2011年1月7日金曜日

高尾山

 気の利いた文章を書こうと思っているうちに時間が過ぎてしまったので、とりあえず投稿しておく。

 今年のサラリーマンの正月休みはえらく短かったが、その中で唯一の外出イベントとして、1月3日に高尾山に登ってきた。同行者は、高校の同級生にしてかつての釣り仲間であり、転勤して突然山歩きに目覚め、最近は毎週のように熊野古道に通っているひろしだ。正月の帰省に合わせて新年会と、それだけではつまらんから何かしようということで。

 ミシュラン三ツ星の世界の秀峰・・・って言っても山としてではなく観光地としてですからね・・・599mの高尾山には小学校の遠足で登った記憶がある。そんな程度の山だ。

 今回は、ケーブルカー利用もせず、全舗装の1号路も使わず、稲荷山コースで登り6号路(琵琶滝コース)で下るという極めて難易度の高い(笑)コースを取ったが、それでもまあ、楽勝。10時頃から登り始めて、やたら写真を取ったりキノコを観察してみたりと追い越され専門ペースで行っても15時頃には下山した。

ただ、写真は枚数撮った割りにいい物がなかったなあ。雪も無い冬山というのは枯れてばかりで、わかりやすいアイコンがないので撮るものを見つけるのも、それらしく撮るのも難しかったように思う。

一応、

これ、琵琶滝。思ったよりだいぶ小さかった。有料で滝修行が出来るというが、夏なら程よい水圧が気持ち良さそうだというくらい。

送信者 D3000


 中世からだか、何かと理由をつけて保護されてきたという高尾山。特に6号路には大きな杉の巨木がたくさんあった。


送信者 D3000


 樹齢1000年とか言われる物もあるとか無いとかの噂らしいが、見た限りの樹は、熊野古道マイスターのひろしによれば「300年か500年くらいだな」だそうだ。熊野で見た800年とされている杉の直径を基準にした直感だそうで、甚だ怪しいものだが、意外と当たらずとも遠からずかも知れない。


 6号路の沢沿いにいたキジバト。通りかかった熟年ハイカーが「ヤマバトだ」と言うのを聞いて内心で「ちげえよキジバトだよ」と思ったのだが、ヤマバトは古い別名だそうで間違いではないと、今、検索してみて知った。「ででっぽっぽー」と早朝に不気味な鳴き声を発する鳥である。


送信者 D3000

 それにしても高尾山は人が多かった!

 正月だから中腹の薬王院への初詣客がまた多かったのだろうとも思うが、えらい賑わいだ。俺は、せめて登山気分をと、かつて富士登山の時に買った登山靴を履いて、あとはダウンとチノパンで半端ハイカーファッションで行ったが、周囲にはステッキ付きの本格ハイカー(陣場山まで行くのかも)からダウンとスニーカーのお手軽ハイカー、果ては7cmヒールのブーツに普通に膝上のスカートの山ガールでも森ガールでも何でもない都会派?なお姉さんまで、多様であった。

 ま、どんな格好でも登れない山ではないが、いらない所で転んで怪我をする可能性を高めるためだけに場違いなファッションを貫くのはあまり賢明な行為とも見えず、つまりバカっぽく見えるから、皆さんは高尾山と言えどケーブルカーに乗らないつもりならせめてスニーカーくらいは履きましょう。

 昼飯を用意し損ねて、高尾山口駅でおにぎりを2個買ったのだが、実家から来たひろしがおにぎりを6個も持ってきていたので、2個貰った。曰く、お母様(およそ20年前にお会いしている。いただいた冬瓜の味噌汁にケチを付けて有り難い説教を頂いた記憶がある)が、俺の分もと余分に持たせたとか・・・ははは!あのおばさんなら如何にもそんなお節介をしそうだ!と、懐かしい気持ちでご馳走になった。
 俺の好きな具トップ2の鮭切り身とブロック焼きたらこだったこともあり、美味かったです。この場を借りてごちそうさま。うん、海苔もうまかった。

 下山した後、観光地では使う機会のなかった湯沸かしセットを使って茶をすべく、少し駅から歩いてどこぞの小さな河岸へ。

 そこで、ひろし持参のブルーマウンテン(ただしインスタント)と、ひろし謹製のアウトドア焼きリンゴを食ったのだが、これも確かに、簡単な割りになかなか美味かった。ただ、日が暮れて来てて寒かった。

 で、寒さに打ち震えつつ立川まで戻り、そこでもう一人の共通の友人と合流し、新年会。ま、16歳で出会った面々が、その間ずっとトモダチ付き合いしてたわけじゃないにしても、三十路も半ばにして、そう肩肘張らずに何気なく一緒に飲めるというのも、なかなか平和な話じゃないかと、そんな正月でした。

 月日の経つのは早いものだが、高校生の頃に、或いはそれより幼い頃に、自分で想像してた20年後よりは結構、愉快に時間を過ごしてもいるか。うん。

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