2010年2月28日日曜日

BW'S X(YW125X)に騎乗

俺のニュー通勤マシーン、BW'S 125X。



大きく開口したフロントカウルに縦に並んだ異径の二眼が、異形の気配を醸し出す。
言ってみればある種の有機的な、昆虫的な、汎用人型決戦兵器的な、モビルスーツ的な。

コストパフォーマンスに優れ圧倒的人気の”通勤快速”アドレスV125G、安心品質に超原付級トランクのリード110、誰もが認めるスタイリッシュさのシグナスX、それらとの(俺の脳内の)厳しいコンペを制した決定的な要素は結局この個性的なルックスだ。





後ろから。外部に張り出したパイプフレームにミニマムな外装。これが百式のイメージだ。…もっとも、太い鉄フレームのためかこいつの実重量は必ずしも軽い方ではないが…。

先行して発売されていたBW'S に対し、この”X”は、モタード仕様ということでいくつかの特別装備を持つ。フロントディスクが波形であったり、メーターがデジタルのカウルレスであったり、そして、リヤショックがちょっと高級になっており、白いスプリングがそれを主張している。

ちなみに、見ての通りリヤには申し訳程度のキャリアすらなく、フロントにポケットもない。
スクーターとして積載能力は最低である。だが一応、小柄なフルフェイスならギリギリ入るらしいシート下トランクがあるので、日常レベルの荷物では通常のバイクよりはずっと便利な筈だ。

実際、長く乗ったレッツ4には申し訳程度のリヤキャリアがあったが、結局一度も使ったこと無かったしな…。

写真ではわかりにくいが、BW'Sの基本コンセプトであるオフ車風味を踏襲し、パイプハンドルであり、それにナックルガードが装備されている。




デジタル式メーター。これがイカす。

中央に大きく速度表示を配置し、それを取り囲む回転式バーグラフのタコメーター付きで、メインスイッチを入れた際にはタコメーターが2周するデモが入る。…どこかで見たような…というか、かつて乗っていたNinja ZX-6Rにそっくりだ。

右下のピザみたいのは燃料系トリップメーターや時計、オイル交換時期アラーム(2000kmだか何だかくらいおきに点灯するものっぽい)も着いて多機能かつ実用的だ。

デジタルメーターは188km/hまで表示可能だが当然そんなスピードは出ない。また、タコメーターは…何のために付いているのかよくわからない…無段変速なのに…。まあ、スクーターで任意の変速が無いとは言え、変速機構自体は存在しているわけで、回転数と速度は正しく一次関数的に比例しているわけでもないから、まったく無意味というわけでもないか…。

表示状、10000回転まで刻まれているが、さすがにまだ全開にしてないので本当はどこまで回るのかは不明。


そして、付属のマニュアル。


タイトルに入れた、「騎乗」と言うのは洒落じゃないぜ?説明書の表紙にに「騎乗前に読め」と。

内容は全編、これ何語?台湾は北京語?とにかく漢字である。

で、北京語は知らないが、漢字だし、そもそもバイクの操作なら大抵は把握しているから、読める。まあ、このマニュアルが日本語でないから困る、ということはなさそうだ。

ちなみに、説明書がこんななのは、この機車が台湾YAMAHAの製品であり、並行輸入品だからである。品質などなどについて多少は考えたが、そもそも現在国内で売られている各メーカーの原付は台湾や中国などで生産しているものがほとんどだし、中でも台湾は早くから原付二種が発展しており、品質には定評がある。

見た目のセンスがいいマシンは中身のセンスもいいのが通常なので問題なかろう。一応ネットで調べもしたが、目立ったトラブルなどは見かけないし。

メンテナンスに関しても、比較的家に近い大手量販店で買ったが、ショップの保証が1年ないし10000キロで付くので問題なかろう。



店から家までの道のりを乗った程度だが、インプレッションを少々。

同じ原付二種で最近に乗ったのはカブ110のみだから、それとの比較になるが…

まず、音が静かだ。意外なほど静か。快適と言えばそうだが、カッコいい見た目とのバランスも考え、社外マフラーとか付けたくなるな…。やらんと思うけど。

ブレーキは効く。何せそれなりの径のディスクを装備しているから、タイヤが新品なので強くかけてなくても全輪ドラムだったカブとは大分違う。これは安心感だ。

よく効くブレーキと、十分なパワーのあるエンジンに無段変速で、極低速での安定性、操作性は高い。これが結構楽だ。

足付きは悪い。買う前からわかっていたことだが…。シート高は780ミリだが、シートの幅が広いので、多くの人はつま先立つことになるだろう。俺の脚は残念ながら短めであるから、普通に両方降ろすと完全に浮く。ただ、所詮は原付、車体は軽く重心も低いので、つま先立ちでもあまりストレスは感じない。

ポジションはたぶん何か独特。原付二種としてやや大柄な車体だが、どっしりと座る感じではなく、高め固めの椅子にワイドなバーハンドルのオフ車スタイル。バイクっぽさがあり、結構いいかも知れない。

最後、今回、ヤマハの部品部門であるY’sギアから出ているウィンドシールドを付けた。さすが純正、メーター回りを複雑に湾曲させたスポーティなシルエットで意外とデザインを損なわず、カッコいい。

ただ、長さが、カブに付けてた大型スクリーンに比べると短く、ちょうど顔がはみ出る。胸元には風が来ないので寒くないが、顔は寒い。首をすくめれば風を避けることは出来るが姿勢としてキツい。ただ、今日は半帽だったのだが、既に楽天で注文済みのカッチョいいジェットヘルが届けば顔にはヘルメットのシールドがあるから、問題ないかとも。


最後に、とにかく見た目に惚れて買ったわけだが、実際、思った以上にカッコいいし作りもいい。せっかくカッコいいので格好良く乗りたくなってきた。ハンドルに袋とか付けないで。

スクーターなど…とバカにしてたけど、いや、ちょっと、ただの通勤の足として考えるのはもったいなくなって来たな。

2010年2月27日土曜日

ママチャリのパンク修理

今朝は自転車のパンク修理をした。

先週くらいにパンクしてしまい、ここしばらくはバスまたは徒歩で2kmほど離れた駅に行って通勤していた。
が、この自転車、まあ安っぽい軽快車だが、こいつは妻も買い物に使うことがあるので、やはり直しておかねばならない。

が、パンク修理ごときで自転車屋まで行くのは面倒臭すぎる。だいたいパンク修理ごときで1000円とかってのは高過ぎる気がする。つうか、かつて、「ホームセンターなどで購入した自転車はパンク修理3000円」とか言ってた自転車屋があったせいで、イメージが悪い。
安い自転車だから直せねえとか何とかブツブツと愚痴とも罵りともつかないものを聞かされたら発狂はしないが激怒してしまう。

ということでのDIY修理。

こんな時のために随分と前に100円均一で買っておいたパンク修理キットを使用した。紙ヤスリが、やすったらゴムじゃなくて紙ヤスリが削れて粉々になるという斬新なクオリティだったりするが、まあ、その他は使い物になる程度のものではあった。

パンク修理において素人はまずチューブを出す為にタイヤを外すところで手間取るのだろうが、およそ10年前、4年ほど自転車屋でバイトしていたことがある俺様としては、ショボい道具を使っても10秒程度でクリアだ。

穴は奇遇にも最初にバケツの水に浸けてチェックした場所にいきなり発見され、さくっとパッチを張り、空気漏れがないか再度バケツチェックし、チューブとタイヤを戻して完了。

実に簡単。

正直、道具が安いのと久々なので手間取るかと思ったのだが、まあ、なかなかどうして我ながら鮮やかな手際だったわ。

自転車屋はとかく、メンテナンスのことで量販店より専門店をと言うけれど、実際のところ安い自転車は外れるべき部品が溶接やハトメになっていて外れないので、自転車屋だって直せやしない。逆に言えば、ちゃんとした自転車は外れるべき部品、調整出来るべき箇所は、それぞれ普通に工具があれば直せる。
自転車には専用工具でなきゃ分解・調整不能な箇所もいくつかあるが、そんなところはそうそう壊れはしない。

そう考えると、もはや自転車もネット通販でいいかなあ、と思った。楽天とか安いしね。

ということで、近日中に、妻のために子どもを乗せられるしっかりしたママチャリを買おうと思ってるんだが、通販含めて検討中。


新魔神「百式」

実は今日、ニューマッシーンが納車なのだが、天気が悪くて取りに行ってない。

年始のジェットストリームミゼラブルアタックを振り払う新しいマシンに、俺は既にもっとも好きなモビルスーツから名前を借りて「百式」と愛称を付けて期待しているので、さっさと取りに行こうかとも思うがどうにも天気が。

…明日は午後から晴れるようだから、やはり明日にしようかな。

アンパン

愛娘は1歳にしてようつべファンだ。

PCの液晶モニターの電源を入れてマウスをガチャガチャ弄って催促をしてくる。親などには小さいうちからパソコンなんて、と言われそうだが…テレビしかりゲームしかり、新しいものから子どもを遠ざけようという努力に大抵は意味はないと思うので、俺は幼児がネットのコンテンツを見る事に問題は感じない。

むしろ、液晶モニタに映るコンテンツと、マウス操作が連動しているということを理解し始めていることは素晴らしいと思うね。現実とバーチャルの区別が云々…などという世迷い言は聞く耳持たない。1歳でもそんなものは混同していない。人間はそんなに愚かじゃない。少なくとも俺の娘は。

また、ネット上の粗悪な情報に子どもが不用意に接する危険性も取りざたされているが、邪悪なコンテンツが紛れているのはテレビも雑誌も書籍も会話も同じだ。ネット云々ではなく、しっかりと然るべき配慮と教育をすることが重要なのだ。

だいたい、そこまで危機感煽るなら、そもそも電車の中吊り広告で卑猥、下品、暴力的な煽り文句と写真を陳列するのをまず止めさせるべきだろう。

話が逸れた。

…だいたいそんなこと力説しなくても、1歳の娘はまだ俺が再生したものしか見られないのだ。


で、例えばこんなのを見たりしてる。



アンパンマンのマーチのフルバージョン。

♪愛と勇気だけが友だちさ—のヤツだ。あれは2番なんだが、1番や3番の歌詞も濃かった。濃過ぎる。

そもそも、作者のやなせたかしが、特攻隊員だった弟を想って書いた詩だ、との話もある。俺が子どもの頃には既にアンパンマンの絵本はあったが、親が買ってくれなかった(他の絵本は結構たくさん買ってもらったと思う)のは、そういう背景もあったのかな。俺の親は、そのあたりは多少偏った思想を持っていたからな。


まあ、俺も特攻というのは美化できない、愚か極まる作戦だったと思っている。効力効率の問題も酷いが、それ以前の問題だ。

だが、特攻作戦が愚かだということと、当時の状況の中で特攻に従事した兵隊が愚かだということは同じじゃない。また、近しい者を特攻に送り出さなければならなかった者の想いが即ち愚かであるわけでなく、それに共感することが即ち戦争賛美であるわけではない。

やなせたかしが、アンパンマンのマーチに特攻隊員の姿を重ねたという話、一次情報にはあたってないから真偽も真意もわからないが、歌は歌として、そこに表現されている範囲から読み取れることを評価すればいい。

…最近のアニメではやってないようだが、そもそもは、腹ぺこの旅人に自らのパワーの源であるアンパン=顔を差し出すアンパンマン。何度も懲りなく悪事を働くバイキンマンを殲滅しないアンパンマン。敵の撃滅より被害者の救助を優先するヒーロー。ジャムおじさんに作られたアンパンマン。何のために生まれたのか。何をして生きるのか。

と言うことでナウシカの3巻

映画には全然使われなかったあたりのエピソードになってますな。時系列として範囲内なはずだが。
読んでいて、映画で端折られていた政治的背景やSF設定のディテールにも感心するが何より驚いたのは、印象的ないくつかの絵だ。

何気ないコマの絵が、全然違う文脈で映画に組み込まれている箇所をいくつも見つける。
そういやテレビでこの作者は何より先に絵があって、間を埋めるように物語を作る、みたいな話があったかな?うろ覚えだが。

しかし今さらながら面白い。…続きが気になるが…寝るか。

ただの日記

ここのところ、夜な夜な宮城峡を飲んでいた。10年のを飲んでから無印でも「シェリー樽」「フルーティ」といった味がわかる。
リンゴよりリンゴバナナ系ミックスなだな。

で今日はボウモアにしたら、ギャップでヨードと煙さが際立つ。
おもろい。

寝る前にナウシカ3巻だ。表紙はクシャナだ。面白そうだ。

2010年2月25日木曜日

ナウシカの2巻読んだ

…こんなにまでSFだったとは知らなかった…。

だが面白い。が、これは小学生の頃じゃ楽しめなかった、とも納得。

2010年2月24日水曜日

珍しく漫画買った

衝動買い。これまた俺にしては珍しいのだが。

この前の金曜ロードショーを見た後、Amazonで全巻セットを発見し即注文。

ナウシカに原作の漫画があることは、もちろん小学生の頃に既に知っていた。このイラストが好きだったなあ。今風の「萌え」とは違うと思うのだが。

ただ、小学生の小遣いでは本は高かったし、年上の兄弟がいる友人の家でちらっと見た時に何かイメージが違ってて、それほど欲しいと思わなかったので、入手はしなかったのだ。

が、それから時間が経ってからずっと気になっていて、しかしどうにも機会がなくて未だに未読だったのだが…これでやっと、映画のエンドロールの続きが見られる。

で、今、少しだけと思って1巻の途中まで読んでしまったのだが。

いやこれは…なぜ俺は今まで読まなかったのかと後悔したいような、楽しみをとっておいて得した気分のような。

のっけから雰囲気が違う。

格段に政治的で、これからの展開が非常に気になる。

映画では徹頭徹尾完璧だったナウシカが、もっと人間臭いような印象も良い。クロトワの活躍も期待される。

とても続きが気になる。全巻がそこにある。…だが…社会人として寝なくては。続きが楽しみだ…。


2010年2月19日金曜日

BW'S125X | シグナスX125 | アドレスV125G

どーれーにーしーよーおーかーなーあ!

迷っているうちが楽しいというのは本当だね。
ならずっと迷ってりゃいいじゃん、と言われても困るのだがね。
なぜなら、今の俺は毎日毎日、通勤定期外の交通費としてバス往復340円、JR+1駅300円、合計で700円ほどを出勤のたびに払っているのだ!ゲゲエ!改めて書いてみると高いな!1ヶ月20日で…14000円!たまんねえ!

しかも帰りが深夜になるとバス代倍額なんだぜ。ダメだ。もう今週末に新しいマッシーンを買うしかない。買うしか。…明日はナウシカがテレビでやるぞ。録画予約だ。

閑話休題。

で、取り急ぎニューマシンを選ばなければならないのだ。

事故ってすぐに盗まれたスーパーカブは、正直変速がすぐ飽きて面倒くさくなってたし、呪われてるからもう買わないが、原付二種のパワー感は幹線道路で快適だったので、また二種なのは決まりで、アドレスV125G!と決めていた…つもりなのに…。

バイク屋で発見してしまったBW’Sが気になって仕方ない。だってカッコいい。エヴァっぽいという声も見かけたが、それもわかる。零、二号機系だな。しかし俺の評価ではむしろ百式っぽい。絶妙なフレーム感とメカニカル感に少しのエレガント。

レアである、と言うのもまあ好みだ。正直、「人と同じなんて嫌」というありきたりな個性派を見下しつつ人と同じは嫌な俺だ。

ただ、あんな微妙なマシンに即決しても大丈夫だろうか。

以下、アドレスとの比較で短所を考える。

  1. 大柄
  2. 積載能力が低い
  3. 防犯アラームがない

大柄なのは、駐輪場で拒否されるなどの問題が生じるケースがあるが、俺が止めてるところはシグナスXや大型二輪も受け入れてるから大丈夫だろう。

積載能力は、低いな。何せフロントはコンビニフックのみ、トランクはフルフェイス1個のみ、リアキャリア無し。

しかし、これでも前に長く愛用したレッツ4に比べれば、トランクにヘルメットが縦で入るだけ僅かながら上とも言える。実際、ヘルメット以外にトランクに仕舞いっぱなしにするのはカッパくらいだから、何とか押し込めるだろ…。

防犯アラームは、何せ前のがあるから本当は欲しいが、高級車のプロ窃盗でない場合、奇抜なのは狙われ難いとも。まあ、今後はちゃんとワイヤーロックもしようと思うし。

と考えれば、さして問題ないような気がしてきた。

あとは、ウィンドシールドが入手困難そうだが、これは汎用品で何とかなるんじゃないかと…。

ああ。

しかし迷う。

何か俺って迷うと変なの買う傾向がある気がするからなあ。

通勤快速の誉れ高いアドレスVか、プレミアム原付二種の代名詞シグナスXにしておけば、いずれにしても後悔はなさそうなんだが。うーん。

明日1日、また考えよう。

終わり。



つうか、盗まれたとか書いてたらまた一瞬むかっ腹立って来たよ。
さいたまで1月にスーパーカブ110盗んだヤツ、お前だよお前。さっさとお前も事故って死ねクソ野郎。つうか見つけたら絶対にタダでおかねえから覚悟しとけよハゲ。説教なんかしねえが必ず前科者にして賠償させてやるからなこの腐れチンピラ。俺は死ぬまで忘れねえし許さねえ。これからいつでもお前の不幸を心底願ってる人間がいることを忘れるな。
とか書いて煽ってみたって遠吠えにしかならんのだろうなあ、と思いつつ、盗んだヤツがウンコのくせにいっちょ前にネットでも見ていて、「さいたま」「スーパーカブ」とか検索してこれ見て、頭に来て腹いせに俺の家の前で騒いでくれたりすれば、しめたものなんだがなあ…とかちょっと思ったり。

正体さえ掴めば報復のやりようはいくらでもあるが、見つけらんなきゃ手も足も出ない。ほんとにファックな世の中だよ。




2010年2月14日日曜日

次期通勤マシーン

カブが事故に遭ってさらに盗まれてから、すでに1ヶ月以上が経つ。

身体の傷は日常に何ら問題がないレベルには癒えたが、額に誰が見ても一目でわかる傷跡と、左手と右足に謎のしこりを残しているので人身の示談はまだ成立させていない。

…たかる気はないが、治ってないし、どの程度までちゃんと治るかよくわからず、素人目にも明らかに外見でわかる異常が何カ所か残っている状態で示談できないわな。

とは言え、保険会社の厚意?で、盗まれた車両への補償も多少出たり、休業補償をもらったりである程度の元手が出来た(本来これは事故への補償であって盗難への補償ではないが、それは敢て目をつぶる)ので、新しいマシンを物色することにした。


当たり前のことだが、スーパーカブは候補から除外。つうか二度と乗らねえ。

それなりに面白かったが、俺に取っては何より縁起が悪過ぎる。波長が合わないのだ。ともかく嫌だ。

あと、面白いかと思ったシフトだが、自動クラッチの変速はスポーティな操作には当然追随せず、「敢てその不自由さを楽しむ」のであればともかく、俺にはあまり快適ではなかった。

ただ、125ccの排気量によるゆとりは快適だったので、今度は125ccクラスのスクーターを狙っている。


当初から候補に挙げていたアドレスV125Gが鉄板だろう。

クラス唯一であろうセキュリティアラームも付いているし、快速の呼び声高く、小柄で取り回しもよい。


ただ、シグナスXもカッチョ良いので、決意をするために近隣のバイク店に出向いて実車を拝見することにした。


が、行ってみると、非常に悩ましい候補が他にも見つかってしまい、今俺はとても困っている。

以下、有力順での候補。


  1. BW'S 125X (YAMAHA)
  2. ADDRESS 125V (SUZUKI)
  3. CYGNUS X 125 (YAMAHA)
  4. GSR 125NEX (SUZUKI)

価格は21万円台から23万円だったので、まあ誤差の範囲だ。

BW'Sの125ってのが、知らなかったんだが、見たら俺の感性に響く微妙なかっこよさがあって、非常に気になる。
だが、かっこ良いんだが、キャリアがない、シート下も広くはなさそうなど、実用性に劣るところがある。

アドレスは小柄ながらキャリアもあり、サービスで GIVIボックスも付くから収納力は高い。

シグナスは、高いと思っていた、というか定価なら断然高いのだが、意外に値引かれて売っていたので困った。普通に考えると一番カッコいいと思う。BW'Sはちょっとひねった味わい。

GSRというのは、なんとなくアドレスの別名かと思っていたら全然違うのね。見た目もまたぐっとクールだし、一回り車体が大きい。ただ、そういう尺度になってしまえばシグナスとぶつかり、シグナスの方が完成度が高い気はする。



アドレス対シグナスという意味では、価格に大きな開きがあるしアドレスだと思っていたのだが、実売価格が2万円そこそこしか違わないとなると、シグナスの格好良さには惹かれるなあ。

積載性なんて、所詮な。

通勤とたまのショートツーリングでそんな大荷物があるわけねえっての、てのもあるし。


結局、BW'Sとシグナスの対決かなあ。

でも、スクリーン付けたいんだが、BW’Sに付く良いスクリーンはあるんだろうか?

最終的にはその辺で判断かなあ。

2010年2月5日金曜日

グルメ批評 ビッグ・アメリカ・ニューヨーク・バーガー


マクドナルドの意欲作、ビッグ・アメリカシリーズの第二弾、ニューヨーク・バーガーを食する。

テキサス・バーガーでは食の舞台に骨太な男らしさをプレゼンスさせたMcDonald'sは、今回はどのような物語を聞かせてくれるのか。

バーガーは、深夜営業店舗にて、熟練スタッフが回転率にゆとりをもって調理できるため安定した品質が期待できる23時前後に購入。

カウンターに向かう時点で当然、私のオーダーは決まっていたのだが、敢て迷う。

すると、落ち着いた男性スタッフが、快い笑顔とともにサジェスチョンする。

「迷っておられるのでしたら、本日発売のニューヨーク・バーガーは如何ですか?」

押し過ぎることのない接客態度は十分な好感度だ。評価のためとは言えど、試すようなことをした自分が申し訳なく感じつつ、テイクアウトでオーダー。

ニューヨーク・バーガーを食し、評価するにあたって、私がテイクアウトを選択することには理由がある。

通常、冷製の食品を除けば、およそすべての料理は調理仕立てが美味である。湯気が上るような料理は、それだけで美味しそうに見えるものであり、また美味しく感じる。実際、人間の味覚は温度によってその感じ方に違いがあり、苦みや塩味は高温時においてマイルドになる傾向がある。すなわち、バーガーのような塩味の強いメニューであれば、調理仕立ての高温時はいずれ穏やかな味に感じる傾向があり、低温時にはどぎつい味になる傾向があると言える。

しかしながら、バーガー類は、他の料理に比べてテイクアウトにより供されることが多い。すなわち、バーガーの評価においては、一般的な食スタイルでありながらよりシビアなコンディションであるテイクアウトにおいて食することが、クリティカルな批評にこそ価値を求める私の評価方針である。


テイクアウトは、紙袋のみによる提供。ドリンクはそのまま渡される。近年のエコロジー意識の高まりに対応した取り組みは、McDonald'sの真摯な企業姿勢を感じさせる。


紙袋から取り出したバーガーは、やはり1枚の紙により簡素に包装されている。

しかしながら、白銀の光沢を放つ地色にブルーのプリントで意匠を配した包装紙は、そこはかとない高級感とともに、ニュー・ヨークの都会的センスを感じさ、これから食するバーガーへの期待感を高める演出効果は十分だ。


包装を解く。



特製グラハムのバンズから大きくはみ出すクオーターパウンドのビーフパティ、そしてグラハムとあわせてフレッシュなヘルシーさを感じさせるレタスが印象的だ。

食する。

バター系の風味が強い通常のバンズに比べ、グラハム(全粒粉)の香ばしい香り、そしてレタスのシャキっとした歯触りが心地よい。

そして、何と言っても力強いクオーターパウンドのパティ。頬張った瞬間に、バーガーを食べているという充実感に包まれる。もちろん、パティはビーフ100%。塩さえ使わない本物の100%でなくては出せない、純粋なる肉の旨味だ。挽き具合もほどよく、歯ごたえを感じるとともに口の中でほろっと解ける絶妙なバランスは新メニューながら老舗ならでは技術が光る。

さて、この力強いパティはともすれば重たくなり、バーガーのデザインをいびつにしてしまう。

ニューヨーク・バーガーはどうだろうか?


まず感じられるのはパティと濃密に絡み合うモントレージャックチーズの軽くマイルドな口当たり。熟成期間が短くクセのない風味は、ビーフ100%のパティにコクを与えつつ、過剰なしつこさを避けている。良い選択だ。

さらに、ソースはケチャップ系ではなくマヨネーズ系があわせられており、その軽やかな酸味はトマトスライスと相まって、ビーフとチーズの重厚な二重奏に爽やかな旋律を乗せるが如くハーモニーである。

また、トマトは、レタスとパティの間の物理的な隙間を埋めて、食感の繋ぎを良くするためにも一役買っていることを忘れてはならない。

噛むに従い、それらが混沌とした味わいをなし、バーガーならではの主食―主菜–副菜の一体感を味わえる。

さて、二口、三口と食べ進める。

パティヘビーになりがちなクオーターパウンドだが、ここで重要な役割を果たすのが粒マスタードだ。垂れたりせず、辛すぎもしないが十分な、絶妙なボリュームでトッピングされた粒マスタードは、ピリリと清冽な刺激でバーガーの印象を引き締める。

通常のMcDonald'sハンバーガーであればピクルスがこの役を担うが、バルキーなニューヨーク・バーガーにおいてはピクルスでは弱い。また、ダブル、トリプルでピクルスをトッピングする方法も考えられるが、その場合、マヨネーズ/トマトの酸味とコンフリクトしてしまい、バーガー全体のバランスは乱れるだろう。

したがって、ピックルスより一層ハイ・キーな粒マスタードを持って来たレシピは秀逸だ。

さて、しかしながら、粒マスタードは言わば諸刃の剣である。その強い香味は、素材の味を全面に押し出したビーフ100%パティや、あっさりとしたモントレージャックチーズに対して、勝ち過ぎてしまうこともある。

特に、辛みというものは食べ進めるほどに蓄積されて感じられるもの。後半になった時にマスタードが主張し過ぎてしまう可能性が看過できない。

ところが、やはりMcDonald'sのデザインは隅々まで隙がなかった。

クオーターパウンドのビーフパティに対してあまりに薄いベーコン。だが、この薄さが重要だ。最初のうちこそ存在感は希薄だが、バラ肉の脂によるベーコンの旨味は、口内に残り易く徐々に後味にスモーキーな骨太感を与える。同時に、脂は辛みを抑える効果がある。

そして、ここでレタスが良い仕事をしている。独特の苦みは、酸味や辛み、塩味といった刺激的な味覚に偏り勝ちな具材の中にあっては仄かながら確かな存在感を示し、またこの苦みが肉の甘みを逆に強調し、結果的にマイルドな方向に振り子を戻し、また次の一口での刺激と旨味への期待感を維持させるのである。

食べ進めるに従って蓄積されるマスタードの刺激を、同様に蓄積されるベーコンの旨味でバランスをとる。そして、それらが限度を超えてしつこさに変わる前には、バーガーは完食となり、満足感だけが残る。


徹頭徹尾、バーガーの代名詞たるMcDonald'sのデザイニングスキルと冴え渡るバランス感覚に唸らせられる仕上がりであった。

★★★★★


++++++++

えーと、今日はちょっと食べ応えのあるものを食べながらビールでも飲みたかったんだけど、いつもながら遅い帰宅で、リビングでガサガサやると娘や妻を起こしてしまうしなあ、とマクドナルドで飯を買い(ウチの近所は店が少なく、他の選択肢は吉野家のみ)、つまらないので徹底的に褒めたたえるレビューを書いてみました。
…もちろん、本当にこんなこと考えて食ってません。つうか意味わかりません。バーガーのデザイニングスキルって何なんでしょう。妙な拘りを感じさせるものの文法上怪しいカタカナ英語というのは、俺が抱くグルメだのアートだの評論する人への偏見の表現です。個人的にはたいてい偏見じゃないと思ってます。

まあ、普通にウマかったけどね、実際。

ザクティ買った

Xacti。変な名前。
娘があっと言う間に育って来て、いつの間にか赤子から乳児を経てもはや幼児となってしまった。

成長を喜びつつも一抹の寂しさを覚え、いらないかなと思っていたムービーカムが欲しくなる。

いろいろ迷ったが、一応ハイビジョンでありながらパソコンと相性良さそうでコンパクトな機種にした。

何せ使うのが億劫になって撮らなかったら意味ないからな。

しかもこれ、防水。一応アウトドア派を自認しているので、こういうハードな仕様は楽しみだ。

にも関わらず、Amazon特価で2万円ほど。

…いい時代になったもんだ。

2010年2月1日月曜日

巨大お好み焼きを上手にひっくり返す方法

あんま綺麗な写真じゃないが。

今日は晩飯がお好み焼きで、材料は妻が準備したが焼くのだけ俺がやった。

26か28センチ径のフライパンで、二人前をいっぺんに焼く。この方が、1才の娘のいる食卓で少しは落ち着いて食えるので。

で、そんなデカイのを焼いた場合の問題がひっくり返しな訳だが、最近良い手順を見つけた。


つまり、

十分な大きさのクッキングペーパーを被せ、
上からら普通の蓋をして、
ひっくり返し、
クッキングペーパーごとフライパンに滑り込ます。

すべてゆっくり作業できる。テクニックいらずの方法だ。

クッキングペーパーはそのままでもいいし、底が固まってから引き抜いてもいい。

2枚焼くより早いし、厚みがあり美味い気が。