2009年8月30日日曜日

政権交代、その後

そういや、俺の仕事であるプログラマだのSEだのの世界には、「スパゲッティコード」なる言葉がある。

システムを構成するプログラムコードというのは、良い設計であれば奇麗に構造化されているものだが、それがスパゲッティの麺のようにこんがらがって絡まって、何がどうなっているのかわからないという状態のことで、当然、悪い状態とされる。

しかし、スパゲッティだから動かないということはない。と言うかむしろ、実際に世の中で人の役に立っているプログラムの多くはスパゲッティだと思う。俺が作るものもそう。

勉強用のサンプルならいくらでも奇麗に書く。

これから開発するシステムの動作する試作品でも、結構きれいに書ける。

だが、いざそれが、本当の現場で運用されるという段階では、いつの間にやらスパゲッティ化するのだ。「現実の問題」を、モデルでも仮定でもなく、本当に解くということはそのように難しい。

で、人が作ったシステムを後から別の開発者が、例えば少し機能を追加しようと思ってみると、そのスパゲッティなプログラムコードの汚さに絶句し、「もう俺が全部書き直してやるわ」とか、思うのだ。


ところが、同じことを、きれいな設計で作り直したはずのものは、”だいたい動く”ところまではきれいだが、いざ現場に出すための細かいアレコレの問題に対処していくと、気づいた時には元通り、ただ別の皿に盛っただけのスパゲッティになっている。

前任者のスパゲッティコードを見て、「汚い、ひどい設計だ」と見抜くことは多くのプログラマに可能だが、それをきれいな状態で(しかも限られた時間で)作り直すということは、前任者に比べて後任者が圧倒的に優れている場合しか成功しない。


なんでもそう。他人の仕事の悪いところを指摘するのに必要な能力があったとしても、それを改めて仕事をやり直すには、それより遥かに優れた能力が要求される。

逆に言えば、だから、小説の一本も書けない人が書いた小説の論評もそれなりに的を得ることがあるし、ハリウッド映画の酷評がもっともだとしてもハリウッド映画の監督には誰もがなれるものではない、という事実が、別に不思議もなく認められる。



で、今回の選挙。

政権交代したところで、何十年も、良い悪いはともかく、人も社会そのものも含めたシステムとして、自民党が、作り上げてきたシステムを、いかにそれが酷くても、動く状態で作り替えるのは、そうそう簡単なことではない。簡単ではないどころの話じゃない難しさだろう。

だから、民主党の能力が、標準以上にあったとしても、きっと問題が続出する。しなかったらおかしい。

問題を続出させながら、軌道なんか必要に応じて修正し『ブレ』させながら、最終的により良くなるようにしていただきたいものだ。


そもそも計画なんてものは、作ることに価値があるのであって、作った通りに実行すること自体には価値などない。実行過程で得られた知識をもとに、以降の計画は絶え間なく修正されるべきであり、むしろ、「当初計画通りである」という理由だけでもはや不適切な計画が実現されることこそ、忌避すべき事態だ。


…でも世間の反応は違うだろうなあ…。

これで、1年2年で、「やっぱり政権変えてもうまく行かない」と自民党に回帰するのが、一番良くないパターンだと思う。心配だ。

ちょっと想像してたより激しいな…民主党圧勝

今回は、勝つことにだろうとは思った。

俺も、実際、民主党候補に票を入れた。まあ、正直、その候補の政策など知らんし民主党のマニフェストさえ読んだことはない。選択理由は単純、とにかく自民候補を確実に落とすために誰に入れればいいか、という基準だ。

まあ、他人がどういう考えで投票したかは知らん。

ただ、さっきちょっと特番で見た、「風が吹いた」とか言うような浮ついたものじゃないというのは確かじゃないかなと思う。民主の幹部がコメントした、民主党をよく見極めて選んでいただいた、みたいなコメントは、それもちょっと違うのかなと。とにかくアンチ自民だろう。


そもそも、自民党の人気はもともと凋落傾向だったはずだ。それで、近年は連立とかいろいろあったわけだろう。前回の選挙で自民がある程度復活したのは、ともかく小泉総理の個人的な能力で、また、言ってみれば、有権者側からすれば、自民党に与えた最後のチャンスだったのだと思う。

変革が必要だという意識がまずあって、でも自民党以外に入れるのは不安な人が多く、その人達に、「自民党自身が変わるのならば」という期待を持たせたのが小泉で、その期待を見事に裏切ったのがその後の自民党(と小泉首相)だったのだろう。

政権交代はもはや確実だが、この流れは、急に起こったものじゃないのは明らかだ。ずっと続いて来た動きに、小泉の登場で大きな揺り返しがあり、そして今回、当然、反動をつけてより大きく本来続いてきた方向に転がっただけではないかと思う。



…ではあるのだが。


さっき、ニュースを見ていて、もうひとつ、なぜ今回、「民主党が勝ったか」ではなく「自民党が負けたか」の理由が1つわかった気がする。


酩酊会見で一躍名を馳せた中川候補が、苦戦の中で「酒を断つ」と力強く宣言。

力強く断言するのは結構だが…それが、国政を担おうという人間の約束するようなレベルの話か?ダメ親父が家で家族にするもんだろ、そんなのは。


そして、そんな中川候補に必死の応援を繰り出す大物議員。
―なんとしても彼を、もう一度国政に…!彼は、希望の星なんです!みたいなことを絶叫しているのはよく見れば「所信表明演説を行って僅か2日後での退陣表明」など数々の伝説を残した安倍ハート

政策云々以前に、人間としてあまりな体たらくで全国のお茶の間の失笑と国際社会からの顰蹙を買った二人が、そろい踏みで国だの希望だの口にしたところで、誰が納得しようか。

むしろ、ああ、こいつらは結局、何もわかっちゃいないんだ。としか思わないし、そんな連中を使って選挙を戦えると思っている自民党という組織が、有権者を舐めまくってるんだという実感を持つだけだろう。

そういう意味で、民主党の勝利は、一時期の麻疹みたいなもんではないと思うが、しかしだからと言って純粋に競り勝ったというよりは、自民党の自滅に負うところが大きいのだと思う。

けど、ここで自滅するような自民党には、結局もはや実力がないわけで、どうあったってもう何もまかせたくはないわけで、ま、ベストかどうかはともかく、マシな結果じゃないかと。

ただ、今回は、村山とか細川の時とは違う、本当に政権交代だ。何でも簡単に成果が出るとは思わないし、そんなことは期待していないし、何の楽観も出来ないが、ともかく、この意味は大きいだろう。もし大きくなかったら…、今度こそ日本の将来は絶望的だ。

2009年8月27日木曜日

子育て支援政策で子無し家庭はただの絞られ損か

ふと、ニュースを見たりしていて思ったこと。

民主党の子育て支援政策が大盤振る舞いなせいでにわかに注目を浴びた話題だが、民主党の設定した金額の是非とは別に考えたい。

子供を育てるための費用を、国が子供のある家庭にいくらかでも支給すると、それは税金で賄われる以上、子供のない家庭にとっては他所の家のためであって自分には返って来ない税金を取られることになり、不公平だという考え方。

まあ、所得の再分配は自民党のビラが連想させるような”社会主義国家”の専売特許ではないのだから、これを否定したら社会はそもそも成り立たないだろ…とも思うが、一人頭で月額数万円で15年だっけ?それが高過ぎるというのが、本当に、それほどべらぼうに高いか。


子供が3人いて、月に2万6千円だっけ?3人で15年だと全部で1500万円くらい?

そりゃあ、大金だな。


だが、その3人の子供を育てるためにかかる金というのは、貯蓄じゃなくて消費されるのだから、そこで利益を得る人が社会にいるわけだろう。税金もまた出る。

で、その3人の子供が、16歳以降に高校、さらには大学…と育って行くならば、その過程でまた相当な額の消費がある。よく知らんけど、金は溜め込まれてるより使われた方が経済的には良いんだろ?消費税も入るし。消費があれば企業が儲かり、仕事が出来るじゃないか。

で、さらに次にはその3人が社会人になり、こんどは収入を得る身分になると。そうすると、当然、一人頭月額10数万以上の消費と数万円以上の納税、年金支払いなどが数10年続き、ずっと経済と、ひいては国に収入をもたらすことになるわけだろう。

人間は、幼いうちはほとんど金がかかるだけだが、成人して長い期間は生産側にまわり、そして老年になればまた消費のみをする立場に戻るわけだ、一般的に。

だとすると、特にこの少子化が問題になり、将来は少ない子供で大量の老人を養わなければいけないと予想されるこの時代に…

バラマキ財政で搾取される(?)子なし共働き家庭と、他人の納めた税金を食い物にする子あり家庭と、「家庭」という単位で長期的に見た場合、果たしてどちらが、より多く社会に貢献することになるだろうか。社会を通じて、他人を助けることになるだろうか。

子がない家庭というならば、その一人なり夫婦なりが働けなくなった時には、年金やら何やら国の援助を得て暮らすのだろう。その時にその国の歳入を賄っているのが、かつて”支援”された子らなわけだろ。

そんなにおかしいことだろうか。そんなにバランス悪いだろうか。

年金は貯金じゃないんだし。

もっとも、いわゆるDINKSなんかずっと続けりゃ、老後は年金がいらんくらいに貯金があるかも知れない。
それはそれで結構だが、それを一般的な前提に置いたら、やっぱりそれはもう、社会としては不健全だろう。自分の稼ぎは自分のためだけに使うし、他人や国の施しは受けん、というのでは、まあ立派な心意気だが、もはやアウトローだ。「国民」をやってる意味がない。

俺自身、あてにならない年金に何万も毎月払うより、貯蓄に回したいなあ、とか思って入るけど、それは今の行政への不信であって、システムがまともなら、本来は頼るべきところだと思っている。

時間差の互助、というのは、今の年金に対する若者の不信不満へのテンプレ回答だったはずだが、子育てには適用されないのか、自民党の主張では。

ついでに、さっき見ていたニュースで、自民党の偉い人が、民主党が300議席も取ったら「一党独裁になり危険だ」とワーニングを上げているようだが、衆参両院で過半数とって一党独裁を続けていたんじゃなかったっけ、自民党は少し前には。その時にそれが危険なことだという野党の声には耳を貸さなかった筈なのに。

うんこだ。




寝ようと思ったが、もうひとつ気になった。

世間には、「子育て支援金目的で無計画に子供を作る者がゾロゾロ出て社会問題になる」という声もあるんだね。

子供一人、ずっと育てるのに月々2万6千円だか全部貰ったとしてもだよ、お釣りが来る訳ないじゃんよ。かかるのは飯代服代教育代だけじゃねんだよ。居住スペースもいるし、何より暗黙の”人件費”がかかる。子がいなきゃ母親はフルタイムで働けるのだから。普通にパートしたってそんな支援金より遥かに稼げるだろうし、途中で勝手に止めたり休んだり出来ない子育てより融通が効く。

どう転んでも、たかだか2、3万もらって、子供一人育てる手間と引き換えて儲けが出るわけないなんてこた、小学生でも想像できそうなものだろうに。

うんこだ。うんこ過ぎるよ。


バラマキ財政と避難する一方で、子育て支援は実は増税だとか、だったらバラまいてねえことになるじゃんよとか、自民党のネガティブキャンペーンでも信仰してるのか知らんが…。

ちなみに、理解しないで追随するのは信仰だ。
そして、神でもないものを信仰するのはバカのやることだ。

2009年8月25日火曜日

選挙を前に久々に政治に言及

最近はアレですか。

こうしてブログで何か書くのも公職選挙法に触れるとかって、やんわりと圧力がかかってますね。
ネットで情報交換が活発になると嫌だという方々もいるのかも知れませんし、ただ単に古い法律が馴染んでいないだけかも知れないけど、どっちにしろ、そんな規制は出来やしないのでもうどうしようもない。

http://news.livedoor.com/article/detail/4312450/

自民党のボランティアの方々が、真のマニフェストとも言えるパンフレットをただいま鋭意ポスティング中だそうだ。ただ、その内容の素晴らしさに人気はウナギの滝登り状態だそうで、残念ながら俺の手元には届いていないし、皆さんの手元にも届かないだろう。

ま、そんなことはどうでもいい。


詳しい内容は、まあリンク先で見てよ見たい人は。

ともかく。

ネガティブキャンペーンというのは戦術なのだろうが。

「知ってドッキリ 民主党 これが本性だ!!

「民主党には秘密の計画がある!!

「民主党にだまされるな!

「民主党と労働組合の革命計画

「ここがコワイ!

「”愛国心”のない国をつくり、社会主義化しようとしています

と、斬新且つ刺激的なフレーズが並ぶのだが、
まあ、以下略。

こんな下品な理屈…いや論理にはなっていないから理屈ではないか…を臆面もなくオフィシャルに宣伝しているのか…。

背景を熟知していなくても、言っていることが論理的かどうか、飛躍しているかどうか、それは判断出来る。飛躍した屁理屈で人を悪し様に言うことを、世に中傷と言う。

強烈な中傷行為を堂々と行い悪びれない。
しかもその中傷は、読み手の将来不安を煽る扇情的な文言で徹底的に行う。

そういう行為を恥とも思わずやる著名な集団として過去に何が思い当たるかと問われれば、俺にはカルト教団くらいしか思い浮かばない。


自民党はずっと嫌いだ。一度も投票したことがない。

それでも、自民党は長く政権を担当しており、その間に日本は、完璧からはほど遠くとも、ともかくここまでは来て、俺が自分ではほどほど満足な家庭を築ける程度の社会を実現する程度のことまではやってくれたのは事実だ。そのことを、評価もしていた。

だがなあ…。

これは決定的だなあ。俺はカルトの応援はしたくない。

自民党も終にそこまで堕ちたかと。

…ああ、そういや今、一緒に与党やってるところが元祖カルト的存在だったか。

なるほど、悪いトモダチとつるむと影響されるのは人も政党も一緒なんだね。政党は人の集まりだもんね。

2009年8月23日日曜日

寝る前に…やはり自分はオンザエッジなのか

さっきの、警察24時の影響だろう、iGoogle 検索急上昇ワードで目についた”ハルシオン”を押して、結果でて来たサイトから…。

http://zusu.net/mentalhealth/adhd.html

ま、メンヘルな人がメンヘル現象マニアになってしまい、あれこれ調べてしまっているサイトやブログというのは結構、ありがちだな。

で、その中で、上記のADHD(注意欠陥多動性障害)の能書きを読んで吹いた。


およそ小学生頃に顕著に発症するそうで。

授業中でも授業に集中できずに、席から立ってしまって、教室中をいろいろと歩き回ったりしまうといったケースが多い
だそうだよ(笑)。

すげえ思い当たるんだけど。小学校の頃の俺は、「一日中横か後ろ向いて座っている」と名高く、通信簿に「風のように気ままで事業中にもいなくなってしまう」とポエミィに指摘されたものだよ。

「同じ場所にじっとしていられない」「集中力の欠如」「忘れっぽい」「行動が衝動的になる」
前半のは、まさにその、授業を聞いていられないというところに顕われていたわけだが、嫌みな担任教師が作っていた「忘れ物ランキング」で恒常的にトップを維持し、算数の静かな授業中に突然、日頃俺をいじめていたヤツに”隙”を見出して後ろから首を絞めたとか、まあ、思い当たることはいくらでも。

もっとも、軽度のものは大人になれば自然と収まるというか、自制出来るようになるようだけど、

待たされた時などに無性にイライラしてしまい、貧乏揺すりを始めたり、大事な席でもペンをくるくる回して遊んでしまったり、人の話を最後まで聞くことができず、話をさえぎってしまって、一方的に話してしまったりするような形で現れたり
というように、ふとした時に片鱗が目覚めてしまうそうで。

「行列で待つのが死ぬほど嫌」が口癖で、会社では内外を問わず会議中に退屈するとボールペンを分解したり落書きを初めてしまい、エキサイトすると数時間にわたる独演会を始めると評判の自分としては、思い切り失笑してしまったよ。


まあ、別にたまたま俺の性格がその症状に似ているというだけで、俺はまったくそんな病とは関係ないのかも知れない(そう考えるのには無理を感じないでもないが)。
ただ、自分がもし精密検査を受けたらその気があるのだとしても、別に俺は今の日常で困ってもいないから、病院行こうとか薬が欲しいとか思わない。

どちらかと言うと心底思うのは、俺が小学生の頃にADHDという言葉が流行っていなくて良かったということだな。そうだったら、変なレッテル貼られて困ったことになっていたかも知れん。そうでなくてもギリだったのだから。


ま、その特性に名前が付こうと付くまいと、自分の特性を理解するのは、自制に役立つし自制は大人に必須のスキルだ。


ところで、そのADHDとやらの薬は、ナルコレプシーにも効くらしい。つまりこの2つの疾患は、神経の同じあたりの機能に関係するのか?

…ちなみに俺は、幼い頃から「弛んでる」評価は高く、小学校から今に至るまで、「大事な場面で眠くなる」傾向は、ある。

バイクの運転中に眠ったことがあるのは単に徹夜明けだったからだろうと思っているが、仕事中、お客さんとの会議中に居眠りしたことは一度や二度ではない。自社オフィスでは突然眠って椅子から転げ落ちたことも2、3回はある。

これら事象の相関関係は若干気になったが、気にしたところでどうにもならんし、どうにかするほど重症ではないので、もうどうでもいいや。


…もしかしたら、自分の精神活動は何か、足りないところがありそうだと、時折思うことがある。
ずっと、そんな風に思うのは中二病に過ぎない、よくある自己卑下の皮を被った自意識過剰だ、とか否定もしてみるのだが、情報が増えるにしたがって、どうも「何か足りないのでは疑惑」は強くなって行く。

が、その思いを強くするほどに、同時に、「なのにちゃんと仕事してる俺って偉いなあ!もしかして、足りないのとトレードオフで何かいいモノ持ってんじゃねえのか俺!」と都合良い密かな自画自賛の想いも強くなるのであった。

そのあたりは、便利な性格を持ち合わせていて良かったとつくづく思う。

警察24時

よく特番である奴。正確なタイトルは忘れたけど。

…を、さっきなんとなく見ていた。


毎回見てたら飽きそうだけど、たまに見るとちょっと面白いね。
「おーそうだそうだ、ガンガンパクってやれや」という気持ちになるわ。
警察官があの番組に出てるような生真面目なのばかりだと良いのだが…。


さて。で、感想の核心なんだが。

気になったのは以下あたりかなあ。

  1. シングルマザー、子供二人と無理心中しようとしてネグレクトで逮捕
    これさ。以外といい部屋に住んでるように見えたけどなあ。そういうところ見栄張ってるから余計に生活が苦しかったのだろうか。
    いずれにしてもだ。やむを得ずシングルになってしまった親には、まあ頑張ってくれとエールを送りたい。また、能力次第で、男女問わず、シングルでも余裕で暮らせる収入を確保できるケースもあるだろうから、それはまあ、「良かったですね」としておく。だが、可能性の問題で言うならば、どう考えても片親、特に父無しでの子育ては、困難なのが現状だ。
    これは、女性の権利が云々とか家庭のあり方が云々とかじゃなく、単なる現状での事実だ。
    にも関わらず、最近はテレビやネットで、特に若くして無計画に妊娠した結果の”シングルマザー”を、あたかも「自立した格好いい生き方」でも言いたげな表現を見かけることがある。
    これは、明らかに間違っている。
    まさか少子化対策でイメージ向上キャンペーンなわけでも無かろうが、現代の社会における子育ては、育てる側に相応の社会的な成熟を要求する。これを満たせずに出来てしまった子供を育てるのは、単なる、失敗からのリカバリーでしかなく、避けるべき事態であるということは、もっと啓蒙されてもいいのではないか。
    と思った。
  2. 少女売買春。
    確かに買う方が、大人であるだけにより責任は重い。だから厳しく罰するべきではある。
    だとしても、それはそれとして、売る方も、被害者扱いではなく厳しく罰するべきではないかなと。
    罰を与えなくても、十分に社会的、精神的な制裁を負うことになるだろうという考え方もあろうが、予防の観点と罪の定義の問題からして、罰があるべきだ。
    未成年だということに配慮するなら、保護者が責任を負うべきだ。
    被害者である、ということは、加害者、犯罪者ではないということを意味してはいない。

    その温床となっているとされる”プロフ”、とやら(の一種)をさっきチラっと見てみた。

    適当に検索した結果を見たら、まあ女子高生がよく出る。卑猥なキーワード入れたわけじゃないぞ。”神奈川”で検索しただけだ。

    しかし、なんだろうね。この個人情報保護が叫ばれる時代に、「スピリットタン」に興味あるとか書いてしまう程度の(※)子供が、顔写真含めた個人情報をネットで安易に公開してしまうと。

    初期のインターネットでは個人情報を公開しているサイトは多かったが、あの頃はまあネットはもう少し平和だったし、それをやっていたのは、特に知識のある学生や社会人だった。

    俺自身、今でもネットに自分の個人情報の一部を載せることはあるが、俺は、曲がりなりにもウェブに携わる仕事をしている人間としての判断に基づいてやっている。

    そうではない、自分がそこに情報を晒すことが、自分にとって、他人にとって、どういう意味を持つか十分にわかりそうにない人間をターゲットにおいて、ろくに保護や管理の仕組みもないサービスが運用されていると。そのこと自体がやはり問題ではないか。

    規制というのは権利にも関わるから難しいところもある気がするが、それにしても、その辺りを掘り下げて行かねばならない段階なんだろうと思う。寂しい側面もあるが。

    ※split tangueのことだと思う。何年か前の芥川賞受賞作品で有名になった(?)アレ。でもスプリットという単語は馴染みが薄いから、「精神の舌」になっちゃってんだろうなあ…。その程度の…ろくに言葉も使えない程度の判断力で、無駄に背伸びだけしたい程度のガキ連中が…わかったようなつもりで社会を相手にするから、痛い目に遭うのだろうと。自業自得と言えばそうだが、社会てのはそんなのも、保護してやる責任があるのだろうと思う。

ところで、総評として、犯罪者って警察に問いつめられるとまずトボケるのね。

自分の荷物を見て、
「何コレ?」
「さあ…何だろう?」
「あなたのでしょう?」
「誰か置いていったかも知れない」

原付で事故っておいて、顔から血流しつつ、
「あのバイクは君の?」
「…さあ」
「…たぶん」


明らかにトボケるのに無理があるものを頑張ってトボける。で、数秒後には、「はい、僕のです」。

ま、本人は必死なんだろうが。笑える。

でもそれも、後日には武勇伝として語られるんだろうな。

「警察に『それ君の?』聞かれて、『…たぶん』とか言ってやったぜ、わかんねえワケねえのに!」とかって。

犯罪者はそんなもんだ。

比喩的に言って、一度しか罪を犯さない者はいる気がする。過ちを背負って生きる者だ。

だが、二度罪を置かす者は何度でも繰り返すだろうから、罪の大小に関わらず二度と社会には放たない方がいい。

…と、俺は思うね。

原色卑近生物図鑑 アメリカザリガニ

泥をかぶってわかりにくいが、よく見ると2匹いるのが分かるだろう。

体長5cm程度の小物だが、真っ赤なハサミは紛れもなくアメリカザリガニ。

名前の通り、北米原産の移入種で、極悪生態系デストロイヤーとして不動の一位を独走するオオクチバスに続く熾烈な次点争いをミシシッピーアカミミガメと競っている。

…と言う感じで世論の評価は間違いないと思う。


が、事実であろうことを1つ指摘すれば、この用水路からすべてのアメリカザリガニを取り除いたところで、日本固有種のニホンザリガニは、棲めない。

水質などの環境が適していないからだ。

だとすれば、率先して《日本固有の生態系を破壊》しているのは、アメリカザリガニではないだろう。

2009年8月22日土曜日

原色卑近生物図鑑シリーズ コガモ

芝浦運河にて。

鴨類は冬になれば種類が増えるが、コイツは一年中いる気がする。

原色卑近生物図鑑 アブラゼミ 《油蝉》

8月も後半になると道端には蝉の死骸が増えてくる。

が、これは生きている蝉。

ただし、飛べずに地面をのたうちまわっていた。翅が傷んでいるわけでもないのに翔べないのは、寿命が尽きて衰弱しているのだろう。
力を振り絞っても飛び立つことが出来ず、もはや壁に掴まる余力も無く、鳴き声すら途切れ。

どんな気持ちでいるだろうか?
死の概念がわからずとも、己の最期が迫っていることは、わかるだろうから。

哀しい。哀しい?
いや。

無事に成虫になり鳥に食われもせず、余命を使いきったのだから…大往生なのだろう。

2009年8月19日水曜日

原色卑近生物図鑑シリーズ ミシシッピーアカミミガメ

芝浦の運河にて。

いわゆるミドリガメ或いはゼニガメ。
汽水域でも暮らせるんだな。

在来種を駆逐している厄介な帰化生物だ。たが本当に日本の在来種を駆逐しているのは彼らなのだろうか?

日本の在来種を環境改変で駆逐しているのはヒト、と言うか日本人で、在来種が棲めない汚れて淀んだ水系にも適応できているのが、平坦な大陸の淀んだ水系で発生した外来種だった…と言うことはないのか?

…あると思うね。

おしゃれたい焼き

職場のある田町の駅前に、何かおしゃれなたい焼き屋が出来た。
夜はいつも行列なんだが、昼と言うか14時頃に通りかかったら空いてたので、買ってみて、炎天下の暑い最中、芝浦の運河沿いで食す。

当店のたい焼きは頭から尻尾までぎっしり餡が詰まっております…みたいな貼り紙がしてあったが…。

餡が多いんじゃなくて皮と容積が少ないんじゃねえかよ!

…タバコの箱に隠れるくらいのサイズ。

味は確かに上品で、悪くない。

が、コレはたい焼きとしてはダメだよ。期待外れと言わざるを得ないな。

2009年8月15日土曜日

【Garmin nuvi 205】使用感と、カスタマイズ【Mac OS X】

先日購入したGarminのポータブルナビ、nuvi205。
前回に触れた際は家で弄っていただけで、その後、さいたまから長野への釣り遠征で使用したりしたので、その感想など。

まず、クルマへの設置について。

付属の吸盤式ステーはあるが、これでダッシュボードに付けようとすると、俺の愛車であるところのBMW118iはダッシュボードがシワシワしてるから、台座の円盤を両面テープでくっつける必要がある。

これは何か嫌だ。で、別の方法を思案し、フロントガラスに吸盤でくっつける(逆さまに)という方法を思いついた。でも吸盤逆さまで平気かなあ、と思いつつ近所を少し走ったところ、落ちて来る気配はない。でもちょっと視界の邪魔だ。

で、結局あれこれ悩んだ挙げ句、右の写真のようにした。

シフトレバーの前にシガーライター+小物入れがあり、その蓋を開けた状態にすると、微妙に斜めの支えになる。ここに、もともと持っていた滑らないシート(ダッシュボードなどに置き、小物を乗せられるアレ)をぺろっと掛けて、そこに立て掛けた。

少し、運転中の視線移動が大きくなるものの、見易いし、なにせ運転中に画面を見ることは稀なのであり、その他の時に視界に入らないので邪魔にならず良い。

山道をわさわさ走っても、吹っ飛んだりすることもなかったので、ばっちりだ。


”スピードカメラ”のPOI

前の記事で書いた通り、釣り遠征の前に、全国オービスデータのカスタムPOIを入れておいた。
で、今回実際に関越道をブっちぎって来たわけだが、これはなかなか調子よかった。

ま、オービスというのは、そもそも2回くらい「自動速度取締機設置路線」とか看板が出る訳で、何を人びとはレーダー探知機だの何打のプーピー言ってるのか、と思ってはいたのだが…。

あるとわかってても、変に予告されてしまっているからこそ、いつ来るか、どこにあるか、注意力散漫の気がある俺はいつも気になって気になって仕方なかったのだが、今回は、nuviが数百m前からアラートを鳴らしてくれるので、運転に集中できた。

ま、もっとも、過去は「高速で抜かれるのは屈辱」とか思っていたこともあったが、最近は高速でぶっ飛ばしても何もいいことない、というのが持論なので、別にオービスを気にする必要もあまり無いんだけどね。



POIの追加

道中、ナビ自体は十分にしてくれたが、不満というか、わかっていたけどやっぱりあれば良かったと思ったのが、道の駅データ。

長距離ドライブでは、やはり道の駅は重要だ。地産の土産もあるし、奇麗なトイレなどもある。ローカルな餅類とか、ローカルなハム・ソーセージ類とか、好きなんだよね。

ということで、道の駅のカスタムPOIを検索。

gpiを配布しているサイトはすぐに1つ、見つかった。
Garmin GPS POIs Japan

いろいろ他にも面白そうなのがあるし、gpiファイルなら、Garminにコピーすりゃおしまいなので、すぐだ。


が、ちょっとアイコンがイマイチそうでカスタマイズしてみたいなと思ったりした。
で、以下をやることにした。

POI Loaderのダウンロード 

カスタムPOIを扱う為のフリーウェアとして、Garminが配布している。

http://www8.garmin.com/products/poiloader/ 

"Download latest version"とか書いてあるあたりから最新版のダウンロードページへ。
Windows用とMac用があるので、俺はモチのロンでMac用をDL。

ちなみに最新版は、Mac OS 10.4以降向け。
後は、ダウンロードしたファイルをダブルクリックすればインストーラが起動するので適当にハイハイ言ってればインストールは完了。


本家サイトのものなので、当然のように英語版…と思いきや、一応、画面は日本語になってる。
「穂損されました」なんて、一体何が起こったのか?と一瞬思ったが、外国人の多い職場でSEとして働く俺は0.4秒程度で「ああ、保存ね」と理解できる。まあ、その程度の問題。

ちなみに、以下の、Garmin日本代理店のサイトで”日本語版”が配布されているが、これはWindows用のみ。
http://www.iiyo.net/download/POILoader_V253.htm

Macの人は上記の本家サイトのを使えば良いのだろう。



次に、データを手に入れなければいけない。これは、POI補完計画なるサイトでまとめてあったので、そこから道の駅のデータを含むアーカイブをダウンロード。

展開したものから、自分に不要なCSVとBMPを削除して行く。

で、さっきのPOI Loaderを起動して、gpiの出力先はデスクトップを選び、データフォルダを指定して実行!

したら全部エラーで何も出来やしねえ…。


結局、ファイル名「道の駅.csv」「道の駅.bmp」などを、「rs.csv」「rs.bmp」などとアルファベットにして、念のために、フォルダも最上位から日本語なしで辿れるように(デスクトップに"p"というフォルダを作成)やったら、POI.GPIが作成された。


で、nuvi 205をUSBで接続し、出来上がったPOI.GPI(をリネームしてTouringSpot.gpiにした)をnuvi内のGarmin/Poiディレクトリにコピー。

で、道の駅その他のPOIは取り込めた。



で、ところでアイコンの方だが、これはBMPの画像をちょいと編集してやればいい、と気軽に考えていたのだが…OS9までの過去に買ったMacにはずっとPhotoshopを持っていたのだが、Xになって絵をいじるソフトがないや、と思い至る。ちょっと検索して、多機能そうなGIMPをダウンロードして使うことになった。

http://www.gimp.org/

GIMPは、DLしてアプリケーションフォルダに本体をコピーすればいいだけだった。ただ、確かに機能が豊富そうで、この手のソフトに慣れてないと何をしていいかわからなくなりそう。俺の今の使い道に大してもオーバースペックな気がするので、もうちょっと簡単なのを試そう、今度。

ともかくも、必要なアイコンは作成して、ダウンロードしたPOIデータのBMPファイルを上書きしておいた。

で、それも問題なくnuviで表示されていた。



が、ここまでやっておいて、よく見ていたら、もともと、組み込みのPOIデータに道の駅があることを発見。…。

無駄になるので、さっき作ったカスタムPOIデータは削除した…道の駅以外のところだけにして、再度入れよう。



ちなみに、作ったアイコン↑。道路関連施設風?で統一したかったのと、アンチエイリアスなしが好みなのでそうしたのだが、「ダム」とか「滝」とか、アイコン化しようとしたら難しかった…。





ところで地図画面にPOIアイコンが出ない…

作業していて気づいたのだが、地図画面にPOIアイコンが出ない。
カスタムじゃなくて、組み込みの、ガソリンスタンドとかのも。

POIアイコンフィルタの設定とかも確認したが、というかその設定画面のプレビュー時点で表示が出ていない。おかしい。

俺のnuvi205のシステムに何か異常があるとしたら、疑わしいのはファームウェアだ。2.2が入っているのを買って、バグがあるとかで2.1にダウングレードしたが、システム全入れ替えをしたわけじゃないので、それによって新たに問題が生じているのではないか?

とすれば、2.2に戻してみるか、あるいは、2.2のバグフィックス版があればそれを使えばいいのか…と思い、サポートサイトを見ると、やはり早速、2.3が出てました。

http://www.iiyo.net/products/nuvi205/update.htm

で、ファームを2.3にアップデートしたところ、アイコンはちゃんと出るようになり、噂の「アイコンで道が見えない」とかも堪能することが出来た。よかったよかった。

…最初、3Dモードの時だけまだアイコンが出ない気がしたけど、さっき試したら普通に出てる…気のせい?ではない気がするが…まあいいだろ…。




しかし総論として、Garmin nuvi 205は、やはりいいと思う。ここの記事を見たら問題ばかりに見えるかも知れないが、要は、それだけいろいろ弄れるように出来ているということ。

そのまま使っても十分に価格に見合った…あるいはそれ以上のパフォーマンスがあると思うが、PC操作のスキルがある程度あれば、このナビは実に、使い易いというか、使いこなせば使い易くなる。これは、ナイスチョイスだったと思うね。


  *   *   *

カスタムPOIは結局、先に挙げた2つのサイトから拾えるデータを取捨選択したり、マージしたりして、俺カスタムを作成した。

…釣り具屋データに上州屋データをマージしたり、あと港のデータとか、キャンプ場とか、名勝史跡とか。
釣具屋なんかは組み込みのPOIにもある程度あるけど、ショッピングのその他みたいなとこに埋もれてしまっているので、カスタムで入れておけば便利そうだと期待している。

2009年8月13日木曜日

メカジキの唐揚げ

メカジキの切り身をどうして食おうかということで、ふと思いついて、ネット検索したレシピをいくつかミックスして適当に作ったら結構いけたので、メモる。

  1. 小皿にオリーブオイルを大さじ2くらい
  2. ニンニクひと欠片を擦って入れ、
  3. クレージーソルトを小さじ半分程度と黒胡椒を適当に添加し、
  4. ビニールにメカジキの切り身を入れ、上記のタレを入れ、適当に馴染ませしばし放置。
  5. ビニールに、小麦粉を適当に追加し、膨らませて口をしっかり掴み、振る(と粉が満遍なく付く)。
  6. 170度くらいの油で5分くらい揚げたら、

メカジキの唐揚げの出来上がりだー。

なんとなくついでに、バジルの乾燥末を振って食った。


つうか、本当は市販の唐揚げ粉でやりたかったのだが、なかったので仕方なくこうしたのであって、。

が、思った以上にうまい。味薄めだったので、マヨネーズでもかけて葉っぱ類とパンに挟んでサンドを作ったら美味いかもしれない。そのままつまみにするなら、塩は倍量だな。

が、俺としては、これを次回は、ニジマスのブツ切りでやりたいのだ。

マス類を釣るたびに、調理が面倒で放流してしまうが、たまには食いたい。
特に、最近の管理釣り場のニジマスはスーパーで売っているものよりよほど奇麗で美味そうなのだが、いかんせんデカくて塩焼きには向かない。

それで、別の簡単な食い方を検討していたのだが、今日の唐揚げはそのリハーサルと言えよう。これで、いつでも魚から揚げを作れる自信を得たので、今度の釣りにはクーラーを持ってこう。

2009年8月7日金曜日

原色卑近生物図鑑 ヤマトゴキブリ

言わずと知れた。

竹中平蔵ってそんなにすごいのか

いよいよ選挙も近づいてくるにつけ、俺としてはさほど各党の政策に興味がない。

ぶっちゃけ、今は仕事やら何やら考えることがいっぱいで、生真面目にマニフェストなど読もうという気はおこらない。

そんな中、たまたま目についた記事。


【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 住宅一軒贈るに同じ「子供手当」

http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090807/wlf0908070305000-n1.htm

この人、前は小泉と一緒に何かやってた人だから、というわけだからかどうかは知らないけど。

民主党の打ち出す、高額な子供手当についての批判として、
しかし、よく考えてみるとこの政策は、子供を持たない家庭から、子供を持つ家庭への所得のトランスファー(移転)である。高所得者から低所得者への移転ならまだ理解できるが、子供のない家庭は一種のペナルティーを受け、子供の多い家庭は恩恵を受けるという仕組みだ。

と。

よく考えなくたって、明らかにそうなのだが。別段、それ自体、つまり所得の再分配自体が悪いこととは思わない。それを否定したら、社会は成り立たないだろう。あとは金額のバランスの問題だ。

高所得社から低所得への移転ならわかる、とのことだが、子供のない家庭の方が余剰があるはず、というのは大枠としては検討外れじゃないだろう。

手当がもらえないことを「ペナルティー」と呼ぶのは恣意的に過ぎるんじゃないか。それを言ったら、世の中は今やペナルティだらけだろう。それこそ、高速道路料金は、高速道路の維持以外に使われるなら高速利用者へのペナルティーだし、一方で、道路や関連施設を作るのにガソリン税など以外が利用されれば、それはクルマを利用しない人へのペナルティーで…。

とは言え、月々2万6千円はちょっと、無理あるんじゃないの?とも思うが。ただ、出産子育てを巡る環境は、最近に自分が経験しているからこそ実感したのだが、「これどこの発展途上国?」と言いたくなるようなお粗末な話が多い。
しかし施設の問題などはすぐに根本解決は出来ないだろうから、とりあえず金で、というのはある意味で有効な手かとも思える。

お金で買えない価値がある、と何かのCMが言っていたが、まず、ほとんどのものはお金で買える。そういう万能性こそがそもそもお金の価値なんだろうから、金で解決、というのは聞こえは悪いが、場合によってはありだ。


ま、結局のところ、俺がもっと気になったのは、続くこの一言。

子供の多い家庭が多くの支給を受け、貧しくて子供のいない家庭が負担するという制度であるとすれば、一体どこまで支持されるだろうか。

「貧しくて子供のいない家庭」というのは、どこまで一般的な存在なのか。

俺は、自分の周囲を見るかがり、収入と子供の数が比例していると感じたことはない。

子供が入れば育てるのに金が必要なのは確かで、「もう一人育てられるか?」ということを考える時に、自分の収入が気にかかる人は多いだろう。

だが、子供を一人育てるのに、どのくらいの金が必要か?という感覚は、人それぞれの価値観によって明らかに違う。
「二人前の養育費を弾き出せるから二人子供を作る」そんな計算で世の中は動いていない。

竹中平蔵は、きっと利口なんだろうと思う。

しかし、上の一文を読んで、直感的に、この人は偏狭だなと思った。大臣じゃなくなってくれて良かった。もう出てこないでくれ。

2009年8月5日水曜日

原色卑近生物図鑑 溝鼠《ドブネズミ》

芝浦アイランド周辺運河の排水口にて。
よく見れば愛らしい小動物なのだが、色合いとシチュエーションが何か禍々しさを感じさせてしまう。
小綺麗な人工物が覆い隠している、都市の暗黒部分から涌き出る原始的な命。
…とまで言えば明らかに言い過ぎだろう。

2009年8月2日日曜日

【Garmin nuvi205】カーナビ買った。で、Mac OS Xで使う。



愛車、BMW118iもいよいよ車検の案内と、スーパーバリューローンの最終回の案内が来る時期になった。

つまり、買って3年が経つわけだが、Mスポーツパッケージ+専用色の外観は相変わらずカッチョいいと思ってるし、パワーは数値上はたいしたことない(129馬力)ながら、踏めば不足は感じない程度にはあるし(俺は走り屋とかじゃないから、このエンジンで6000回転近く行けば十分に気持ちいい)、容量もまだ足りてるので、買い替える気はなく、ちょっと高めになる最終回を気持ちよく支払って乗り続けることにした。

ところで、この俺の愛車にはナビがない。いろいろ経緯もあって付けなかったのだが、必要そうなら後でポータブルのでも買おうかなと思いつつ買わずに3年が経ってしまった。

ところが、先日、近々に久しぶりの遠征釣行を控え、Amazonを眺めていたら、山岳用のポータブルGPSの老舗Garminのポータブルナビが、激安価格で販売されており…ま、クルマの買い替えも当分しないしと、衝動買いしてしまった。

大特価で22000円ほどで買ったのは、Garminのカーナビでもとりわけシンプルなnuvi205。

何せ、MP3を再生するとかって余計な機能は一切ついていない。画像再生だけはかろうじてあるが、とにかく、ナビ。画面サイズを含め、何もかもが必要最小限。

だが、それでいい。

それでこそ、ポータブルだ。ゴテゴテいろいろ付けたければ、最初からビルトインを付けている。

また、機械的にも、Garminは加速度センサーなどを用いず、GPS測地一本ですべてをこなしているそうで、そのあたりのGPS職人ぶりも好印象だ。

届いて早速、30分ほどの道のりの外出で試したが、ナビゲーションには何の問題もない。まったく普通にナビ。当たり前だが。画面も、小さいけれど、必要な情報のみが整理されている感じで、まったく不便は感じなかった。

さて。

ナビとしての基本機能は十分、と、その上でさらに特筆すべき点が、実はGarminにはある。

USBケーブルでPCと繋いだ上での、ウェブ連携機能というべきものだ。登山愛好者の趣味のツールとして発展してきた技術的背景のせいかはよくわからないが、とにかく、パソコンとネットが使える人間でこそ使いこなせるような設計になっているようだ。逆に言えば、それが出来る人には便利なわけだ。


ということで、さっそくいくつか試したログ。


公式サイトの配布物を適用しただけであって、特別なことはしていないのだが、俺の環境はMac OS Xであるから、いくらか少数派ということで、ここにメモっておく。


まず、全国オービスデータのインストール。

参考:
ソフトウェア、DLデータ一覧
http://www.iiyo.net/support/download/index.htm

  1. オービスデータDLページから、データをダウンロード。
    http://www.iiyo.net/support/download/orvis.htm
    SpeedCamera.gpiというファイル。
  2. 電源OFFのnuvi205をUSBでMacにつなぐ。
    すると、nuviが起動し接続中画面を表示。
    で、Finderにデバイスとして”GARMIN”が出る
  3. GARMINの中に、さきほどダウンロードしたファイルを、Garmin/Poi/SpeedCamera.gpiとしてコピーする。
  4. Finderより、デバイスGARMINをアンマウント(取り外し)すると、nuvi205が通常モードで再起動する。
  5. 目的地検索>その他 を確認すると、SpeedCamera v1.04があるのでたぶん成功。あとは高速を走ってみないことには。


続いて、ファームウェアをバージョンダウン

ツール>システム>バージョンで、ファームウェアのバージョンを確認。最新の2.2であった。

ごく最近に公開されたらしい2.2は、いくつかのささいなバグ修正がされているようだが、
「目的地を名前検索できない」という、たったひとつの致命的なバグが代わりに追加されている。
http://www.iiyo.net/products/nuvi205/update.htm


これは困るので、公式サイトの指示に従い、ファームウェアを1つまでのバージョンに戻すことにした。
http://www.iiyo.net/products/nuvi205/update_210.htm

  1. 「Download」リンクから、5.5MBのファイルnuvi205_210.zipをDL
  2. ダブルクリックでZIP解凍しておく。
  3. nuvi205は電源オフにし、
  4. USBケーブルをつなぎ(GARMINがマウントされる)
  5. デバイス GARMIN配下の、
  6. Garminに、DLして解凍したGUPDATE.GCDをコピー、
  7. Garmin/Textに、同様に解凍したJapanese.gttをコピー。
  8. GARMINをアンマウントすると、
  9. nuvi205が再起動し、新しいソフトをインストールするか聞いてくるので、はいと答える。
  10. 続けて、入れようしているソフトが今より古いとか英語で言って来るので、YESと答えようしていたら勝手に進んだ(時間切れ?)。

システム>バージョンで確認すると、 JPN Software Ver.2.10になっていたので成功かと思う。

ちなみに、音量やディスプレー設定は初期状態に戻っていたので再度、好みに設定。

試してみると、目的地の名前検索で、昨日は何を検索しても「該当なし」だったのに、結構いろいろ出るようになった。

なるほど、ファームウェアのダウングレードは成功したし、最新版で名前検索に何もヒットがないのはやはりバグだった。




…GARMINのナビは、内部は何かUNIX系かMS系か知らんが普通のファイルベースのシステムになっているのではないだろうかと思った。だから、結局のところ、USBでマウントしてしまえば、後は単なるファイルの操作なので、この手の作業に慣れている人には何てことない。他にもいろいろ出来ることはありそうで、これは俺としては、イイと思った。

この後、本家のサイトから、おもしろげな自車アイコンもダウンロードした。これも、ダウンロードしたファイルを、vehiclesフォルダにコピーするだけの話だから、特に考えることもない。

しかしついでに、なぜ、この端末が格安で売ってたかわかった気がした。パソコンとネットを使ったファームウェアのアップデートは、俺としては苦はなかったが馴染みのないユーザだったら、出来ないかも知れない。そうなるとかなり重要な機能が完全に死亡しているから、もろ不良品だから、放出していたのではなかろうかと勘ぐった。

だが、もしそうなら、俺としては、いい買い物だったということかな?

2009年8月1日土曜日

原色卑近生物図鑑 ミミズ、およびアリ

蟻と蚯蚓。

こう書くと、うっかり《ありときりぎりす》とか読みそうになる。
だがミミズだ。虫へんがダブルで付いているが昆虫ではないことに注意する。

アリとは地下生活者仲間だが、片や生物界に名を馳せる社会派、片やは社会以前に家庭以前に雌雄すらない朴念人。


進化した環形動物。


ただし写真は、屍体である。

しばしば、市街地では雨後にアスファルト上で大量死している。

ミミズも空気を吸わなきゃならないので、雨で植え込みなどに大量の水がたまると、溺れないために地表に逃げてくるのではないか。で、濡れた舗装上に彷徨い出た後に天候が回復すると一気に乾燥し、しかし土中に潜ることは出来ず、乾涸びて力尽きるわけだろう。