2009年8月13日木曜日

メカジキの唐揚げ

メカジキの切り身をどうして食おうかということで、ふと思いついて、ネット検索したレシピをいくつかミックスして適当に作ったら結構いけたので、メモる。

  1. 小皿にオリーブオイルを大さじ2くらい
  2. ニンニクひと欠片を擦って入れ、
  3. クレージーソルトを小さじ半分程度と黒胡椒を適当に添加し、
  4. ビニールにメカジキの切り身を入れ、上記のタレを入れ、適当に馴染ませしばし放置。
  5. ビニールに、小麦粉を適当に追加し、膨らませて口をしっかり掴み、振る(と粉が満遍なく付く)。
  6. 170度くらいの油で5分くらい揚げたら、

メカジキの唐揚げの出来上がりだー。

なんとなくついでに、バジルの乾燥末を振って食った。


つうか、本当は市販の唐揚げ粉でやりたかったのだが、なかったので仕方なくこうしたのであって、。

が、思った以上にうまい。味薄めだったので、マヨネーズでもかけて葉っぱ類とパンに挟んでサンドを作ったら美味いかもしれない。そのままつまみにするなら、塩は倍量だな。

が、俺としては、これを次回は、ニジマスのブツ切りでやりたいのだ。

マス類を釣るたびに、調理が面倒で放流してしまうが、たまには食いたい。
特に、最近の管理釣り場のニジマスはスーパーで売っているものよりよほど奇麗で美味そうなのだが、いかんせんデカくて塩焼きには向かない。

それで、別の簡単な食い方を検討していたのだが、今日の唐揚げはそのリハーサルと言えよう。これで、いつでも魚から揚げを作れる自信を得たので、今度の釣りにはクーラーを持ってこう。