2009年12月31日木曜日

MacBookで画像をマニアックにいじる。タダで。

…てなことをしようとすると、ソフトがいるわけだ。

iPhotoがあるって?いやアレはダメだ。ダメじゃないけど。フォトライブラリとしては極めて優秀と思うが、フォトレタッチソフトではない。レタッチ機能が最近かなり強化されているとは謂えども。

で、そんな場合、俺は過去にはもちろんPhotoShopを使っていた。が、今のMacBookに入るバージョンを持っていないのだ。PowerPC用のとWindows用のはあるのだが。

で、久々に画像を弄ろうと思って困ったので、ああそうだと、Gimp2を使うことにした。

http://www.gimp.org/



…まえにも書いたかな?まあいいや。

Gimpはオープンソースの画像編集ソフトで、MacBook(OS X)を含む各種プラットフォームで動作する上に、タダだ。ロハだ!無料だ!

無料ではあるが、機能はかなりPhotoShop的だ。レイヤーやマスク、パス、各種色変換、フィルター…およその機能はある。つうか何か足りないものあったっけ?だ。


ただ、X11ウィンドウシステム(Mac OS Xのコアの部分であるUNIXの本来のGUI)上で動くためかどうか知らないが、その他のMacのアプリケーションと微妙に動きが違うし、もっさりしている。ウィンドウがいつも画面からはみ出て表示されるなどの不備もあったりする。

特に、⌘、control、optionといったキーの使い方が、いちいちAppleの慣習と違っていて戸惑う。まあ戸惑うだけだ。適当にやってればそのうちわかって来るレベルではある。


機能自体は、PhotoShopを使ったことがあれば機能のほとんどは直感的に理解可能だが、これまたビミョー…に、ズレてたり不親切だったりするところがあるのでたまに罠に嵌ってイライラすることもあるが、これもまあ慣れだろう。


何せPhotoShopは7万円とかする(1万円くらいのはここでの比較対象じゃない)のにGimpはタダだ。多少のアレコレは我慢しなければならない。

ま、そんなこんなで初めて真面目にGimpを使ったのだが、結論としてはまあ、イケる。うん。

やったのは、ま、年賀状を作っただけなんだけど。

色白でとても可愛い我が1歳の娘(親バカ)の写真を使いつつ、且つオシャレっぽい年賀状をという、極めてありきたりでありつつそれでいてそれだからこそ難易度の高い妻からの要求に応えるべく。

娘が公園で枝持って歩いている写真があったので、それをまず切り抜いた。背景はただの公園だから印刷してもインクの無駄だ。

切り抜きの手順は、まあアマチュアですしGimpは言った通り使ったの初めてですし、これが最適とは言わないが、Gimpでどんなことが出来るかの参考程度に書いてみる。

  1. 近似色選択ツールで適当にやれるだけやる(背景と娘の境界を拾えるように)
  2. クイックマスク(Shift + Qで切り替わるので便利だ)で、もうちょっとちゃんと切り抜く。タブレットを使ったが、そう繊細な作業はしてないのでトラックパッドでも出来る程度だ。
  3. 雑な切り抜きを誤摩化すために、「選択範囲を拡大」したり「縮小」したりする。拡大して縮小すると図形によっては必ずしも元に戻らない。結果、選択範囲のエッジが多少滑らかになる(PhotoShopなら最初からそういうコマンドがいくつかあったが)。
  4. さらに選択範囲をぼかして誤摩化す。クイックマスクで作業した方がよい。
  5. いい案配で選択できたらアルファチャンネルに保存しておくと便利だ(選択範囲メニューにある)。後で、使えることがある。たまに。
  6. 選択範囲を使って、とりあえず背景を消す。
  7. 新規レイヤーに、ネットで拾った虎画像を張りつけ
  8. 拡大縮小で娘と縮尺を合わせ
  9. 虎も娘同様に選択で切り出して背景を消して
  10. それぞれ、色変換(ポスタリゼーション)でイラスト風にする。元の画像の品質がバラバラだから、虎と娘の設定は値を揃えず個別に調整した。
  11. 虎と娘のレイヤーを統合し、フィルター(油絵)でさらに絵画風にする。このとき、服や毛並みが十分に”絵”になる強度でフィルターを使うと、顔のディティールが潰れてしまう。ので、クイックマスクで、不透明度50%のぼやけたブラシを使い、娘の目と口、虎の目のあたりだけ油絵フィルターがかからないようにした。
  12. すっかり写真ではなくイラストになった虎と娘が連れ立って歩いてる様はなかなか可愛いと自己満足。
  13. 興が乗ってきたのでさらに、レイヤーを上に追加して、パターンブラシ(モジャモジャしたパターン)で描画色をパターン(葉っぱ)にして、虎と娘の足下に影を付ける。葉っぱの色調を服に合わせてブルーグリーンにしてメルヘン風味を加味しつつ靴のすぐ下には焼き込みツールでさらに影を付ける。
  14. パスで3本、娘が手にした木の枝から流線を描く。新しいレイヤーにインクツールでパスにストロークを描く(ペンより太さの変化が自然だ)。描いたストロークは淡くして調整したあと、描画色を色相だけピンク系に変え、透明へのグラデーションを適用する。透明部分の保護をしておけば、流線部分にだけグラデーションは適用できる。
  15. せっかくなので、♪なんか散らしてみる。これもレイヤーを追加し、パスをくねくねっと引き、文字ツールで音符の羅列を描いた後、文字ツールパレットの「パスに沿って」みたいな機能を使う。
  16. 最後に、 Happy New Yearとか描いて、フィルターからドロップシャドウを(あくまで上品に)設定。ドロップシャドウは、一瞬それとわからないレベルが鉄則だと何かで読んだ。

あれ。切り抜きだけじゃなく全編行ってしまった。まあいいか。

一応、出来た作品も。ま、プログラマというのは画像編集ソフトの使い方は知っていても使いこなすためのセンスはない、というのは非常によくあることなので、そういうのは多めに見てくれ。


…俺は自分の写真がインターネットに載るのはあまり抵抗がない方だが、どうも娘のは抵抗あるので虎部分あたりだけ。

作っていて、これはテクニックだなと思った部分がひとつ。

俺が使ったGimpは2.6.6だが、テキストツールで文字を入力するとき、日本語が打てなかった。

しかし、試してみるとテキストエディタなどに打っておいてコピー&ペーストすればちゃんと日本語も扱えることがわかった。

が、ここにもう一段罠があり、Gimpのテキスト入力欄にカーソルを合わせてコマンドPを押してもペーストできない。だが、control+クリックでコンテクストメニューを表示し、「貼付け」を選択すればペーストできる。

こういう微妙な罠がたくさんあって苛つくかも知れないが、左記のように失敗写真を奇麗にするんじゃなくて写真を素材にして別物の絵を作るには、iPhotoじゃなくてGimpが必要だ。

…とは言え、正直言って、買えるならPhotoShopを買う方がいいだろう…両者の間には超えられない壁を感じた…。

しかし、久しぶりに画像をいじったらなかなか面白かったなあ。たまにはまた何か描いてみてもいいかも知れない。

2009年12月30日水曜日

今日から冬休みだから

今年一年を振り返ってみよう。

ネタでなく普通に。

えーと。

家庭。

まず、娘が育った。
正月には仰向けに転がってるだけの娘が顔を少しクシャっとさせただけで「笑うようになった!」とか喜んでいた気がするが、今や地団駄を踏みながら怒ったり、ブヒャブヒャ笑ったり、最近は「あは」と笑うようになった。徐々に笑いのバリエーションが生理的なものから意識的なものに変わっている。靴も履いて外で遊ぶし階段も上る。赤子から幼児へと育ってしまった。嬉しいと同時にすでに寂しさも。

いきなり親バカで、子どもが出来たら自分はきっとそうなるだろうと思っていたが見事なまでに予想通りで笑える。

妻は娘の世話で閉じこもりきりだが、もともとが出不精なところもあるので「社会と隔絶された!」と騒いだりしないのでありがたい。もともと、付き合う前から、「メキシコあたりに失踪して誰にも知られず暮らしたい」とか言ってたことあったしな…。

とは言え来年は、娘ももうちょっと遠くに出かけられるようにもなるだろうから、家族で遊びにも行けるだろうか。楽しみだ。


仕事。

忙しい。しかしそれは今年に始まったことでなく、もうずっと忙しい。家で晩飯作って食っていた時代があったのが良く思い出せないくらい。

仕事の内容は変化しつつある。
相変わらずWebアプリの開発をしているわけだが、いろいろと微妙に変わった。面白くもなってきたが、プレッシャーは高い。
ただ、他人からそう言われても自覚もなくむしろ逆と思っていたのだが、俺はやはり仕事のプレッシャーやストレスへの耐性は高めなのかも知れないと感じ始めた一年でもあった。
「試合に弱い」タイプなので、俺はプレッシャーに弱いとずっと思っていたのだが、どうも、一発勝負で瞬間的に体力を使う競技のようなものと、仕事のプレッシャーのような継続的にじわじわと精神に来るものでは、考えれば当然だがぜんぜん違うということだろうか。


もうひとつ、実は俺は仕事が嫌いじゃないらしいとようやく気づいた。子どもの頃からずっと、働きたくないとばかり考えていた。人生の長い時間を仕事や、その前振りの勉強に奪われるのは、苦しいことであり、不幸なことで、しかし我慢して歳をとらねばならないのだと、ずっとそう考えていた。

それは、労働は搾取だというようなことばかり言って、会社をサボって釣りに行ったりしていた父親の影響だったかも知れない。

自分が就職してからも、大学での専攻とは無関係な業界で、成り行きでエンジニアになり、状況に流されてこんな仕事をしているだけで、賃金を貰うために労働をしているという意識でいた。

今の会社に入ってから、不満も多いがその意識は変化しはじめて、それが今年あたりで、明確に自覚的に転換された気がする。

どうも俺は仕事が意外と好きだ。「仕事が生き甲斐」とかって話じゃない。仕事でやってる作業が、業務を様々なレベルで抽象化してシステム化する、よりエレガントなロジックを考える、そういう作業が、嫌いじゃない。

思えば、昔から友達にも、話が理屈っぽいという評価とともに、抽象的だとか、無駄に一般化するとかいう指摘もされていた気がする。
幼い頃、父親にこっぴどく叱られて納得できない時、学習机で夜中、涙ながらに父親の説教の論理をの図表にして矛盾を探した覚えもある。いろいろ描いて親父の理屈に矛盾を見つけたと思った時、勝利した気がして晴れ晴れしたのを覚えている。

今、顧客の要望を聞いてフローチャートのような図をあれこれ作って整理する作業は、それに似ている。もちろん、泣きながらはやらないが。

そうやって問題を整理をしたい欲求を本来、自分は持っているようで、その欲求を満たせるのだから、確かに面白いのだ。

仕事の内容自体が面白いと思えるという状況はなかなか幸せだろう。いつまでこの状況かわからないが、まあ可能な限りは楽しませてもらうとしよう。上手く行けば給料は後から着いて来る。

入社時は10人いなかった会社が育ってきてしまっていて、それにともない鬱陶しい面倒事も増えているが、それはまだまだなんとでもなるか。


趣味

釣りは、今年は少なかったなあ。しかし箒川や日光湯川など、いい場所にも行ったので、まあ悪くない。
心残りとしては、キャンプでもう1回やりたかった。

あと、実は山登りがしたいと思っていたのだが。2、3時間程度で頂上着くヤツでいいから。でも、機会を作れなかった。来年はやりたいなあ。


健康診断

今日結果をもらったら「要精密検査」だった。まあ、珍しくもないコレステロール云々だ。

もともと肉好きなのに、会社の近くの和幸が弁当を午後にセールしてたりするから、週3回くらいトンカツ食ってたり、子どもが出来てから規則正しい生活をするようになった妻が晩飯を作っておいてくれるから毎日25時頃に食事してたり、運動量がますます減っていたり、そういうのが良くないか。

作り置きの飯は朝に食うとして晩飯は会社で食っておくかなあ。


運動

プールに週1回くらい行こうと思ったのに、最初の1回しか行ってねえ。
空手の道場通いは続けているが、週に0.5回がいいところ。

…これじゃダメだ。

来年は道場はせめて道場とプールの合計で週2回以上はやりたい。…が、そういうフレキシブルな目標はコケやすい気がするな…。ともかく、4、5kgは体重を落とせるはずなので、そうしたい。絶食でじゃなく運動量の増加でね。


早寝早起き

挫折した。リアルタイムで挫折中。
昼夜逆転には何も良い事がないと思う。改めよう。…正月が明けたら。

じゃ、そろそろ寝るか。明日から5連休か…短けえな。

2009年12月29日火曜日

オブジェクト指向で”涼宮ハルヒの憂鬱”

以前に読んで面白いなと思ったライトノベルだ。

シリーズ化されているものの表紙が常に美少女で三十路男には買い難いことこの上なかったのだが、話自体は驚くほどエロがなく、変わりにSF要素が強いので、ライトなのは間違いないが、なかなか楽しめた。

ま、とは言っても、続きも出ないし、あくまでも「前に読んだ」で終わっていたのだが、最近、Youtubeを見ていてたまたま、過去に部分的にアニメ化されたその続きが映画になるというのを知った。

見てみたい気がするが劇場に足を運ぶ勇気は出せそうにない…。

だからと言う訳ではないが、その映画化されるあたりの話に近いところのいくつかの事柄をJavaを想定してクラスとしてモデリングしてみた。UMLで書けばより良いのかも知れないが、正直ちゃんと知らないし、まあ面倒でもあるので、まあ書式は感覚的なもので。

とは言え…。

自分で言うのも何だが、俺はいったいなぜこんなことを書いたのかがわからない。もちろんネタと言えばネタなんだが、一般的に通じるとも思えず、マニア向けにもさほど面白いとも思えず。



より正直に言えば、ふとネタとして思いついた時は、5行程度でまとめる気分だったのだが、なんか育ってしまって、途中から自分でもバカだなと思いつつ、不思議と止められず…。

まあ。以下、そういうわけでのネタです。

   *   *   *   

なんとなく”インターフェース”な長門をinterfaceとしたくなるが、同じポジションで少し仕様が違う朝倉などもいるので、ちょっと違う。


統合宇宙思念体
class DataOvermind
+ getInstance() : DataOvermind
- createDataEntity() :

これはまず間違いなくシングルトンモデルだろう。


統合宇宙思念体の対外インターフェース
interface DataOvermindCommunicator


対有機体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース向けの実装
class DataEntityCore implements DataOvermindCommunicator //例 前期長門
class SequentialDataEntityCore implements DataOvermindCommunicator //例 後期長門


対有機体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース(DataEntity)
class DataEntity
- DataOvermindCommunicator

DataEntityという訳語は英語のWikipediaから。

主流派
abstract class DominantDataEntity extends DataEntity

急進派
abstract class RadicalDataEntity extends DataEntity

enumで派閥を表しても良いのかも知れないが、DataEntityの派閥は生成後には変わらないようだし、振る舞いにも少し差があるのかなということで、サブクラスでタイプコードを表現してみた。

class Nagato extends DominantDataEntity

class Kimidori extends DominantDataEntity (?)

インスタンスではなくクラスが違うと思う。また長門のインスタンスが複数あるという考えはストーリーから察して受け入れ易くもある。下記の喜緑も。

class Asakura extends RadicalDataEntity

人間
abstract class Human
+ enableTPDD()

キョン
class Kyon extends Human

みくる
class Mikuru extends Human

TPDD
class TPDD

TPDDは一応コンポジションで持つ。enableでフラグが立つのかも知れないが、enableされる前はNULLなのかも知れないと。

----

ここで、キョンとみくるは本質的に同じだがenableTPDD()されたインスタンスか否かが違う。

問題なのは、「涼宮ハルヒの消失」の最後の場面では、KyonがDataOvermindCommunicatorインターフェース経由でアクセスという原則を超えて、DataOvermindを操作(圧力をかける)しようとしたこと。

これは、喩えれば、

class Kyon ... {
...
void claimFor(DataEntity dataEntity){
...
dataEntity.getDataOvermindCommunicator().sendMessage(message);
...
}
...
}

のようなことで、責務を超えてカプセル化の原則に背いているのではないか。


ただ、実際には直接通信したわけじゃないから、Kyonの上記コードは

dataEntity.relayToBoss(message);

で、DataEntity#relayToBoss(Message message)内部にて

this.dataOrvermindCommunicator.sendMessage(message);

になるのかも知れず、それならまあいいのか。とも。


ただいずれにしても、インターフェースの向こう、直接操作しているクラスの向こうに干渉しようとするのはクラス設計上は良くないはずなのだが、そういう「良くないこと」をするからドラマとして盛り上がるのである。

ただ、俺は自分の仕事で無駄にドラマ(とりわけ困難に関わる)を感じたくないから、良くなくない設計を目指さねばならない。







2009年12月27日日曜日

日記 インターネッツ時代というのは…

…インターネットという言葉を使った時点で既に古臭く感じるほどの変化は相変わらず続いているのだろうが、インターネットというのは、根本的に「2.0」のようなバズワードとは違うということは理解しておかなければならない。

それはさておき、ただの日記をブログってみる。

まず1つ。

Wikipediaに寄付してみた。

クレジットカードでね。ポンと。漱石一枚というケチさだけど。…選択肢が確か、2万円、7000円、3000円、その他だったのにね。でも米国の寄付なんか1USD とか結構あるから俺なんか大盤振る舞いな方だろ?

まあ、会社でWikipediaを見ない日はまず無いと言っていいほど、つうか実際、常に画面開きっぱなしで数十分に一度くらいは何か調べているから、本当はもっと払っても良い気がするくらいだ。

が、まあケチだろうと何だろうと、こんな寄付の積み重ねがあのサイトを維持するのだと言うならば、少しくらいの役には立てたろうと。




次、2つ目の話。

デジタルムービーカムを買おうかと思い始めた。

愛娘を撮影するためだ。

多くは、子どもが出来ると生まれる前にデジタルビデオカメラを買うのが定番なのかも知れない。が、ウチは、妻と話していて、「生まれて来る所なんか撮影して見せるもんじゃねえよなあ?」とか「結局、赤子の日常なんか可愛い可愛いって撮っても、後で見て何か面白いもんでもないよなあ?」とまあそんな話で、買わなかった。必要になればいつでもその日のうちに買えるんだし。

で、これまで来たのだが、どうも最近、愛娘ひこざきの素振りが可愛くて仕方なく、動画が撮りたくなって来た。ろくな絵にはならんだろうが撮りたいのだ。

…と、思ったが、そもそも写真も十分撮ってないのにカメラだけあっても…とまだ迷っている…。とりあえず明日、デジカメのムービー機能を目一杯使って撮ってみよう…それで不満だったら即、アマゾンのウィッシュリストに入れてあるのを買おう。


と、そのアマゾンでムービーカムを探していて驚いた、というのが今日の日記の本題。

「ボタン型ビデオカメラ」「ペン型ビデオカメラ」「腕時計型ビデオカメラ」なんてものが、結構安価に売られているのね。

しかも、結構よく出来ているようだ。面白いって言えば面白いが、これは…。

一応、能書きには、咄嗟の取材チャンスに、とか厳粛な会議の記録も違和感なく撮影、とか、よく考えたなというようなシチュエーションが記載されているが…。






…あきらかに、ねえ?

もちろん、単なるガジェット好きや、何か特別だが真っ当な用途や価値観にマッチすることもあるだろうが…。

「この商品を買った人はこちらの商品も買っています」みたいなリコメンドの内容や、レビューを辿った先から判断すると、こういった「撮影していることが周囲にバレないカメラ」を買っている人は、いくつもそれらを試していることがしばしばあるようだ、ということ。

なぜそこまで周囲にバレずに撮影しなければならないのか、どこかの国の諜報部員なのか何なのか、周囲にバレたら捕まるような状況で撮影をしなければならないのだろう。

道具に罪はない。とは言え、煩悩の多い男には誘惑が多く生き難い時代と言えるかも知れないなと。

いや。俺は人生賭けるほどの価値を、パンツ画像撮影に見出す感覚はそもそも解せないけど。

2009年12月25日金曜日

メーリークリスマース!

昼飯に職場近くのスーパーでチキンとパンを買ってみたぞ。
大丸ピーコックは高いな。これで合計700円くらいだ。
…あ?ランチにしては安い?

チキン下の名著Effective Javaがハードコアな感じだ。もちろん今日も残業。

2009年12月24日木曜日

ユニオン ウスターソース

ペンギン印のユニオンソース。
かなり気に入っているのだが、ちょっとハイソなスーパーか精肉店など、売ってるところが限られていてしばらく見つからなかった。
が、今日はまあクリスマス的な惣菜でも調達するかとカブでひとつ走り大丸スーパーに行ったので探したら発見した。ヤッホー!これで年末年始は揚げ物ウマイ。

ウスターソースはカレーやシチューその他料理の調味料にも使えるし良い。
揚げ物を中濃やトンカツソース(オタフク論外)でしか食ったことない人は今年中にウスターソースを買おう。人生を損してると思うぞ。

ちなみに俺が好きなソースは、

ユニオンウスターソース
ミツハフルーツソース(ウスター)
リーペリンウスターソース

辺りだな。それぞれお薦めだが特性が違うから並行利用が良い。

2009年12月23日水曜日

ITDON《あいてぃーどん》

クイック&マーベラスかつチープなオリジナルレサピーシリーズ。
晩飯抜き深夜残業のハードコーディングもといハードコアなIT戦士のための丼を紹介するぞ。

材料:冷凍白飯、マーガリン、旨味調味料、ホワイトペッパー、ドライパセリ末。

作り方:材料と写真見たらわかるよね?


ちなみに俺はのはプレミアムタイプなので小岩井マーガリンにギャバンのパセリだ。

確実に旨いよ。忙しい朝にも夜にもお薦めだ。


…いやね。ちゃんと妻がチキンのトマト煮みたいの用意してくれてんだけど、25時だとあまり食えなくて。でも空腹だし。

-------------

上記、携帯投稿だったので短く書いたのだが、補足。

一瞬微妙に思われる組み合わせだが、団塊世代のご馳走?であるバター飯をさらにチープにしたものであるので、意外と伝統の系譜を持つレシピだ。

マーガリンと味の素&胡椒でより洋風に仕上げるため、これだけで食うと確かに寂しいのだが、おかずのメインが洋風な肉料理である場合などは、相性抜群な上にただの白飯よりは豪華な感じにもなるので、試す価値ありだ。

ちなみにマーガリンの量は好きずきだが、自分が食パン1枚に塗る量を目安にすればいいだろう。

2009年12月20日日曜日

最愛の娘の肩が!

娘は1歳2ヶ月。

超可愛い。こんな陳腐な表現がぴたりと嵌るほど可愛い。


今日は、朝からカブでツーリングにチャレンジという意気込みは「寒波襲来だし」と挫け、家で妻と娘とゆっくり朝食。まあ、朝は平日も一緒に食ってんだけど。

娘は最近は食パンと水が好きで(聖者のようだ)、見せてしまうとそれしか食わないので、離乳食を食べる娘の横ではベーコンエッグのみ食い、娘が離乳食を食い終わってから、おやつの食パン(真ん中のみ)を与え、俺もおかずなしでパンのみを食べるという変則的なスタイルも苦にはならない。

食い終わってから娘が俺の手をとってリビングの中央に引っ張って行き、両手でぶら下がるようにしながらビリケンのようなスマイルを浮かべてブヒャブヒャと笑っているので、手をとって持ち上げてやると大喜び。
そのまま三度ほど上げ下げしてやったら爆笑していた。

そうっと着地して降ろすと、ニタニタしながら座っていた娘が突然マジ顔に。まあ、うちの娘はムスっとしてることの方が多いのだが…様子がおかしい。

左手で、自分の右手を掴んで、動かしたりして、怪訝な表情。

…とっさに「まさか!」と思い、指を掴ませると軽く握る。手首を掴んで異常はないかとさすってみるが、折れてる様子はないものの、いやに細くて、まだこんなに弱かったっけ、そりゃ一歳だもんな、と突然そんな想いばかりが駆け巡る。

おもちゃを渡す。落とす。

丁度、妻がマグマグで水を持って来たので渡すと、痛めたように見えた右手を差し出して掴もうとする。なんだ気のせいか…と思った刹那。

右手でマグマグを掴み、俺がマグマグを離して腕に重みがかかった途端、「ゔあァアア!」と泣き叫んで落とす。

…俺、顔面蒼白。

ダメだ、こりゃ骨折か脱臼だ…。

本人は慣れた?のか、意外と普通にしているが、右手を一切使わず、常にだらんと垂らしている。たまに動かそうとして泣きかけるが、すぐに「あ、いけね動かさなきゃいいんだ」と言わんばかりに右手をだらんとさせて泣き止む。

肩が抜けている臭いがぷんぷんするぜ…。


今まで、妻の功績もあり風邪一つ引かせずに大事に育てて来たのに。俺が!腕を!使えなくしてしまった!


日常、会社でもクールでトラブルに動じないという評価を受けているはずの俺だが(期待)、それは、ビビリやすくパニクりやすい自分の弱さを知っていて常にリカバリーに努めているからだ。

最愛の娘を自ら傷つけたショックに、動悸が早くなり視野が狭くなるのを感じる…。

が、こんな時こそ、いまだ混沌としてWebシステム開発プロジェクトの闇の中で、PMとは名ばかりの便利屋として、顧客と配下のプログラマに部長に外部SIerからの絶え間ないプレッシャーを受ける内憂外患四面楚歌、絶体絶命危急存亡の状況を、監督兼任エースで4番として切り抜けて来た(かなり誇張)俺のハードコアIT戦士としてのスキルが試されるのではないか!

そうだ、まずはいつものようにダイニングテーブルの上にも常に起動中のMacBookで検索だ!…応えよGoogle!

…!

応えない!?いや、呼びかけが通じていない!?と言うか普通に言うとDNSが応答しない!もっと普通に言うと、自宅内かプロバイダのどっかのネットワークトラブルでインターネットが見えない!



次々と迫り来る危機に一瞬我を失い叫び出したくなったが、紙一重で市の広報紙に緊急相談窓口の記載があったことを思い出し、電話。2、3箇所をたらい回ったが無事に休日に診療している整形外科を紹介してもらうことが出来た。

場所を確認しようとしてGoogle Mapsが見えないことで一瞬またパニクりかけたが、よく考えたらGarminがあったじゃないの、ということでルートもオッケー。

緊急とは言え流血してるわけじゃないから、顔ぐらい洗って落ち着いて運転するべ、と準備にとりかかる。

妻も用意をするので、娘をその間おとなしくさせるために「おかあさんといっしょ」の録画を見せておいた。
よろこんで液晶画面に貼り付く娘はご機嫌だが、右手はだらんと下がったまま。不憫だ…。


急ぎ顔を洗い、整髪もそこそこに在り合せの服を来てリビングのドアを開けると、気づいた娘が振り返り、

「あう!あう!あう!」

と、ビリケン顔で気勢を上げながら迫って来るではないか。


…両腕を高々と突き上げながら。

あれ?

試しにハイハインなど持たせてみても、右腕でしっかり掴んでむさぼり食って悦にいっている。

ハマった?


そう言えば、部屋を去るときにも、娘はテレビに合わせて片腕で踊っていた。たぶん、興が乗って来てうっかり力を入れてしまい、結果として自力で嵌めてしまったのだろう。


とは言え、やはり心配なのでそのまま医者には行ったが、先生は多少の触診をして「何も問題ない」とのこと。

…良かった。いやほんとに。

ついでに厳つい先生がややニヒルな表情で補足してくだすったお言葉では「だいたい日曜にね、お父さんが遊ぶと脱臼するんですよ。…いつもやってないから」

うるせえよ!診てくれたのは感謝するけどよ。わかってるわそんなことは!俺がいつも遊んでやれる自宅警備員とかやってたら飯食えなくなるだろうが!



ま、そうは言っても、実は子どもの腕が抜け易いこと、それは休みの日の父親がやりがちなこと、そういったことは知ってはいた。知っていたけど、最近急激に足取りもしっかりして来た娘の姿に浮かれて気が緩んでしまった。俺が愚かだったことは認める。娘と妻に申し訳ない…。

帰り道、愛車の後部座席に右手でハイハインの欠片を投げ散らかす娘に、反省しつつも安堵するのであった…。

2009年12月12日土曜日

原付二種を比較する。【スーパーカブ110】

(以下、下書きでしばし放置していたので、日記としては話が前後します)

*  *  *

通勤用のレッツ4が壊れた(実はただのパンクだけど)ので、買い替えねばならない。

雨の日も風の日も寒い日も駅まで片道10キロ弱の道のりを走るのに適したバイクをチョイスするにあたり、俺が絞り込んだ候補は以下の3車種。

  1. ホンダ スーパーカブ110
  2. ホンダ リード110
  3. カワサキ KLX125

2番目をスズキのアドレスV125とかにしても同じだ。アドレスとリードは違う、とそれぞれの車種のオーナーは言いそうだが、上記の3車種間で言えばほぼシノニムだと考えることに無理はないだろう。

普通は、バイク選びでこんな迷い方、つまり「オフロード車かスクーターか決められない」なんてことは無い気がするが、原付二種というのはだいたい本気でバイクに乗りたいというよりは「足に使って、でも少しは足以外にも使って」みたいな半端な動機で選択されるので、俺と同じような迷い方をしている人も実は多いのではと思う。

カタログを交互に眺めれば眺めるほど脳内がカオスになって来たので、ちょっと落ち着いて資料にまとめてみることにした。

評価のポイントは以下だ。

通勤に毎日使って、休日の近所の買い物(焼き鳥買い行くとか)にも使って、さらにたまには気が向けば軽くツーリングなどとしゃれ込みたい」という如何にも原付二種的な用途を想定して、定性的な評価を試みる。


で、面倒なのでいきなり結果。

パンパカパーン。


(クリックで拡大します)

Super Cub 110がもっとも優れていると言えそうだ、という結論に達しました。

各項目は3段階評価(5点、3点、1点)で、同位の評価がある場合、下の位を跳ばした。金、金、銅みたいな。結果として、平均点でもカブが一位だったが、それよりは、上記のレーダーチャートがその性格をよく表していると思う。

…ただし、これにはいくつか注意がある。

  • SuperCubには大型スクリーンとラゲッジボックス、LEADにもスクリーンをオプションで付ける想定で、その状態を前提にしている。
  • 運転の愉しさは、主観的要素なのに実際にはどれも乗っていないから想像のみというか、ギヤがある方が面白いという考え。
  • 他の項目はある程度は客観的なスペックで判断可能と思うが、ま、これも実際はほぼ想像ではある。
  • 評価対象の項目選びで既に俺の好みなどのバイアスがあるので、えー?この結果おかしいよ!と思われても、ふーん、としか答えられない。


KLXが走り以外の面で大きく劣るのは仕方ないところだ。逆に言えば、走りに拘ればそれしかない、と言うことになる。
が、年に何回行くのか、本当に行くのかすら怪しいツーリングで走りが快適、というのと、確実に週五回ペースで、しかも天候問わずで乗るしその後に仕事もある通勤での快適性と、どちらが今重要かということを忘れてはならない。

そして改めて見ると、通勤に必要性の高い項目ではKLXに優位性は何一つない。そりゃそうだわな。

ということで、確かにカッチョいいけどKLXは無しだ。

さて、リードとカブの一騎打ちだ。

ここで、特筆すべきは足付き、取り回しだろう。二種のスクーターはやはり、小型と言われるアドレスだって、50ccよりは大きく重い。もちろん、慣れれば、ましてや男が扱えない重さではない。しかしだ。自宅にしろ駅にしろ、集合駐輪場は狭いのだ。そして頭から入れたらバックして出なければいけない。ぱっとまたいでさっと足漕ぎでバックしてブーンと発信、というのが楽に出来るのがいい。カブは、フロアがないから足付きは抜群だし、車体も軽い。しかもサイドスタンドが標準装備だ。

あと、積載性については、リードはトランクが特に広いのがウリなんだが、実は結構浅いとのこと。それに、長いトランクと言っても50cm程度だ。それより長いものは入らない。トランクに入らない長いもの(例えば釣り竿のような)をもし車体に括ろうとした場合、エルゴノミックなリードより、パイプや突起が多く薄い車体のカブの方が楽なのではないだろうか。

トランクはないのは痛いが、平たい荷台と突起物の多さにより、カブは限界が高く潰しも効くだろうと。

そういった日常利便性で並んでしまうと、改良された遠心クラッチによる4速リターンのミッションを備えたカブに期待される面白さは、アドバンテージとして利いてくる。

かっこよさについては、カブとリードとどっちが、というのは多分にビミョーな話だが、リードは結構オッサン臭いシルエットなのと、110のカブが意外と軽快にリファインされているので、ま、後は俺の好みでこういう結果だ。シグナスX SRならカブよりはカッコいいと思うが。

カブで懸念したのは朝の新聞配達のようなガチャガチャうるさいのは嫌だなということ。だが、YouTubeなどに見られる以下のような動画を見る限り、結構スムーズだ。



…と、言う事で。

マイ・次世代通勤マシンとして、スーパーカブ110を買って来ます。


(ということで買って来ました



   *   *   *

(以下の動画は、YouTubeで見つけたものでスーパーカブをチョイスする理由の1つになったもの。俺じゃないよ、念のため)



2009年12月11日金曜日

そうそうそう言えばスーパーカブ

数日通勤して、ロータリー風常時噛み合い式4速リターンにもだいぶ慣れてきた。

まだ、気を抜くと混乱して逆にシフトしてしまったりするが。

アクセルをしっかり戻すのがスムーズなシフトアップのコツかね。シフトダウンは普通のバイクの感覚で回転を合わせればいいが、1速はさすがに衝撃が。2速までで止めておくのが賢明ぽい。

停まる時、4速のままブレーキを掛けて停止してからロータリー式にニュートラルに戻す手もあるが、4速で停まる寸前に信号が青になったりすると慌てる。

それと、大型スクリーンが快調だ。風を巻き込んで髪が前になびいて目に刺さるのが微妙だが、つまりそれは十分に、身体への風の直撃を防いでいる証明でもある。胸元や腹、首、顔の寒さが断然しのぎやすい。

通勤バイクにしてはなかなか面白いぞ。

車内暴力

…は見るのも嫌です。

そんな広告があったね。眼鏡っ子の。でもアレはよく見るとイマイチ似合ってなかったね。

それはともかく、今日は目前で車内暴力発生ですよ。いえ、俺じゃないですよ。

…俺は今日は終電間際ながら、会社で作り残して明日作ることになる予定の資料のイメージを手帳に書き付けるなどという殊勝な行いに励んでいたのだ。

京浜東北線が結構満車に近くなってくる田端あたりだったかなあ。あの辺は線路の分岐ポイントが多いせいか、どっと車内が揺れたその直後。

ポク!って音に目を上げたら、1mほど先で異様な瞬間を目撃してしまった。

パーマを掛けた茶髪をオールバック?にして革ジャンなど着込んだトッポい感じの30男が、目の前に立っていた痩せてメガネで髪の薄い40絡みのおっさんの顔面を後ろから殴ったのだ。

…まあ、後ろからだしそうもの凄いアレじゃないんだが、当たったとかじゃなくて明らかに顔を拳で殴った。周囲も一瞬呆気に取られる中…おっさんはしかし、怯まなかった。

振り向き、

「…あなた、何しました?」

尚も突き飛ばそうとする男に対し、

殴りましたよね?なんで私が殴られるんですか?」

…押した…

完全にテンションが上がり大声で詰め寄るおっさんに対し、ほとんど聞き取れない声で難癖をつける男。

「あなた自分が何したかわかりますよね?次の駅で降りてください」

「……」

男の反論はもはや聞き取れもしない。

まだ駅に付かない。尚もつめよるおっさん。

襟首を締め上げながら、
「何横見てんだよ?何で俺が殴られなきゃいけないんだよ!?おい!?笑ってんじゃねえよ!」

…横を向いて涙目の男。このシーンから見始めたらもはやどっちが暴漢かわからない。

駅に付くと、抵抗する男をおっさんが引きずり降ろしにかかり、男は最初の威勢と裏腹にもう涙目で抵抗するのみ。

革ジャン男「…やめてください

薄毛おっさん「やめて欲しいのはこっちだよ!?降りろよ!

結局、降ろされた男は半泣きでホームを逃げ、おっさんは乗車して幕を引きました。

まあ、最初は一瞬、ありゃあ、暴力事件か、止めにでも入らんといかんか…と思ったものの、すぐに形勢逆転したので後は安心して?見物を決め込むことになったのだが…。

決して気持ちのいいものではないな、やっぱり。


それにしても…凄まれてすぐベソかいて逃げるくらいなら、最初からあんな豪快に喧嘩など売らなきゃいいのに。後ろから見てハゲ眼鏡なら弱いから黙って折れるだろう、なんてタカをくくったのだろうなあ。

前から見たら、どう見てもそういうタイプじゃなかったのに。俺の大学時代の指導教官にも似た容貌で、アレは別に武道やってるとかじゃないけど怒ったら絶対に引かない系、早い話が頑固親父系だ。半端者がストレス解消代わりに手を出していい相手じゃないなあ。やはり人を見る目は大事だ。…いや、相手がどんなであれそんな暴力は許されないけど。

それにしても、確か昨日も路上で喧嘩があったし(駅前で交番が近かったからすぐ収まったが、すれ違い様に肩が当たったとかそんなんで若いサラリーマンが小突き合ってた)、これから年末になるとこういうの増えそうで憂鬱だ…。

俺は目が合ったの肩が触れたので喧嘩を売るだの買うだのって騒ぐほどバカじゃないので巻き込まれる気はしないが、ああいうの見ると社会に絶望したくなるからな…。

2009年12月6日日曜日

カッチョいいバイクを買ったよ

納車は昨日だったのだがあいにくの雨だったので、今日、近所で奇麗なうちにニューマッシーンの勇姿を激写してみました。


テレスコピック式のフロントフォークからオフセットしたホイールは、大径ハブにドラム式ブレーキを内蔵。力学の原則を感じさせるクラシックなスポークホイールが美しい。


水平にマウントされた伸びやかなエキゾーストパイプが端正だ。蒼空を映し込む美しい鏡面仕上げのカバーの下に、熱対策を考慮した無骨なマットブラックが覗く。



クランクケースには世界最高のモーターサイクルメーカーである本田技研のロゴが誇らしげにエンボスされ、放射状の意匠はその燦然たる歴史を暗喩するかのようだ。



グラマラスな曲線を描くカウリングには、この車体が先端技術 PGM-FIを装備していることを示すマーキング。現代の内燃機関らしく、機械のみではなく、情報工学によって制御されるエンジンは高いエネルギー効率を示す。




クラシックな外観の円形ヘッドライトだが、内部はマルチリフレクター化されており、複雑な反射が美しい。もちろん夜は十分な照度を得ることが出来る。




第二種原動機付自転車に分類される小型のエンジンは、必要十分な出力を供給しながらも、化石燃料の消費を抑え、大気の汚染を最小化し、地球との共生、持続可能な文明的生活という今世紀の社会の要請に高いレベルで適合する。


クラシックな意匠の足回りとは異なり、ライダーとの情報インターフェースとなる計器類には、新時代のコミューターらしいエルゴノミック且つ洗練されたデザインが施される。
スピードメーターは100km/hまでスケールを刻み、この車体がレギュラーガソリン1Lあたり60kmというハイブリッドカーを遥かに凌ぐ高い燃費をマークしながらも、日常利用に必要にして十分なパワーをも確保していることを語る。





繁華街で、駐輪場で、住宅街で、田舎道で、林道で。およそ人間の作った道がある場所であればどこにでも馴染む自然な、それでいて個性的なデザイン。これほど、どこに停まっていてもどこで走っていても違和感のないモーターサイクルは他にない。
そしてまた、生半可なオフロード車以上の高い走破性を持つことも有名で、実際に獣道のような登山道で老人が運転するスーパーカブに遭って驚いたこともある。


そう、スーパーカブ。

これは、スーパーカブの50年の歴史の果てに生まれた最新型、スーパーカブ110である。

そして、レッツ4に代わりこれからの俺の通勤の足となるバイクであり、俺が買った初めてのホンダ車である。

ホンダのオフィシャル


…。

どうだろうか。少しはカッチョよく感じていただけたろうか。最後の写真はともかく。

まさか自分がコレに乗ることになるとは思っていなかった。つうか、リード110への乗換をずっと検討してたのだが、購入の3日前に何か魔が差してこうなってしまった。

ま…。今日少し乗ったところ、変則的なシフトや自動遠心クラッチなどはもう少し慣れが必要だが、うん、スクーターよりはだいぶ面白そうだ。

まだ近所を走っただけだが、ごく軽いインプレ。

  1. リターン式になったシフトだが、踏み込むとアップという普通のバイクと逆の動作、踵で踏んでダウンという普通のバイクにない操作、クラッチがないけどスクーターと違い後ろブレーキは右足、などなど、どうしも不慣れ。ただ、夕方の買い物ではだいぶ慣れつつあったからすぐだろう。
  2. シフトアップよりダウンが難しい。スムーズにやらないと後輪が滑る。スムーズにやろうとして変則時に(普通のバイクのように)アクセルを煽ってしまうと遠心クラッチが切れないのでいかんようだ。この辺りも慣れだな。
  3. やはり、日常使用にトランクは必要。ということで早速、箱を買った。それはまた次回に。
  4. オプションのウィンドスクリーンは良さそう。乗っていて、わざと横から顔を出すと、ああ、実はこんなに風あるんだ、と実感する。視界が完全にスクリーン越しになる高さだから、雨の日に顔が痛いこともなさそうと期待。
  5. エンジンは実際、そう凄いパワーがあるわけじゃない(当たり前)。しかし、普通の4車線の道路を普通に走るのに何らストレスないレベル。80キロまでは、何事もなく加速可能。

寒くなる時期だが、レッグシールドと風防もあることだし、ショートツーリングでもやってみたい気分だ。気分だけかも知れないが…。

2009年12月5日土曜日

続 ミルコーラ

前回、コーラの牛乳割りを紹介した。

気が抜けたコーラの方がベターということが判明した。

我が家はコーラの1.5Lボトルを空けるのに何日かかかってしまうので、いつも気の抜けたコーラで飲んでいたのだが、今日はたまたま開栓直後のコーラを牛乳で割った。

すると、写真のように実にリッチな泡立ちが得られたわけだが、これが…まずい。炭酸の酸とミルクのタンパク質が反応してしまったのだろう。ミルクレモンティー系の不味さだ。

なので、コーラを牛乳で割る場合、コーラは気が抜けて微炭酸になっているのがベスト(少しは凝固があるが、それは無視できる)。完全に気が抜けたコーラでも、フレーバー付きアイスミルクみたいで悪くないが、やはり少しは炭酸が残ってる方がいい。

2009年11月29日日曜日

アンチホンダ

最近、通勤用の原付スクーター(スズキ Let's4)しか持っていないとは言え、俺はもう16歳以降15年を超える免許歴を持ち、その間、完全休止は殆どないという意味で筋金入りのライダーだ。

俺はコレクターではなくライダーであるから、同時に何台も所有することは望まないし、また頻繁に新車を乗り継ぐよりは選んだバイクを乗り潰すタイプだ。

とは言え、これだけ時間があればそれなりの台数に乗って来たわけだが、国内世界とも販売台数で圧倒的トップである我が国が世界に誇る二輪車メーカー、HONDAのバイクは、一度も買ったことがない。(例外的に壊れたゴリラを貰ったことがあるが、直して2ヶ月くらいで盗まれたので数える気になれない。)

ちなみに、トヨタのクルマも嫌いであり、買ったことないし買いたいと思ったこともないし、たぶん今後も買わないし検討もしない。

だけどホンダのバイク(クルマもだけど)は、別に嫌いだったことはないのだ。ないけど、欲しいと思ったこともなかっただけだ。品質にも性能にも文句の付けようはないといつも思いつつ、趣味性を求めた時に何かが足りないと感じた、そういうのが理由だ。

何と言うかね、ホンダには「これでなきゃダメだ」というポジティブな購買意欲が持てないんだよ。消去法では強いのだが。


HONDA CBR600RRは速いし乗り易く品質もいい。メカ好きを唸らせる最新ギミックも搭載し、かといってホンダならば最新テクノロジーも安心感があるし、そして外見も、誰が見てもカッコいい。きっとそうだ。でも俺はニンジャ(Kawasaki ZX-6R)を買った。

後から見ればロングセラーになったHONDA AX-1ではなく、インパクトだけ残し短命に終わったYAMAHA TDRを選んだ。

どう見ても低価格かつ安定性能、見た目もシンプルで上品なHONDA トゥデイではなく、変なデザインのSUZUKI レッツ4を買った。

少し前に中古の中型を探したときもHONDA CB400SFの上玉を蹴ってボロいYAMAHA XJR400を選んだ。

そう、ホンダだけは選ばなかった。避けていたというより、惹かれることがなかったのだ、本当に。



そう言えば、クルマの時も、価格やスペックをいろいろ見比べて、HONDAのシビックやフィットが候補に上がったことが何度かあるが、結局これも、「いいクルマだけど俺は欲しくない」となった。

そんな俺の、政治に気触れた老人の心のように頑な俺の心を少しだけ溶かす事件?が2つあった。

会社の後輩に、HONDAのクルマをこよなく愛する男がいて、フィットのマニュアル車をカスタム(盆栽派)して喜んでいたのだが、その彼が自爆事故でクルマを壊し、買い替えたいと言う。

そして彼が欲しいというのが、シビック TYPE R EUROというモデル。彼がいくら熱く語っても正直興味なかったんだけど、たまたまサイトを見て、唸った。これはイイなあ。今乗ってるのがBMW 1erであるくらいだからして、そもそもスポーティなハッチというのはツボだし。まあ、やたら出力の高いクルマに乗りたいという欲求もないし今のクルマは非常に気に入ってるので、実際乗り換えようとは思わないが、しかし今までのホンダ車には感じなかった魅力を感じた。「EURO」なせいかも知れないけど。

そしてもうひとつ、こっちはバイクで。





まあ、いろいろな伝説を知ってはいたんだけど、すごいよやはり。

2009年11月22日日曜日

ミルクコーラ

久々のグルメネタ。ミルクコーラです。

《レシピ》
特に冷やしたりはしてない常温のグラスに氷を入れ牛乳を半分くらいまで注ぎ、コーラを勢いよくグラスいっぱいまで注ぎます…て、いちいち言うほどのもんじゃねぇか。

前から、想像すると一瞬不味そうに思えるがよく考えたら実はうまそうな組み合わせシリーズとして気にしていたのだが、今日、昼飯時にタイミングよく思い出し、遂にチャレンジの運びとなった。

味は…。


ウヒ。考えた通りイケてたわ。午後に大きなグラスでもう一杯飲んでしまった。

そう、よく思い起こせば美味いはずなんだ。
牛乳とコーラと言うとなんか違和感ありげだが、「コーラフロート」の後半にアイスクリームが溶けた状態と考えたら、ファンには堪らんくらいだろう。

いやー、これ気に入ったわー。

2009年11月16日月曜日

知恵袋なんてのは所詮は皺袋程度の

風邪で会社休んだ。
おかげで三連休だワッショイ!

土日月と、完全に寝込むほどじゃないけど元気に外出できない日々を漫然と過ごしていて、何をしてたか記憶が曖昧なんだけど、この間にテレビで妙ちくりんな番組を見た。

なんか、Yahoo!知恵袋とか教えてgoo!とかOKWaveとか、そういう知恵袋系のサイトから面白いネタを拾ってきて、VTRを作ってクイズ仕立てにするっつう。
タカアンドトシだったかが司会で昼頃にやってたのかな…微妙に今風な知識系バラエティなんだが微妙に洗練されてなくてやはりゴールデンタイムには無理だな、って程度のクオリティ、という印象。


ま、ともあれ、番組はさほど面白くない(が、昼の番組としてはそこそこマシな程度)なのはいいとして、そういったサイトがまあ、随分前からだけどやっぱり流行っているなあ。と。

普通に何か調べようとGoogle検索してても結果にひっかかってくることも多い。

みんな勉強熱心?だこと…。

と、思うが。

見ていると、見るに堪えないやりとりも多い。バカなんじゃないかと。

まず、質問がそもそも「それは他人に質問するようなことか?」ということがしばしばある。「皆さんはどう思いますか?」って質問は、知恵の問題じゃなくてアンケートだろ。教えてって言葉を広く適用し過ぎだろ。ま、運営者としては賑わえばそれでいい、なんだろうが。

次に、回答がバカバカし過ぎることがまた少なからずある。

例えばこんな質問。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412408674?fr=rcmd_chie_detail
「ペットボトル緑茶に添加物が入ってるか?」という趣旨の質問だと思うが、質問の仕方も間抜けだと思うし、添加物ならボトルの裏に書いてあんだろ、とも思うし、まあ、そう、程度の低い質問だとは思うがそれはいいとして、何かわかったような事言って回答している連中がまた絶妙に微妙。

登場する誰ひとり、「酸化」と「腐敗」の違いにすら気づいていない愚かしさ。添加物、薬品という単語の意味すらわからずに、「世の中が悪い」という凄まじい飛躍。

上記はまあ、たまたま見かけたから例として貼っただけで、特別に酷い例なわけじゃなく、よくある程度の酷い話だ。



それから例えばこんな。
「バイクの技術はクルマに比べ遅れているのはなぜ?」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1320841463

回答は、多少言い方に刺も目立つし、中には誤謬もあるものの、ある程度は事実を明確にしている。つまり、質問者が指したバイクは、クラシックさが売りのものだから古いままなだけであり、バイクに関する技術自体は進んでいると。でも、質問者はそれらの回答を完全に無視して、憶測でもっともらしい理由をつけて自分の発想を支持した回答を「ベストアンサー」に選ぶ。

つまり、質問者は質問したいのではなくて、自分で、あることを思い付き、それがきっと事実だと思い込みたくて、それをサポートしてくれる意見を募集しているだけで、最初から他人の意見など聞く気がない。質問の場としてこれを使う気はなく、質問した体裁をとって自己満足を得るためだけにこの仕組みを使っている。

これも、いまたまたま目についた例をあげただけで、しばしば見かけるパターンだ。


他にも、質問者回答者ともに、あまりにも思い込みで語り、同じ単語をそれぞれが勝手に自分の狭義な解釈で語り(当然議論はまったく噛み合っていない)、短絡的に断定し、意に添わない相手を当て推量で貶め、まあ本当に「知識」なんて言葉とは縁遠い話の多いこと。

そういう風に楽しむものだと言われてしまえば、そうですかとしか言えないが、少々、勝手ながらガッカリさせられるものがある。こんな連中ばかりなら、そりゃあ世の中は生き難いわな、と。



ま、そうは言っても、俺自身もIDは持っていて、過去に何度か質問をし、その時はとても有意義な回答をしてもらえている。だからこの仕組み自体がそう嫌いなわけじゃないんだけど。

2009年11月15日日曜日

MacBookにFTPクライアント

OS付属のFTPクライアントは、ダウンロード専用なのでたまに困る。

ほとんど困らないがたまに。その昔、Web1.0的時代に作っていたいくつかのホームページ(ブログではない、ホームページ)の内容を、少しだけ変えるような必要に迫られた場合などだ。

WindowsならFFFTPとかWinSCPと相場が決まっているだろうと思いつつ、Macでは…過去にいくつか試したが、どれも使いにくかった。

そんな中、こんなの発見。

FireFTP
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/684

なんと、FireFoxのアドオンでFTPクライアントを実現している。普通に、ローカルとリモートの一覧が出てくるような。いつも使ってるFirefoxでそのままファイル転送も出来るお手軽感がたまらない。

ちなみに、

「Mac OS XでFTP?…ターミナル開いてftpコマンド打てばいいだけだろ?」

という硬派な意見は却下。以前は、ホストを選択してログオンするシェルを用意して使っていたのだが、それもめんどくさいからこうしてツールを探しているのだ…。

2009年11月8日日曜日

吾唯足知

俺は酒はあまり強くないが、好きな方だ。しかも家で飲むのが一番好きだ。

で、家で飲むのは、基本はビール類か、ウイスキーか、あるいは焼酎。清酒とワインは盆暮れ正月のようなイベント時しか飲まない。実際には盆は何もしないから飲まないけど。

焼酎は甲乙ともに飲むが、頻度として焼酎は低い。前に買った、安いわりに飲めるという評判を見かけた「七夕」が、俺としてはイマイチで、そうなるとなかなか消費が進まず、随分と時間がかかった。

先日、ようやくほぼ空になったので、新しい芋焼酎をと思い買ったのがコレ。




「吾唯足るを知る」と読むそうな。漢字の「口」を中心にしたロゴが面白いし、意味としても、良い名前だ。ということで、とりあえずネットスーパーで買ってみた。届いたら箱が随分と立派で、よく見たらちょっと高かった。まあ、ちょっと。3500円くらい。まあ、そんなガブガブ飲まないから許容範囲だな。

で、味なんだが…。

1回だけ飲んで、不味くないことは確認したが、ビール飲んで酔って飯食って満腹で飲んだから、イマイチ味がわからん。不味くはないか、くらいしか。

…今度の週末にでも味わってみたら追記すっかな。

*   *   *

追記。

普通に美味い。
芋臭くはない。だから芋臭いのに慣れてしまっていると「味が足りない」と感じてしまう気がする。
だけど、芋焼酎だからと言ってそう芋の味を前面に出すこたないやな。

正直、七夕と、その前には一刻者を飲んでいたから、当初これを飲んだときは「味がない?」と思ったところもあったのだが、先日久しぶりに刺身のともにロックで飲んで、ナチュラルに美味かった。
さっぱりした味とほどよい甘さ、芋とは感じない程度の芋臭(甘香ばしい?)で、刺身の生っぽさを口から洗い流すような。上品な味だ。

でもまたビールの後だったんだよな…。今度こそ素面で飲むかな。

2009年11月6日金曜日

ボウモア12年飲んだ。

BOWMORE。

我が家では、食料品の買い物もネットだ。日曜の夜に妻がヨーカドー(のネットスーパー)で買い物するから欲しい者があったらカゴに入れとけというので、酒を物色していたら、気になったので買ってみた。

シングルモルトのスコッチで、いわゆるなんつうかアイラ島だ。姶良じゃないよ。姶良は焼酎だ。

販売元のサントリーによればアイラモルトの女王

スコットランドの古いメーカーらしいが、サントリーに買収されたとかで、だからスーパーで買えたりするんだろう。

届いてみたら箱入りで、随分と立派だった。2000円くらいだったのに…と思ったらハーフボトルだった…。

で、休みの日にでも飲もうと思っていたのだが、今日は、俺に似てビビリ屋で知らない場所(自宅リビング以外のすべて)に行くと腰が抜けて立てなくなってしまう可愛い愛娘が、買ってあげた靴を履いて初めて屋外を歩行したとか言うことで目出たい気分になり、平日ながら味見してしまった。

うまいコレ。勘違いして買ってしまったが意外と高かっただけある。(ちなみに俺の守備範囲は本来、「洋酒清酒焼酎は1本2000円以内」)

いい感じの煙たくない煙さ?、微かな塩っぱさ、ほどほど甘くて総じてマイルドな感じなような。ドメスティックなウイスキーとは明らかに違う系統の風味に思えるが、とりわけ強烈なわけでもないので飲み易い。

ハーフロックで飲んだが、もうちょっと濃くして飲みたい気がした。まあ、ビールも飲んだし明日も仕事ですから、やめとくけどさ。


2009年10月27日火曜日

ヘソのゴマ掃除

ヘソのゴマを取るのが好きだ!

…。

って叫ぶほどのものじゃないんだけど。

俺はヘソが結構深い。出臍よりいい気がするが、ちょっと普通より深いと思う。だからヘソゴマがたまり易い。

結構、溝のようになっている部分などあり、奥の方は固いゴマが出来ていたりするので、たまに掃除する。よく、「風呂入ったときにタオルを指に巻いてくるくると」なんて言うけど、そんなんじゃ全然届かねえよ。

俺はピンセット派だ。ふやかしてしまうと千切れて取れないから、むしろ乾燥しているままでこう、摘み取る。ペリペリって。…妙だけど、けっこう面白いんだコレ、ははは。

気になって検索したら、本格的にたまる人はもっと凄いことになるみたいだ。俺のヘソのゴマは悪臭はしないし、”小豆大”になったりはしないから、まあ全然ノーマルな範疇なんだろうな…。

よく取れたのでつい携帯でマクロ撮影してしまったが、汚いので載せるのはやめておく。

ちなみに、今回へそ掃除を思い立ったのは、1歳の愛娘が俺のヘソを見つけると、人差し指を「すぽ。」と突っ込んでくるので衛生的にしておかなくてはいけないからだ。

2009年10月24日土曜日

ニュースソースは書かない

なぜならば面倒臭いからだ。

たまたま目についたいくつかのニュースについての感想。風邪がなかなか治らず遊びにいけないから暇つぶし的に。


其の一 検察は怖い

これはいい意味で、です。
押尾被告、高相被告の裁判レポートを見て。「ノリで」なんて理由は許さねえ。と。




其の二 死刑は反対

どっかでまたアンケートして、大多数が賛成だと。

「被害者の人権はどうなる」という声が多いようだったけど、加害者を殺しても被害者の人権は回復しないだろ。それで回復するならば、逆に言えば、痛烈に傷つけられた、大事なものを奪われた、そういう人間が、己の権利を主張するために他人を殺すことに正当性がある、ということを認めてしまうことになる。

加害者を殺して被害者の気持ちが晴れるなら殺していい、というのは、とりもなおさず、本質的に加害者を正当化していると、俺は思う。だからダメだ。どんな理由があっても人は殺してはいけない。ならば、刑でも例外ではない。

…とは言え、俺が死刑に反対する大きな理由は、冤罪というものが必ず存在するからだ。この可能性というものが理解できない野蛮人の社会には死刑がお似合いだろうが、社会は進化しないといけない。




其の三 エコナが不健康だったらしい件

出荷停止?とはまた大仰な、と思う。だいたい、発がん性につながる恐れのある物質を含むくらいで出荷してはいけないのなら、スーパーの棚の大半は消さねばならないのではないか?有機栽培だの天然原料なら大丈夫と思っているバカがいるようだが、そんなことはない。自然のものでも発がん性も毒も、あるものはある。化学的な毒も、あるいは病原菌も。

狂牛病ブームの時に、みんなあれほど牛肉を避けたのに、いまはすっかり忘れて焼き肉ざんまい。それと同じだろう。パニクり過ぎだ。生き物はリスクを避けずに生きては行けない。無駄にリスクを背負う必要もないが、瑣末なリスクに拘り過ぎることはしばしば、より大きなリスクに目を瞑ることにつながっている。

とは言え、エコナは、「健康エコナ」だったから問題なんだろう。そもそも、サラダオイル自体、神経質になるようなもんじゃないと思う。摂り過ぎは毒だろうが、それなら摂取量や回数を減らせばいいだけだ。それを、過剰な健康幻想を付加価値にして売りまくったんだから、こういう場合こういうことになるわな。

…でもやっぱり、そもそもエコナくらいで健康になろうと、そんなものを当てにして縋っていた消費者が愚かだと、俺は思うけど。あるある大辞典の翌日にはブロッコリー売り切れとか納豆売り切れとかね…浅はかだろうがよ。

ちなみに、同じ理屈で、カロリーオフのビールとかもバカバカしいと思っている。カロリーが気になるなら、ビールを飲まないか、それでもビールを飲むならば、食い物を減らせばいい。その方が、ビールは美味いのが飲めるし金もかからないし、食事の手間や時間も節約できていいことずくめだ。


其の四 パソコン用メガネ

メガネがぼろくなって来たので買い替えようかと。パソコンを1日10時間くらいいじってる仕事だから、それに適したメガネってあるかな?と少し検索した。

あった。

まず、電磁波防止メガネ。…これは意味ないだろ。そういや、電磁波パニックも去ったのか…あれだけ氾濫していた電磁波防止グッズはすっかり日陰だな。そろそろ電車内通話も解禁して欲しい。


次に、「パソコン作業の特徴は、明るくて遠い画面と暗くて近い手元を頻繁に視線が行き来すること」として何か言っているものを見かけた。でも、それは、それでどんなアイテムが出てくるかを見なかった。だって、俺はキーボードは見ないし、手元の資料も見ない(資料はすべて画面の中)。そんなトウシロウではないわ。

結局、普通のを買おうと思う。でも、今掛けてるの5000円だったから、次はも少し良いものにしようかと思う。

2009年10月18日日曜日

イヤホンを新調

最近は通勤電車内では、文庫本を読んでいることが多いのだが、字を読む気にならない時などは、あいかわらずiPodで音楽を聴いたりする。

音楽に対するコダワリはだいぶ希薄な方だと自認しているのだが、聴く以上はそれなりに聴こえることが望ましい。

で。

iPod付属の白いイヤホンは以前から評判が悪い。確かに、ちょっと独特の音のような気もする。籠ってるというかウルサいというか、どこかで「アメリカンな音」という評を見た覚えがあるが、そんな感じ。コーラみたいなテイスト。でも俺はそんなに嫌いじゃない。コーラもハンバーガーも好きしな。

でもイヤホンはしばらく使っていると壊れるもので、その後、量販店で通りすがりに、2500円くらいでオーディオテクニカのインナー型を買った。白くてちょっとカッコいいやつ。

…これが、すっげえ音が悪い。低音が本当にないというか、高音がキンキンと耳障りというか。イコライザを使って相殺するようにして使っていたが、ある日、家の中で古いCDウォークマンに付属していたものが発掘されそれを使っていた。これも廉価モデルでまあ安っぽい音なんだが…。

で、それも断線したので、アマゾンで昨日これを買った。




レビューを見るとそこそこいい評価だし、なにせ980円!まあ、どう転んでも今まで使ってるのよりはいいだろう…と。

で、今日、さっそく届き(早いわマジで)、試してびっくり。

実にいいよ、いい!

まあ、もちろんコレより上はないなあ、というほどいいわけじゃない。少なくとも、もう1個持ってる6000円くらいだったヘッドホンの方が明らかに良い音だ。

でも、2400円のオーディオテクニカのよりは断然いい。つうかオーディオテクニカのが悪過ぎるのだろうが…。

少なくとも、通勤中に聞くためには何の不満もないレベルだと思った。1000円しないのになあ…。


ちなみに、買う前後に少し調べてたら、イヤホンでも「エージング」と言うことを習慣というのが一部に存在することを知った。

aging、慣し運転のようなものだ。しばらく大音量で鳴らしておくと、機械部品が馴染んで音が良くなるとか。

いまどき、クルマだって慣しなんていらない(少なくとも俺はクルマ買った時、ディーラーに不要と言われたし、説明書にもそんなことしろと書いてなかった)。

イヤホンが、ダイナミック式で、内部に空気振動を発生させるための”動作するもの”を保持しているとは言え、歯車やベアリングが入っているわけではない。

…結論、エージングなどというのは妄想だろうと思う。しかし、そんなことで延々と音が良くなったのならないのと騙れるマニアというのは幸せだろう。

俺も釣り道具や、まあ以前だとバイクの話なら、冷静に考えると論理的に実効性があるとは認め難い何かについて真面目に悩んだりもしてたから。多少は。


でも、自覚が必要だよね、自分は非論理的なことを言っているという。それがないとうざいわ。

白いたい焼き

最近、ちまたで人気の白いたい焼き。

白いたいやき、と検索すれば、元祖を名乗るチェーンがいくも見つかるだろう。

そのうちのひとつが、ウチの近所にも出来たので、娘の散歩がてら買って来た。

写真…は別に載せなくていいな、珍しくもないので。

こんなの(Google画像検索)

アンコとクリームを食った。

味はまあ、うまいというか不味くはないというか。

でもね、確かに「モチモチしてる」と評判で、その通りモチモチしてるんだが…つうかこれ、餅そのものだろうがよ。

妻は餅が大好きなので「普通のたいやきよりうまい」と言っていた。俺は、餅も好きだが小麦卵系の菓子の方がより好きなので、断然、普通のたい焼きの方がうまいと思う。

いずれにしても、「白いたいやきはたいやきではない」という点だけは、意見が一致した。

あれはたいやきじゃねえよ。鯛の形してて焼いて仕上げているという意味での鯛焼きならその通りだが、菓子としての鯛焼きとの共通点は形と「アンコ系」というだけだ。鯛の形をさせたところに錯誤を誘う意図を感じる。俺はこういうの嫌いだ。

白いアンコ菓子なら十万石饅頭の方がよほどいいぜ。

2009年10月15日木曜日

幸運の豚

とかなんとか名前で売っていたものだったと思う。
真鍮のむくで、磨くとこのとおり美しい。磨いておくと福を呼ぶと。特に富を。

買ったのは確か…社会人になりたての頃か…?

少しは自由になる小銭が増え、しかし自由になる時間は減り、一時期、休日に用事がないので賑わった街に行ってみて、雑貨など見たり何か食べたりしてみるという、とても健全な文化が俺の中に珍しく定着しかけていた(が定着しなかった)、そんな頃だったと思う。

どこかの新しい駅ビルかなんかで、いっちょまえにビジネスマン的黒くてうすべったい、しかしオシャレな鞄でも買おうかと物色していた通りすがりにオシャレ雑貨店の店頭にこの豚が置いてあって、まあ、形が気に入ったのと、中学生の頃に技術家庭の授業で真鍮の文鎮を作り、ピカールで熱心に磨くのが意外と面白かった記憶が蘇って磨いてみたくなったため、500円くらいで買ったのだ。

その後、数度の引っ越しやら何やらあっても、他のどうでもいいオブジェとともにずっと目につく場所に置いてある。ふと気づくとすっかり錆びて曇っており、いつも視界に入っているのに稀に思い出したように、実際に突然思い出して、研磨剤で磨く。毎日見ているものの存在をある日突然思い出す、というのは文章にすると不自然だが事実としてはまったく自然だ。

真鍮は曇っているとただの薄汚れた金属だが、ちょっと磨くと本当に金のように光るから、なにか妙な達成感が感じられて面白い。大掃除や洗車の達成感と似ているが、もっとわかり易くお手軽な感じだ。

そんな程度のものであって、そもそも幸運の豚だのラッキーピッグだの言う呪い事には頓着していない。

俺は子供の頃から、血液型占いも星座占いも鼻毛の先ほども信じてはいないし(もっとも、最近はそれは公言しない)、紙に願いを書いて吊るしたら叶うとか、石を袋に入れてもってたら幸せになるとか、紐が切れたら願いが叶うとか、そんな類いのものは足の小指の割れた角っちょほどにも信じてはいない。

しかし一方で、この豚はかれこれ、10年近く俺の住まいに鎮座し、年に数回程度磨かれて来たのだ。これを磨くときに、これを買ったときのことを必然的に思い出すのは事実だ。

10年そこら置いてある小物は他にもいくらでもあるが、この真鍮の豚は、曇りきって埃っぽく煤けた金属が見る間に鏡面のような輝きを取り戻す様が時間を巻き戻すようだから、尚更に記憶の遡行作用が顕著なのだろうか。

とは言え別に、実は別れた彼女と買いに行ったとか、そんな切なく愛しく甘酸っぱい思い出があるわけでもない。

ただ、あの時の俺について思い出せるのは、まず給料が今よりだいぶ安かったということだ。

今はそれよりはだいぶ貰っているし、仕事の内容自体も面白い。家庭を見れば、どちらも可愛い妻もいりゃ子どももいる。そう、何もかもが最高というわけじゃないんだろうが、このご時世にボチボチ、悪くない暮らしをしているなという実感はある。

俺は将来の計画を思い描く習慣がほとんどないから、予想したより良い、とか悪い、とかはない。

ただ、現状を見て、少なくとも悪くはなさそうだ、という感想だ。

そう振り返れば、豚を磨いてピカピカにしながら、これはもしかして幸運の豚のお陰かな…


なんてことはビタイチ思わない。ああ、思わないね。

豚を買った後に、仕事の面だけ見たって、二度の転職は二度とも円満とは言えず、キャリアアップだの何だのカッチョいい話ではなく、状況と感情に流されつつも、まあ、それなりの研鑽を重ねて今に至っているつもりだ。今だってけっして安定しているとは思っちゃいない。ほどほどに必死こいて何とか対処している。

俺には幸運の豚などツイてないし、ずば抜けた才気があるわけでもない。先祖の資産が俺にまわって来るなどということは1円も期待してねえし、今に至るまで有力な人脈の1つもないし作る気も活かす気もない。

己の無知と無能と不心得を自覚し、ただただ日々の精進、それこそが、俺のやり方だ…。




…なんてローンウルフでダンディな自分に酔いつつも、実はまた風邪ひいて今週は勝手ブロンズウィークで、二日だけ会社に行っても「あー、俺は脳がウイルスにやられているからそんな小難しい質問には答えられない」とかばかり言ってるあたり、俺の「常に何も極められないイマイチさ」は筋金入りだぜ、と自嘲し、またそんなところを自嘲する自分に酔う。


なに?短く言えば、ナルシストなんだろうとな?

HAHAHA!んなこたとっくに気づいているさ!

2009年9月27日日曜日

エンシェント クラン

ANCIENT CLAN。

名前は大仰なイメージだ。でも安い。1000円くらい。1ボトルでね。近所のヨークマートで購入。
シーバスリーガル、カティーサークなどと同じく、最近よくスーパーで見かける。

ANCIENT CLANという語も、「元祖 高級」みたいに、確かに語義としてはありがたいけど、飲食物のラベルについてるとさほどありがたくないもないありふれた響きだったりするのだろうか。スコットランドではさ。

同じくらいの値段の国産ウイスキーに比べて、圧倒的に瓶とラベルの外観がかっこいい。ウィスキーでも飲むか、リビングの食品棚に目を走らせた時に華がある。これは意味無さげだが価値はある。

味は…なんつうか、これといった印象はない。ツンと来るな、という第一印象があったが、何口が飲むと慣れる。他には特に…。

あー、でもいくぶん、ほのかに後味が塩っぱいかも知れない。先日のタリスカーに比べれば気のせい程度のもんだけど、余市だの宮城峡だの北斗だのに比べると。並べて飲んでないから自信ないけど。

ま、まずくはないと思う。


いや、この値段を考えると、結構良いのかも知れない。

でも、店頭の雰囲気だと明らかに白角とかより売れてないんだよな…埃かぶってたもの。

タリスカー

Talisker。意味はわからないがアイルランドのシングルモルトだ。

少し前にバーで飲んだ。

酒は好きだし、アルコールが入ってりゃ何でもいいというクチでもないから、一度飲んだものの味くらい覚えておきたいのだが、俺は記憶力がショボくてすぐに忘れてしまう。味を忘れるっつうか、味と名前の紐付けを忘れる。

だからメモっとく。

感想。なんか塩っ辛かった。

でも二次会で腹一杯で酒だけちくちくいくには良かった。塩っぱい摘みを別に用意する手間が省ける。って、んなバカな。

残念ながら、何年だったかは忘れた。でも10年だった気がする。なんとなく、メニューに10という数字のイメージが。

…いま調べたところによると、この酒の味は「爆発」と形容するのが一般的らしい。英語だとfirelyとも言うようだから、それを誰かが爆発と訳して広まったのか?ちょっと、下手な洋画翻訳みたいな不適切な印象を受けるが。

こんど、二次会じゃない時に飲んで確認してみよう。

2009年9月26日土曜日

ブタクサアレルギー

毎年、春先には俺の周囲でも花粉症に悩む人びとが少なからずいる。
鼻をすすって目を赤くした貧相なさまを見るにつけ、あー大変ですなー、と他人事のように言っていた。

のだが、俺はもともと耳鼻咽頭系が弱く、子供のころから鼻水を垂らしていたことが多いし、喉や目もよく痒くなる。ただ、スギ花粉症ではない。

スギ花粉症ではないのだが、特に秋に目の痒みに悩まされることがあって、もしや何かあるかとは思っていた。
今の住居に引っ越ししてからしばらくそれも無かったのがかえって怪しい。

で、この秋、つうか今、毎朝鼻水がだーーーっと出て来たり、喉や目が痒かったり、そのおかげで頭がぼーっと重かったりする。

風邪かなと(俺は風邪はひきやすく、年に数回はひく)思いきや、熱もないし、会社に行ったり釣りに行ったりすると治る。

朝、リビングにいる時が一番ひどい。

で、リビングの窓(うちは賃貸マンションの3階)から外を見ると、…ここが空き地である。

このあたりの地主っぽい植木屋の土地で、去年までは木がいろいろ植わってたが、伸び過ぎたからかすべて切られ、空き地になった。が、この春から夏でおおせいに雑草が侵入し、それは見事に温帯というより亜熱帯かというような、高さ3mほどの、種々の雑草が絡み合うジャングルに育った。

その中でも目立って突き抜けているヤツが、オオブタクサだ。

窓の外にオオブタクサ。いま、花を付けてる。

この窓辺に座っている今、また鼻が痒くなってきた。心無しか口の周りも痒いし、もちろん目も痒い。

反対の、北側の部屋に行けば少しは症状は緩和するし、夜は大丈夫。夜は風向きが逆だし、たいてい窓は閉めるし。

…間違いない。

おそらく20年ほど前から、ブタクサ花粉症だったのだ。

つうか、前の空き地管理悪過ぎ。ここの地主はどうも他の土地も管理が悪い気がする。

2009年9月13日日曜日

八ッ場ダムの建設中止

与党、民主党は中止を打ち出していると。

テレビを見てたら、現地住人のインタビューをやってて、

「元々は反対だったのを無理に賛成にさせられた。今更、中止にされても困る」

ダム建設に反対している限りは、土砂崩れに弱い国道の整備もされなかったとか。

賛成と反対のせめぎ合いの中で区長が過労死したとか。

もう、住人の8割は代替地に転居してしまったとか。


スタジオのコメンテーターも神妙な顔をしていたが・・・・。


そんな話をいくら聞いたって、ダム建設中止という方針を変える必要はないだろうと思う。

ダムを作るべきでないのは、使い道がないのにも関わらず大量の維持費がかかり尚かつ、これが最大の問題で、環境を破壊するからだ。外来生物云々なんて話はこれに比べりゃ屁だ。

ダムの建設是非は、地元の人間が反対するからとかしないからとか、そんな理由で決めるべきではない。問題はそんなところにあるんじゃない。水没する村が哀れだから反対するのではない。そんな、たかだか人の気持ち程度の問題で、好き勝手に環境を作り替えるべきではないと、それが反対の大きな理由なのだ。

たかだか、と言えば、当事者にとっては人生の一大事なのだと反論する人もあろうが、そんなのはたいしたことじゃない。
ダムは、人一人の人生よりもずっと長い間残るし、人一人の人生よりもずっと遥かに比べ物にならないくらい大きな影響を、人ではなく、その地域はおろか、それより下流の地域、果ては海にまで、大きな影響を与える。

人の命や人生は何よりも重い、などというのは、傲慢な幻想だ。


ダムは中止すればいい。村はもう元には戻らないだろうから、補償はしてやればいい。道路は、それが必要な道路なのであれば、引き続き整備すればいい。それだけじゃないか。

2009年9月1日火曜日

原色卑近生物図鑑シリーズ ボラ 《鯔》

写真は幼魚。

…の死骸。
事件と事故の両方の可能性が考えられるが、恐らくは、昨日の台風で貧酸素な汚泥廃水が付近の地下溝から廃水され、窒息でもしたんではとか。

出世魚で、トドノツマリは《とど》となる。

芝浦にて。

2009年8月30日日曜日

政権交代、その後

そういや、俺の仕事であるプログラマだのSEだのの世界には、「スパゲッティコード」なる言葉がある。

システムを構成するプログラムコードというのは、良い設計であれば奇麗に構造化されているものだが、それがスパゲッティの麺のようにこんがらがって絡まって、何がどうなっているのかわからないという状態のことで、当然、悪い状態とされる。

しかし、スパゲッティだから動かないということはない。と言うかむしろ、実際に世の中で人の役に立っているプログラムの多くはスパゲッティだと思う。俺が作るものもそう。

勉強用のサンプルならいくらでも奇麗に書く。

これから開発するシステムの動作する試作品でも、結構きれいに書ける。

だが、いざそれが、本当の現場で運用されるという段階では、いつの間にやらスパゲッティ化するのだ。「現実の問題」を、モデルでも仮定でもなく、本当に解くということはそのように難しい。

で、人が作ったシステムを後から別の開発者が、例えば少し機能を追加しようと思ってみると、そのスパゲッティなプログラムコードの汚さに絶句し、「もう俺が全部書き直してやるわ」とか、思うのだ。


ところが、同じことを、きれいな設計で作り直したはずのものは、”だいたい動く”ところまではきれいだが、いざ現場に出すための細かいアレコレの問題に対処していくと、気づいた時には元通り、ただ別の皿に盛っただけのスパゲッティになっている。

前任者のスパゲッティコードを見て、「汚い、ひどい設計だ」と見抜くことは多くのプログラマに可能だが、それをきれいな状態で(しかも限られた時間で)作り直すということは、前任者に比べて後任者が圧倒的に優れている場合しか成功しない。


なんでもそう。他人の仕事の悪いところを指摘するのに必要な能力があったとしても、それを改めて仕事をやり直すには、それより遥かに優れた能力が要求される。

逆に言えば、だから、小説の一本も書けない人が書いた小説の論評もそれなりに的を得ることがあるし、ハリウッド映画の酷評がもっともだとしてもハリウッド映画の監督には誰もがなれるものではない、という事実が、別に不思議もなく認められる。



で、今回の選挙。

政権交代したところで、何十年も、良い悪いはともかく、人も社会そのものも含めたシステムとして、自民党が、作り上げてきたシステムを、いかにそれが酷くても、動く状態で作り替えるのは、そうそう簡単なことではない。簡単ではないどころの話じゃない難しさだろう。

だから、民主党の能力が、標準以上にあったとしても、きっと問題が続出する。しなかったらおかしい。

問題を続出させながら、軌道なんか必要に応じて修正し『ブレ』させながら、最終的により良くなるようにしていただきたいものだ。


そもそも計画なんてものは、作ることに価値があるのであって、作った通りに実行すること自体には価値などない。実行過程で得られた知識をもとに、以降の計画は絶え間なく修正されるべきであり、むしろ、「当初計画通りである」という理由だけでもはや不適切な計画が実現されることこそ、忌避すべき事態だ。


…でも世間の反応は違うだろうなあ…。

これで、1年2年で、「やっぱり政権変えてもうまく行かない」と自民党に回帰するのが、一番良くないパターンだと思う。心配だ。

ちょっと想像してたより激しいな…民主党圧勝

今回は、勝つことにだろうとは思った。

俺も、実際、民主党候補に票を入れた。まあ、正直、その候補の政策など知らんし民主党のマニフェストさえ読んだことはない。選択理由は単純、とにかく自民候補を確実に落とすために誰に入れればいいか、という基準だ。

まあ、他人がどういう考えで投票したかは知らん。

ただ、さっきちょっと特番で見た、「風が吹いた」とか言うような浮ついたものじゃないというのは確かじゃないかなと思う。民主の幹部がコメントした、民主党をよく見極めて選んでいただいた、みたいなコメントは、それもちょっと違うのかなと。とにかくアンチ自民だろう。


そもそも、自民党の人気はもともと凋落傾向だったはずだ。それで、近年は連立とかいろいろあったわけだろう。前回の選挙で自民がある程度復活したのは、ともかく小泉総理の個人的な能力で、また、言ってみれば、有権者側からすれば、自民党に与えた最後のチャンスだったのだと思う。

変革が必要だという意識がまずあって、でも自民党以外に入れるのは不安な人が多く、その人達に、「自民党自身が変わるのならば」という期待を持たせたのが小泉で、その期待を見事に裏切ったのがその後の自民党(と小泉首相)だったのだろう。

政権交代はもはや確実だが、この流れは、急に起こったものじゃないのは明らかだ。ずっと続いて来た動きに、小泉の登場で大きな揺り返しがあり、そして今回、当然、反動をつけてより大きく本来続いてきた方向に転がっただけではないかと思う。



…ではあるのだが。


さっき、ニュースを見ていて、もうひとつ、なぜ今回、「民主党が勝ったか」ではなく「自民党が負けたか」の理由が1つわかった気がする。


酩酊会見で一躍名を馳せた中川候補が、苦戦の中で「酒を断つ」と力強く宣言。

力強く断言するのは結構だが…それが、国政を担おうという人間の約束するようなレベルの話か?ダメ親父が家で家族にするもんだろ、そんなのは。


そして、そんな中川候補に必死の応援を繰り出す大物議員。
―なんとしても彼を、もう一度国政に…!彼は、希望の星なんです!みたいなことを絶叫しているのはよく見れば「所信表明演説を行って僅か2日後での退陣表明」など数々の伝説を残した安倍ハート

政策云々以前に、人間としてあまりな体たらくで全国のお茶の間の失笑と国際社会からの顰蹙を買った二人が、そろい踏みで国だの希望だの口にしたところで、誰が納得しようか。

むしろ、ああ、こいつらは結局、何もわかっちゃいないんだ。としか思わないし、そんな連中を使って選挙を戦えると思っている自民党という組織が、有権者を舐めまくってるんだという実感を持つだけだろう。

そういう意味で、民主党の勝利は、一時期の麻疹みたいなもんではないと思うが、しかしだからと言って純粋に競り勝ったというよりは、自民党の自滅に負うところが大きいのだと思う。

けど、ここで自滅するような自民党には、結局もはや実力がないわけで、どうあったってもう何もまかせたくはないわけで、ま、ベストかどうかはともかく、マシな結果じゃないかと。

ただ、今回は、村山とか細川の時とは違う、本当に政権交代だ。何でも簡単に成果が出るとは思わないし、そんなことは期待していないし、何の楽観も出来ないが、ともかく、この意味は大きいだろう。もし大きくなかったら…、今度こそ日本の将来は絶望的だ。

2009年8月27日木曜日

子育て支援政策で子無し家庭はただの絞られ損か

ふと、ニュースを見たりしていて思ったこと。

民主党の子育て支援政策が大盤振る舞いなせいでにわかに注目を浴びた話題だが、民主党の設定した金額の是非とは別に考えたい。

子供を育てるための費用を、国が子供のある家庭にいくらかでも支給すると、それは税金で賄われる以上、子供のない家庭にとっては他所の家のためであって自分には返って来ない税金を取られることになり、不公平だという考え方。

まあ、所得の再分配は自民党のビラが連想させるような”社会主義国家”の専売特許ではないのだから、これを否定したら社会はそもそも成り立たないだろ…とも思うが、一人頭で月額数万円で15年だっけ?それが高過ぎるというのが、本当に、それほどべらぼうに高いか。


子供が3人いて、月に2万6千円だっけ?3人で15年だと全部で1500万円くらい?

そりゃあ、大金だな。


だが、その3人の子供を育てるためにかかる金というのは、貯蓄じゃなくて消費されるのだから、そこで利益を得る人が社会にいるわけだろう。税金もまた出る。

で、その3人の子供が、16歳以降に高校、さらには大学…と育って行くならば、その過程でまた相当な額の消費がある。よく知らんけど、金は溜め込まれてるより使われた方が経済的には良いんだろ?消費税も入るし。消費があれば企業が儲かり、仕事が出来るじゃないか。

で、さらに次にはその3人が社会人になり、こんどは収入を得る身分になると。そうすると、当然、一人頭月額10数万以上の消費と数万円以上の納税、年金支払いなどが数10年続き、ずっと経済と、ひいては国に収入をもたらすことになるわけだろう。

人間は、幼いうちはほとんど金がかかるだけだが、成人して長い期間は生産側にまわり、そして老年になればまた消費のみをする立場に戻るわけだ、一般的に。

だとすると、特にこの少子化が問題になり、将来は少ない子供で大量の老人を養わなければいけないと予想されるこの時代に…

バラマキ財政で搾取される(?)子なし共働き家庭と、他人の納めた税金を食い物にする子あり家庭と、「家庭」という単位で長期的に見た場合、果たしてどちらが、より多く社会に貢献することになるだろうか。社会を通じて、他人を助けることになるだろうか。

子がない家庭というならば、その一人なり夫婦なりが働けなくなった時には、年金やら何やら国の援助を得て暮らすのだろう。その時にその国の歳入を賄っているのが、かつて”支援”された子らなわけだろ。

そんなにおかしいことだろうか。そんなにバランス悪いだろうか。

年金は貯金じゃないんだし。

もっとも、いわゆるDINKSなんかずっと続けりゃ、老後は年金がいらんくらいに貯金があるかも知れない。
それはそれで結構だが、それを一般的な前提に置いたら、やっぱりそれはもう、社会としては不健全だろう。自分の稼ぎは自分のためだけに使うし、他人や国の施しは受けん、というのでは、まあ立派な心意気だが、もはやアウトローだ。「国民」をやってる意味がない。

俺自身、あてにならない年金に何万も毎月払うより、貯蓄に回したいなあ、とか思って入るけど、それは今の行政への不信であって、システムがまともなら、本来は頼るべきところだと思っている。

時間差の互助、というのは、今の年金に対する若者の不信不満へのテンプレ回答だったはずだが、子育てには適用されないのか、自民党の主張では。

ついでに、さっき見ていたニュースで、自民党の偉い人が、民主党が300議席も取ったら「一党独裁になり危険だ」とワーニングを上げているようだが、衆参両院で過半数とって一党独裁を続けていたんじゃなかったっけ、自民党は少し前には。その時にそれが危険なことだという野党の声には耳を貸さなかった筈なのに。

うんこだ。




寝ようと思ったが、もうひとつ気になった。

世間には、「子育て支援金目的で無計画に子供を作る者がゾロゾロ出て社会問題になる」という声もあるんだね。

子供一人、ずっと育てるのに月々2万6千円だか全部貰ったとしてもだよ、お釣りが来る訳ないじゃんよ。かかるのは飯代服代教育代だけじゃねんだよ。居住スペースもいるし、何より暗黙の”人件費”がかかる。子がいなきゃ母親はフルタイムで働けるのだから。普通にパートしたってそんな支援金より遥かに稼げるだろうし、途中で勝手に止めたり休んだり出来ない子育てより融通が効く。

どう転んでも、たかだか2、3万もらって、子供一人育てる手間と引き換えて儲けが出るわけないなんてこた、小学生でも想像できそうなものだろうに。

うんこだ。うんこ過ぎるよ。


バラマキ財政と避難する一方で、子育て支援は実は増税だとか、だったらバラまいてねえことになるじゃんよとか、自民党のネガティブキャンペーンでも信仰してるのか知らんが…。

ちなみに、理解しないで追随するのは信仰だ。
そして、神でもないものを信仰するのはバカのやることだ。

2009年8月25日火曜日

選挙を前に久々に政治に言及

最近はアレですか。

こうしてブログで何か書くのも公職選挙法に触れるとかって、やんわりと圧力がかかってますね。
ネットで情報交換が活発になると嫌だという方々もいるのかも知れませんし、ただ単に古い法律が馴染んでいないだけかも知れないけど、どっちにしろ、そんな規制は出来やしないのでもうどうしようもない。

http://news.livedoor.com/article/detail/4312450/

自民党のボランティアの方々が、真のマニフェストとも言えるパンフレットをただいま鋭意ポスティング中だそうだ。ただ、その内容の素晴らしさに人気はウナギの滝登り状態だそうで、残念ながら俺の手元には届いていないし、皆さんの手元にも届かないだろう。

ま、そんなことはどうでもいい。


詳しい内容は、まあリンク先で見てよ見たい人は。

ともかく。

ネガティブキャンペーンというのは戦術なのだろうが。

「知ってドッキリ 民主党 これが本性だ!!

「民主党には秘密の計画がある!!

「民主党にだまされるな!

「民主党と労働組合の革命計画

「ここがコワイ!

「”愛国心”のない国をつくり、社会主義化しようとしています

と、斬新且つ刺激的なフレーズが並ぶのだが、
まあ、以下略。

こんな下品な理屈…いや論理にはなっていないから理屈ではないか…を臆面もなくオフィシャルに宣伝しているのか…。

背景を熟知していなくても、言っていることが論理的かどうか、飛躍しているかどうか、それは判断出来る。飛躍した屁理屈で人を悪し様に言うことを、世に中傷と言う。

強烈な中傷行為を堂々と行い悪びれない。
しかもその中傷は、読み手の将来不安を煽る扇情的な文言で徹底的に行う。

そういう行為を恥とも思わずやる著名な集団として過去に何が思い当たるかと問われれば、俺にはカルト教団くらいしか思い浮かばない。


自民党はずっと嫌いだ。一度も投票したことがない。

それでも、自民党は長く政権を担当しており、その間に日本は、完璧からはほど遠くとも、ともかくここまでは来て、俺が自分ではほどほど満足な家庭を築ける程度の社会を実現する程度のことまではやってくれたのは事実だ。そのことを、評価もしていた。

だがなあ…。

これは決定的だなあ。俺はカルトの応援はしたくない。

自民党も終にそこまで堕ちたかと。

…ああ、そういや今、一緒に与党やってるところが元祖カルト的存在だったか。

なるほど、悪いトモダチとつるむと影響されるのは人も政党も一緒なんだね。政党は人の集まりだもんね。

2009年8月23日日曜日

寝る前に…やはり自分はオンザエッジなのか

さっきの、警察24時の影響だろう、iGoogle 検索急上昇ワードで目についた”ハルシオン”を押して、結果でて来たサイトから…。

http://zusu.net/mentalhealth/adhd.html

ま、メンヘルな人がメンヘル現象マニアになってしまい、あれこれ調べてしまっているサイトやブログというのは結構、ありがちだな。

で、その中で、上記のADHD(注意欠陥多動性障害)の能書きを読んで吹いた。


およそ小学生頃に顕著に発症するそうで。

授業中でも授業に集中できずに、席から立ってしまって、教室中をいろいろと歩き回ったりしまうといったケースが多い
だそうだよ(笑)。

すげえ思い当たるんだけど。小学校の頃の俺は、「一日中横か後ろ向いて座っている」と名高く、通信簿に「風のように気ままで事業中にもいなくなってしまう」とポエミィに指摘されたものだよ。

「同じ場所にじっとしていられない」「集中力の欠如」「忘れっぽい」「行動が衝動的になる」
前半のは、まさにその、授業を聞いていられないというところに顕われていたわけだが、嫌みな担任教師が作っていた「忘れ物ランキング」で恒常的にトップを維持し、算数の静かな授業中に突然、日頃俺をいじめていたヤツに”隙”を見出して後ろから首を絞めたとか、まあ、思い当たることはいくらでも。

もっとも、軽度のものは大人になれば自然と収まるというか、自制出来るようになるようだけど、

待たされた時などに無性にイライラしてしまい、貧乏揺すりを始めたり、大事な席でもペンをくるくる回して遊んでしまったり、人の話を最後まで聞くことができず、話をさえぎってしまって、一方的に話してしまったりするような形で現れたり
というように、ふとした時に片鱗が目覚めてしまうそうで。

「行列で待つのが死ぬほど嫌」が口癖で、会社では内外を問わず会議中に退屈するとボールペンを分解したり落書きを初めてしまい、エキサイトすると数時間にわたる独演会を始めると評判の自分としては、思い切り失笑してしまったよ。


まあ、別にたまたま俺の性格がその症状に似ているというだけで、俺はまったくそんな病とは関係ないのかも知れない(そう考えるのには無理を感じないでもないが)。
ただ、自分がもし精密検査を受けたらその気があるのだとしても、別に俺は今の日常で困ってもいないから、病院行こうとか薬が欲しいとか思わない。

どちらかと言うと心底思うのは、俺が小学生の頃にADHDという言葉が流行っていなくて良かったということだな。そうだったら、変なレッテル貼られて困ったことになっていたかも知れん。そうでなくてもギリだったのだから。


ま、その特性に名前が付こうと付くまいと、自分の特性を理解するのは、自制に役立つし自制は大人に必須のスキルだ。


ところで、そのADHDとやらの薬は、ナルコレプシーにも効くらしい。つまりこの2つの疾患は、神経の同じあたりの機能に関係するのか?

…ちなみに俺は、幼い頃から「弛んでる」評価は高く、小学校から今に至るまで、「大事な場面で眠くなる」傾向は、ある。

バイクの運転中に眠ったことがあるのは単に徹夜明けだったからだろうと思っているが、仕事中、お客さんとの会議中に居眠りしたことは一度や二度ではない。自社オフィスでは突然眠って椅子から転げ落ちたことも2、3回はある。

これら事象の相関関係は若干気になったが、気にしたところでどうにもならんし、どうにかするほど重症ではないので、もうどうでもいいや。


…もしかしたら、自分の精神活動は何か、足りないところがありそうだと、時折思うことがある。
ずっと、そんな風に思うのは中二病に過ぎない、よくある自己卑下の皮を被った自意識過剰だ、とか否定もしてみるのだが、情報が増えるにしたがって、どうも「何か足りないのでは疑惑」は強くなって行く。

が、その思いを強くするほどに、同時に、「なのにちゃんと仕事してる俺って偉いなあ!もしかして、足りないのとトレードオフで何かいいモノ持ってんじゃねえのか俺!」と都合良い密かな自画自賛の想いも強くなるのであった。

そのあたりは、便利な性格を持ち合わせていて良かったとつくづく思う。

警察24時

よく特番である奴。正確なタイトルは忘れたけど。

…を、さっきなんとなく見ていた。


毎回見てたら飽きそうだけど、たまに見るとちょっと面白いね。
「おーそうだそうだ、ガンガンパクってやれや」という気持ちになるわ。
警察官があの番組に出てるような生真面目なのばかりだと良いのだが…。


さて。で、感想の核心なんだが。

気になったのは以下あたりかなあ。

  1. シングルマザー、子供二人と無理心中しようとしてネグレクトで逮捕
    これさ。以外といい部屋に住んでるように見えたけどなあ。そういうところ見栄張ってるから余計に生活が苦しかったのだろうか。
    いずれにしてもだ。やむを得ずシングルになってしまった親には、まあ頑張ってくれとエールを送りたい。また、能力次第で、男女問わず、シングルでも余裕で暮らせる収入を確保できるケースもあるだろうから、それはまあ、「良かったですね」としておく。だが、可能性の問題で言うならば、どう考えても片親、特に父無しでの子育ては、困難なのが現状だ。
    これは、女性の権利が云々とか家庭のあり方が云々とかじゃなく、単なる現状での事実だ。
    にも関わらず、最近はテレビやネットで、特に若くして無計画に妊娠した結果の”シングルマザー”を、あたかも「自立した格好いい生き方」でも言いたげな表現を見かけることがある。
    これは、明らかに間違っている。
    まさか少子化対策でイメージ向上キャンペーンなわけでも無かろうが、現代の社会における子育ては、育てる側に相応の社会的な成熟を要求する。これを満たせずに出来てしまった子供を育てるのは、単なる、失敗からのリカバリーでしかなく、避けるべき事態であるということは、もっと啓蒙されてもいいのではないか。
    と思った。
  2. 少女売買春。
    確かに買う方が、大人であるだけにより責任は重い。だから厳しく罰するべきではある。
    だとしても、それはそれとして、売る方も、被害者扱いではなく厳しく罰するべきではないかなと。
    罰を与えなくても、十分に社会的、精神的な制裁を負うことになるだろうという考え方もあろうが、予防の観点と罪の定義の問題からして、罰があるべきだ。
    未成年だということに配慮するなら、保護者が責任を負うべきだ。
    被害者である、ということは、加害者、犯罪者ではないということを意味してはいない。

    その温床となっているとされる”プロフ”、とやら(の一種)をさっきチラっと見てみた。

    適当に検索した結果を見たら、まあ女子高生がよく出る。卑猥なキーワード入れたわけじゃないぞ。”神奈川”で検索しただけだ。

    しかし、なんだろうね。この個人情報保護が叫ばれる時代に、「スピリットタン」に興味あるとか書いてしまう程度の(※)子供が、顔写真含めた個人情報をネットで安易に公開してしまうと。

    初期のインターネットでは個人情報を公開しているサイトは多かったが、あの頃はまあネットはもう少し平和だったし、それをやっていたのは、特に知識のある学生や社会人だった。

    俺自身、今でもネットに自分の個人情報の一部を載せることはあるが、俺は、曲がりなりにもウェブに携わる仕事をしている人間としての判断に基づいてやっている。

    そうではない、自分がそこに情報を晒すことが、自分にとって、他人にとって、どういう意味を持つか十分にわかりそうにない人間をターゲットにおいて、ろくに保護や管理の仕組みもないサービスが運用されていると。そのこと自体がやはり問題ではないか。

    規制というのは権利にも関わるから難しいところもある気がするが、それにしても、その辺りを掘り下げて行かねばならない段階なんだろうと思う。寂しい側面もあるが。

    ※split tangueのことだと思う。何年か前の芥川賞受賞作品で有名になった(?)アレ。でもスプリットという単語は馴染みが薄いから、「精神の舌」になっちゃってんだろうなあ…。その程度の…ろくに言葉も使えない程度の判断力で、無駄に背伸びだけしたい程度のガキ連中が…わかったようなつもりで社会を相手にするから、痛い目に遭うのだろうと。自業自得と言えばそうだが、社会てのはそんなのも、保護してやる責任があるのだろうと思う。

ところで、総評として、犯罪者って警察に問いつめられるとまずトボケるのね。

自分の荷物を見て、
「何コレ?」
「さあ…何だろう?」
「あなたのでしょう?」
「誰か置いていったかも知れない」

原付で事故っておいて、顔から血流しつつ、
「あのバイクは君の?」
「…さあ」
「…たぶん」


明らかにトボケるのに無理があるものを頑張ってトボける。で、数秒後には、「はい、僕のです」。

ま、本人は必死なんだろうが。笑える。

でもそれも、後日には武勇伝として語られるんだろうな。

「警察に『それ君の?』聞かれて、『…たぶん』とか言ってやったぜ、わかんねえワケねえのに!」とかって。

犯罪者はそんなもんだ。

比喩的に言って、一度しか罪を犯さない者はいる気がする。過ちを背負って生きる者だ。

だが、二度罪を置かす者は何度でも繰り返すだろうから、罪の大小に関わらず二度と社会には放たない方がいい。

…と、俺は思うね。

原色卑近生物図鑑 アメリカザリガニ

泥をかぶってわかりにくいが、よく見ると2匹いるのが分かるだろう。

体長5cm程度の小物だが、真っ赤なハサミは紛れもなくアメリカザリガニ。

名前の通り、北米原産の移入種で、極悪生態系デストロイヤーとして不動の一位を独走するオオクチバスに続く熾烈な次点争いをミシシッピーアカミミガメと競っている。

…と言う感じで世論の評価は間違いないと思う。


が、事実であろうことを1つ指摘すれば、この用水路からすべてのアメリカザリガニを取り除いたところで、日本固有種のニホンザリガニは、棲めない。

水質などの環境が適していないからだ。

だとすれば、率先して《日本固有の生態系を破壊》しているのは、アメリカザリガニではないだろう。

2009年8月22日土曜日

原色卑近生物図鑑シリーズ コガモ

芝浦運河にて。

鴨類は冬になれば種類が増えるが、コイツは一年中いる気がする。

原色卑近生物図鑑 アブラゼミ 《油蝉》

8月も後半になると道端には蝉の死骸が増えてくる。

が、これは生きている蝉。

ただし、飛べずに地面をのたうちまわっていた。翅が傷んでいるわけでもないのに翔べないのは、寿命が尽きて衰弱しているのだろう。
力を振り絞っても飛び立つことが出来ず、もはや壁に掴まる余力も無く、鳴き声すら途切れ。

どんな気持ちでいるだろうか?
死の概念がわからずとも、己の最期が迫っていることは、わかるだろうから。

哀しい。哀しい?
いや。

無事に成虫になり鳥に食われもせず、余命を使いきったのだから…大往生なのだろう。

2009年8月19日水曜日

原色卑近生物図鑑シリーズ ミシシッピーアカミミガメ

芝浦の運河にて。

いわゆるミドリガメ或いはゼニガメ。
汽水域でも暮らせるんだな。

在来種を駆逐している厄介な帰化生物だ。たが本当に日本の在来種を駆逐しているのは彼らなのだろうか?

日本の在来種を環境改変で駆逐しているのはヒト、と言うか日本人で、在来種が棲めない汚れて淀んだ水系にも適応できているのが、平坦な大陸の淀んだ水系で発生した外来種だった…と言うことはないのか?

…あると思うね。

おしゃれたい焼き

職場のある田町の駅前に、何かおしゃれなたい焼き屋が出来た。
夜はいつも行列なんだが、昼と言うか14時頃に通りかかったら空いてたので、買ってみて、炎天下の暑い最中、芝浦の運河沿いで食す。

当店のたい焼きは頭から尻尾までぎっしり餡が詰まっております…みたいな貼り紙がしてあったが…。

餡が多いんじゃなくて皮と容積が少ないんじゃねえかよ!

…タバコの箱に隠れるくらいのサイズ。

味は確かに上品で、悪くない。

が、コレはたい焼きとしてはダメだよ。期待外れと言わざるを得ないな。

2009年8月15日土曜日

【Garmin nuvi 205】使用感と、カスタマイズ【Mac OS X】

先日購入したGarminのポータブルナビ、nuvi205。
前回に触れた際は家で弄っていただけで、その後、さいたまから長野への釣り遠征で使用したりしたので、その感想など。

まず、クルマへの設置について。

付属の吸盤式ステーはあるが、これでダッシュボードに付けようとすると、俺の愛車であるところのBMW118iはダッシュボードがシワシワしてるから、台座の円盤を両面テープでくっつける必要がある。

これは何か嫌だ。で、別の方法を思案し、フロントガラスに吸盤でくっつける(逆さまに)という方法を思いついた。でも吸盤逆さまで平気かなあ、と思いつつ近所を少し走ったところ、落ちて来る気配はない。でもちょっと視界の邪魔だ。

で、結局あれこれ悩んだ挙げ句、右の写真のようにした。

シフトレバーの前にシガーライター+小物入れがあり、その蓋を開けた状態にすると、微妙に斜めの支えになる。ここに、もともと持っていた滑らないシート(ダッシュボードなどに置き、小物を乗せられるアレ)をぺろっと掛けて、そこに立て掛けた。

少し、運転中の視線移動が大きくなるものの、見易いし、なにせ運転中に画面を見ることは稀なのであり、その他の時に視界に入らないので邪魔にならず良い。

山道をわさわさ走っても、吹っ飛んだりすることもなかったので、ばっちりだ。


”スピードカメラ”のPOI

前の記事で書いた通り、釣り遠征の前に、全国オービスデータのカスタムPOIを入れておいた。
で、今回実際に関越道をブっちぎって来たわけだが、これはなかなか調子よかった。

ま、オービスというのは、そもそも2回くらい「自動速度取締機設置路線」とか看板が出る訳で、何を人びとはレーダー探知機だの何打のプーピー言ってるのか、と思ってはいたのだが…。

あるとわかってても、変に予告されてしまっているからこそ、いつ来るか、どこにあるか、注意力散漫の気がある俺はいつも気になって気になって仕方なかったのだが、今回は、nuviが数百m前からアラートを鳴らしてくれるので、運転に集中できた。

ま、もっとも、過去は「高速で抜かれるのは屈辱」とか思っていたこともあったが、最近は高速でぶっ飛ばしても何もいいことない、というのが持論なので、別にオービスを気にする必要もあまり無いんだけどね。



POIの追加

道中、ナビ自体は十分にしてくれたが、不満というか、わかっていたけどやっぱりあれば良かったと思ったのが、道の駅データ。

長距離ドライブでは、やはり道の駅は重要だ。地産の土産もあるし、奇麗なトイレなどもある。ローカルな餅類とか、ローカルなハム・ソーセージ類とか、好きなんだよね。

ということで、道の駅のカスタムPOIを検索。

gpiを配布しているサイトはすぐに1つ、見つかった。
Garmin GPS POIs Japan

いろいろ他にも面白そうなのがあるし、gpiファイルなら、Garminにコピーすりゃおしまいなので、すぐだ。


が、ちょっとアイコンがイマイチそうでカスタマイズしてみたいなと思ったりした。
で、以下をやることにした。

POI Loaderのダウンロード 

カスタムPOIを扱う為のフリーウェアとして、Garminが配布している。

http://www8.garmin.com/products/poiloader/ 

"Download latest version"とか書いてあるあたりから最新版のダウンロードページへ。
Windows用とMac用があるので、俺はモチのロンでMac用をDL。

ちなみに最新版は、Mac OS 10.4以降向け。
後は、ダウンロードしたファイルをダブルクリックすればインストーラが起動するので適当にハイハイ言ってればインストールは完了。


本家サイトのものなので、当然のように英語版…と思いきや、一応、画面は日本語になってる。
「穂損されました」なんて、一体何が起こったのか?と一瞬思ったが、外国人の多い職場でSEとして働く俺は0.4秒程度で「ああ、保存ね」と理解できる。まあ、その程度の問題。

ちなみに、以下の、Garmin日本代理店のサイトで”日本語版”が配布されているが、これはWindows用のみ。
http://www.iiyo.net/download/POILoader_V253.htm

Macの人は上記の本家サイトのを使えば良いのだろう。



次に、データを手に入れなければいけない。これは、POI補完計画なるサイトでまとめてあったので、そこから道の駅のデータを含むアーカイブをダウンロード。

展開したものから、自分に不要なCSVとBMPを削除して行く。

で、さっきのPOI Loaderを起動して、gpiの出力先はデスクトップを選び、データフォルダを指定して実行!

したら全部エラーで何も出来やしねえ…。


結局、ファイル名「道の駅.csv」「道の駅.bmp」などを、「rs.csv」「rs.bmp」などとアルファベットにして、念のために、フォルダも最上位から日本語なしで辿れるように(デスクトップに"p"というフォルダを作成)やったら、POI.GPIが作成された。


で、nuvi 205をUSBで接続し、出来上がったPOI.GPI(をリネームしてTouringSpot.gpiにした)をnuvi内のGarmin/Poiディレクトリにコピー。

で、道の駅その他のPOIは取り込めた。



で、ところでアイコンの方だが、これはBMPの画像をちょいと編集してやればいい、と気軽に考えていたのだが…OS9までの過去に買ったMacにはずっとPhotoshopを持っていたのだが、Xになって絵をいじるソフトがないや、と思い至る。ちょっと検索して、多機能そうなGIMPをダウンロードして使うことになった。

http://www.gimp.org/

GIMPは、DLしてアプリケーションフォルダに本体をコピーすればいいだけだった。ただ、確かに機能が豊富そうで、この手のソフトに慣れてないと何をしていいかわからなくなりそう。俺の今の使い道に大してもオーバースペックな気がするので、もうちょっと簡単なのを試そう、今度。

ともかくも、必要なアイコンは作成して、ダウンロードしたPOIデータのBMPファイルを上書きしておいた。

で、それも問題なくnuviで表示されていた。



が、ここまでやっておいて、よく見ていたら、もともと、組み込みのPOIデータに道の駅があることを発見。…。

無駄になるので、さっき作ったカスタムPOIデータは削除した…道の駅以外のところだけにして、再度入れよう。



ちなみに、作ったアイコン↑。道路関連施設風?で統一したかったのと、アンチエイリアスなしが好みなのでそうしたのだが、「ダム」とか「滝」とか、アイコン化しようとしたら難しかった…。





ところで地図画面にPOIアイコンが出ない…

作業していて気づいたのだが、地図画面にPOIアイコンが出ない。
カスタムじゃなくて、組み込みの、ガソリンスタンドとかのも。

POIアイコンフィルタの設定とかも確認したが、というかその設定画面のプレビュー時点で表示が出ていない。おかしい。

俺のnuvi205のシステムに何か異常があるとしたら、疑わしいのはファームウェアだ。2.2が入っているのを買って、バグがあるとかで2.1にダウングレードしたが、システム全入れ替えをしたわけじゃないので、それによって新たに問題が生じているのではないか?

とすれば、2.2に戻してみるか、あるいは、2.2のバグフィックス版があればそれを使えばいいのか…と思い、サポートサイトを見ると、やはり早速、2.3が出てました。

http://www.iiyo.net/products/nuvi205/update.htm

で、ファームを2.3にアップデートしたところ、アイコンはちゃんと出るようになり、噂の「アイコンで道が見えない」とかも堪能することが出来た。よかったよかった。

…最初、3Dモードの時だけまだアイコンが出ない気がしたけど、さっき試したら普通に出てる…気のせい?ではない気がするが…まあいいだろ…。




しかし総論として、Garmin nuvi 205は、やはりいいと思う。ここの記事を見たら問題ばかりに見えるかも知れないが、要は、それだけいろいろ弄れるように出来ているということ。

そのまま使っても十分に価格に見合った…あるいはそれ以上のパフォーマンスがあると思うが、PC操作のスキルがある程度あれば、このナビは実に、使い易いというか、使いこなせば使い易くなる。これは、ナイスチョイスだったと思うね。


  *   *   *

カスタムPOIは結局、先に挙げた2つのサイトから拾えるデータを取捨選択したり、マージしたりして、俺カスタムを作成した。

…釣り具屋データに上州屋データをマージしたり、あと港のデータとか、キャンプ場とか、名勝史跡とか。
釣具屋なんかは組み込みのPOIにもある程度あるけど、ショッピングのその他みたいなとこに埋もれてしまっているので、カスタムで入れておけば便利そうだと期待している。

2009年8月13日木曜日

メカジキの唐揚げ

メカジキの切り身をどうして食おうかということで、ふと思いついて、ネット検索したレシピをいくつかミックスして適当に作ったら結構いけたので、メモる。

  1. 小皿にオリーブオイルを大さじ2くらい
  2. ニンニクひと欠片を擦って入れ、
  3. クレージーソルトを小さじ半分程度と黒胡椒を適当に添加し、
  4. ビニールにメカジキの切り身を入れ、上記のタレを入れ、適当に馴染ませしばし放置。
  5. ビニールに、小麦粉を適当に追加し、膨らませて口をしっかり掴み、振る(と粉が満遍なく付く)。
  6. 170度くらいの油で5分くらい揚げたら、

メカジキの唐揚げの出来上がりだー。

なんとなくついでに、バジルの乾燥末を振って食った。


つうか、本当は市販の唐揚げ粉でやりたかったのだが、なかったので仕方なくこうしたのであって、。

が、思った以上にうまい。味薄めだったので、マヨネーズでもかけて葉っぱ類とパンに挟んでサンドを作ったら美味いかもしれない。そのままつまみにするなら、塩は倍量だな。

が、俺としては、これを次回は、ニジマスのブツ切りでやりたいのだ。

マス類を釣るたびに、調理が面倒で放流してしまうが、たまには食いたい。
特に、最近の管理釣り場のニジマスはスーパーで売っているものよりよほど奇麗で美味そうなのだが、いかんせんデカくて塩焼きには向かない。

それで、別の簡単な食い方を検討していたのだが、今日の唐揚げはそのリハーサルと言えよう。これで、いつでも魚から揚げを作れる自信を得たので、今度の釣りにはクーラーを持ってこう。

2009年8月7日金曜日

原色卑近生物図鑑 ヤマトゴキブリ

言わずと知れた。

竹中平蔵ってそんなにすごいのか

いよいよ選挙も近づいてくるにつけ、俺としてはさほど各党の政策に興味がない。

ぶっちゃけ、今は仕事やら何やら考えることがいっぱいで、生真面目にマニフェストなど読もうという気はおこらない。

そんな中、たまたま目についた記事。


【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 住宅一軒贈るに同じ「子供手当」

http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090807/wlf0908070305000-n1.htm

この人、前は小泉と一緒に何かやってた人だから、というわけだからかどうかは知らないけど。

民主党の打ち出す、高額な子供手当についての批判として、
しかし、よく考えてみるとこの政策は、子供を持たない家庭から、子供を持つ家庭への所得のトランスファー(移転)である。高所得者から低所得者への移転ならまだ理解できるが、子供のない家庭は一種のペナルティーを受け、子供の多い家庭は恩恵を受けるという仕組みだ。

と。

よく考えなくたって、明らかにそうなのだが。別段、それ自体、つまり所得の再分配自体が悪いこととは思わない。それを否定したら、社会は成り立たないだろう。あとは金額のバランスの問題だ。

高所得社から低所得への移転ならわかる、とのことだが、子供のない家庭の方が余剰があるはず、というのは大枠としては検討外れじゃないだろう。

手当がもらえないことを「ペナルティー」と呼ぶのは恣意的に過ぎるんじゃないか。それを言ったら、世の中は今やペナルティだらけだろう。それこそ、高速道路料金は、高速道路の維持以外に使われるなら高速利用者へのペナルティーだし、一方で、道路や関連施設を作るのにガソリン税など以外が利用されれば、それはクルマを利用しない人へのペナルティーで…。

とは言え、月々2万6千円はちょっと、無理あるんじゃないの?とも思うが。ただ、出産子育てを巡る環境は、最近に自分が経験しているからこそ実感したのだが、「これどこの発展途上国?」と言いたくなるようなお粗末な話が多い。
しかし施設の問題などはすぐに根本解決は出来ないだろうから、とりあえず金で、というのはある意味で有効な手かとも思える。

お金で買えない価値がある、と何かのCMが言っていたが、まず、ほとんどのものはお金で買える。そういう万能性こそがそもそもお金の価値なんだろうから、金で解決、というのは聞こえは悪いが、場合によってはありだ。


ま、結局のところ、俺がもっと気になったのは、続くこの一言。

子供の多い家庭が多くの支給を受け、貧しくて子供のいない家庭が負担するという制度であるとすれば、一体どこまで支持されるだろうか。

「貧しくて子供のいない家庭」というのは、どこまで一般的な存在なのか。

俺は、自分の周囲を見るかがり、収入と子供の数が比例していると感じたことはない。

子供が入れば育てるのに金が必要なのは確かで、「もう一人育てられるか?」ということを考える時に、自分の収入が気にかかる人は多いだろう。

だが、子供を一人育てるのに、どのくらいの金が必要か?という感覚は、人それぞれの価値観によって明らかに違う。
「二人前の養育費を弾き出せるから二人子供を作る」そんな計算で世の中は動いていない。

竹中平蔵は、きっと利口なんだろうと思う。

しかし、上の一文を読んで、直感的に、この人は偏狭だなと思った。大臣じゃなくなってくれて良かった。もう出てこないでくれ。

2009年8月5日水曜日

原色卑近生物図鑑 溝鼠《ドブネズミ》

芝浦アイランド周辺運河の排水口にて。
よく見れば愛らしい小動物なのだが、色合いとシチュエーションが何か禍々しさを感じさせてしまう。
小綺麗な人工物が覆い隠している、都市の暗黒部分から涌き出る原始的な命。
…とまで言えば明らかに言い過ぎだろう。

2009年8月2日日曜日

【Garmin nuvi205】カーナビ買った。で、Mac OS Xで使う。



愛車、BMW118iもいよいよ車検の案内と、スーパーバリューローンの最終回の案内が来る時期になった。

つまり、買って3年が経つわけだが、Mスポーツパッケージ+専用色の外観は相変わらずカッチョいいと思ってるし、パワーは数値上はたいしたことない(129馬力)ながら、踏めば不足は感じない程度にはあるし(俺は走り屋とかじゃないから、このエンジンで6000回転近く行けば十分に気持ちいい)、容量もまだ足りてるので、買い替える気はなく、ちょっと高めになる最終回を気持ちよく支払って乗り続けることにした。

ところで、この俺の愛車にはナビがない。いろいろ経緯もあって付けなかったのだが、必要そうなら後でポータブルのでも買おうかなと思いつつ買わずに3年が経ってしまった。

ところが、先日、近々に久しぶりの遠征釣行を控え、Amazonを眺めていたら、山岳用のポータブルGPSの老舗Garminのポータブルナビが、激安価格で販売されており…ま、クルマの買い替えも当分しないしと、衝動買いしてしまった。

大特価で22000円ほどで買ったのは、Garminのカーナビでもとりわけシンプルなnuvi205。

何せ、MP3を再生するとかって余計な機能は一切ついていない。画像再生だけはかろうじてあるが、とにかく、ナビ。画面サイズを含め、何もかもが必要最小限。

だが、それでいい。

それでこそ、ポータブルだ。ゴテゴテいろいろ付けたければ、最初からビルトインを付けている。

また、機械的にも、Garminは加速度センサーなどを用いず、GPS測地一本ですべてをこなしているそうで、そのあたりのGPS職人ぶりも好印象だ。

届いて早速、30分ほどの道のりの外出で試したが、ナビゲーションには何の問題もない。まったく普通にナビ。当たり前だが。画面も、小さいけれど、必要な情報のみが整理されている感じで、まったく不便は感じなかった。

さて。

ナビとしての基本機能は十分、と、その上でさらに特筆すべき点が、実はGarminにはある。

USBケーブルでPCと繋いだ上での、ウェブ連携機能というべきものだ。登山愛好者の趣味のツールとして発展してきた技術的背景のせいかはよくわからないが、とにかく、パソコンとネットが使える人間でこそ使いこなせるような設計になっているようだ。逆に言えば、それが出来る人には便利なわけだ。


ということで、さっそくいくつか試したログ。


公式サイトの配布物を適用しただけであって、特別なことはしていないのだが、俺の環境はMac OS Xであるから、いくらか少数派ということで、ここにメモっておく。


まず、全国オービスデータのインストール。

参考:
ソフトウェア、DLデータ一覧
http://www.iiyo.net/support/download/index.htm

  1. オービスデータDLページから、データをダウンロード。
    http://www.iiyo.net/support/download/orvis.htm
    SpeedCamera.gpiというファイル。
  2. 電源OFFのnuvi205をUSBでMacにつなぐ。
    すると、nuviが起動し接続中画面を表示。
    で、Finderにデバイスとして”GARMIN”が出る
  3. GARMINの中に、さきほどダウンロードしたファイルを、Garmin/Poi/SpeedCamera.gpiとしてコピーする。
  4. Finderより、デバイスGARMINをアンマウント(取り外し)すると、nuvi205が通常モードで再起動する。
  5. 目的地検索>その他 を確認すると、SpeedCamera v1.04があるのでたぶん成功。あとは高速を走ってみないことには。


続いて、ファームウェアをバージョンダウン

ツール>システム>バージョンで、ファームウェアのバージョンを確認。最新の2.2であった。

ごく最近に公開されたらしい2.2は、いくつかのささいなバグ修正がされているようだが、
「目的地を名前検索できない」という、たったひとつの致命的なバグが代わりに追加されている。
http://www.iiyo.net/products/nuvi205/update.htm


これは困るので、公式サイトの指示に従い、ファームウェアを1つまでのバージョンに戻すことにした。
http://www.iiyo.net/products/nuvi205/update_210.htm

  1. 「Download」リンクから、5.5MBのファイルnuvi205_210.zipをDL
  2. ダブルクリックでZIP解凍しておく。
  3. nuvi205は電源オフにし、
  4. USBケーブルをつなぎ(GARMINがマウントされる)
  5. デバイス GARMIN配下の、
  6. Garminに、DLして解凍したGUPDATE.GCDをコピー、
  7. Garmin/Textに、同様に解凍したJapanese.gttをコピー。
  8. GARMINをアンマウントすると、
  9. nuvi205が再起動し、新しいソフトをインストールするか聞いてくるので、はいと答える。
  10. 続けて、入れようしているソフトが今より古いとか英語で言って来るので、YESと答えようしていたら勝手に進んだ(時間切れ?)。

システム>バージョンで確認すると、 JPN Software Ver.2.10になっていたので成功かと思う。

ちなみに、音量やディスプレー設定は初期状態に戻っていたので再度、好みに設定。

試してみると、目的地の名前検索で、昨日は何を検索しても「該当なし」だったのに、結構いろいろ出るようになった。

なるほど、ファームウェアのダウングレードは成功したし、最新版で名前検索に何もヒットがないのはやはりバグだった。




…GARMINのナビは、内部は何かUNIX系かMS系か知らんが普通のファイルベースのシステムになっているのではないだろうかと思った。だから、結局のところ、USBでマウントしてしまえば、後は単なるファイルの操作なので、この手の作業に慣れている人には何てことない。他にもいろいろ出来ることはありそうで、これは俺としては、イイと思った。

この後、本家のサイトから、おもしろげな自車アイコンもダウンロードした。これも、ダウンロードしたファイルを、vehiclesフォルダにコピーするだけの話だから、特に考えることもない。

しかしついでに、なぜ、この端末が格安で売ってたかわかった気がした。パソコンとネットを使ったファームウェアのアップデートは、俺としては苦はなかったが馴染みのないユーザだったら、出来ないかも知れない。そうなるとかなり重要な機能が完全に死亡しているから、もろ不良品だから、放出していたのではなかろうかと勘ぐった。

だが、もしそうなら、俺としては、いい買い物だったということかな?

2009年8月1日土曜日

原色卑近生物図鑑 ミミズ、およびアリ

蟻と蚯蚓。

こう書くと、うっかり《ありときりぎりす》とか読みそうになる。
だがミミズだ。虫へんがダブルで付いているが昆虫ではないことに注意する。

アリとは地下生活者仲間だが、片や生物界に名を馳せる社会派、片やは社会以前に家庭以前に雌雄すらない朴念人。


進化した環形動物。


ただし写真は、屍体である。

しばしば、市街地では雨後にアスファルト上で大量死している。

ミミズも空気を吸わなきゃならないので、雨で植え込みなどに大量の水がたまると、溺れないために地表に逃げてくるのではないか。で、濡れた舗装上に彷徨い出た後に天候が回復すると一気に乾燥し、しかし土中に潜ることは出来ず、乾涸びて力尽きるわけだろう。

2009年7月30日木曜日

世直しバカ

昨日は、久しぶりに運動をした。

会社の近くの、公営のスポーツセンターで泳いだのだ。思っていた以上に体は鈍っており、ろくに泳げないし、その割りには終わってみれば体は重いし痛いし。

最近、はやくも年のせいか、運動後の筋肉痛が翌日以降に出ることが増えてきたが、さすがに、あまりにも普段は全然使ってない筋肉を使ったせいか、即座に反応した(あちこち痛くなった)感じだ。


電車では運良く座れて、文庫本を読んでいた。


正面ではないが、近くに、婆さんが立っていた。その近くに、ガタイのよい若いサラリーマンの二人連れがいた。

で、こいつらが死ぬほどウザかった。


多少、その前のいきさつもあるんだが、とにかく、最終的には、片方が

男「おうおう!最近は誰も席も譲ろうとしないなんて嫌だねえ!」
男「じーっと本なんか読んじゃってよお!何がおもしろいんだろうねえ!くそつまんねえ本読んで!」
連れの男「また露骨な!(笑)」
男「俺は露骨だからね!!」

とか、デカい声でがなり始めたのだ。



あまりのウザさに5秒ほど注視してしまい、思い切り目を合わせてしまったものの、ここで「メンチ合戦じゃあ」とか考え始めたら俺も猿の仲間入りかと思い、読書に戻った。


実際のところ、婆さんの真正面には若い女性が座って本を読んでいたから、そっちがメインターゲットで、俺あたりはサブ?だったのかも知れない。

でも、そういうことはもっと露骨に指名してもらわないとわからないね。

露骨さが売りなら、誰か一人捕まえて、「あなた譲って差し上げては?」と言えばいいのだ。大声で空中に怒鳴っても仕方ない。

だいたい、婆さんは座りたいなら背後に5歩進み優先席に座ればいい。それが出来ないほど足腰弱っている風情じゃないし、それをしないのは立てるという宣言だ。
反して、婆さんの目の前の女性が、若いからと言って立つのがつらくないと、何をもって判断できようか。酷く疲労しているかも知れないし風邪かも知れないし、内臓疾患があるかも知れないし、妊婦かも知れない。


電車に乗っていて、この手の「世直し」を始めるバカは何度か見たことがある。彼らは良いことをしているつもりなんだろうが、そんなやり方で良いことが出来るのは、昔ののどかな田舎の村くらいだ。

都会には、いろいろな人がいろいろな事情で暮らしている。迂闊に予断で物事を判断するべきじゃないし、そのために、優先席などのシステム化されたルールが存在している。

それがわからないオツムテンテンな野郎は、おとなしく家からチャリで行ける範囲の地元企業にでも就職していればよいものを、いっちょまえに電車通勤などするなと言いたい。



こういうのがあると、葛藤するのが、間接的に売られているのかも知れない喧嘩を買って出るべきなのか、ということだ。

そうしたことも過去に皆無ではない。だが、やはりそんなことはすべきでない、と今は思っているし、しない。したくない。


相手は、二人だし、ガタイも俺よりいい。強気だ。

だが、強気なのは二人いるからだ。つるんでるから強気になっている。ひとりならあんなこと言うまい。だから周囲への恫喝?を、言葉上は連れとの会話の形にするのだろう。
俺は力は弱いが、その程度の人間になら絶対に勝てないとも思っていない。でも、弱い俺が程よくカッコよく勝つのは無理だ。やるなら先手必勝で急所狙いしか出来ない。でなきゃ負ける。

だとすると、この喧嘩を買う場合、傷害事件を覚悟しなくてはならない。それがないと、つまり、喧嘩を買ったような口ぶりで突っかかっても、実は「殴り合いにはなるまい」とタカを括っているわけで、そんな腰の引けた状態でデカい口を利くのは、バカでしかない。しかもこんな程度の些細な問題で。

だから、俺は視線を戻して読書を続ける。喧嘩なんかしたくない。暴力は代償が高いし痛いから、関わりあいたくない。




この手の、何か、誰かに喧嘩を売るような口をきく社会人というのは、電車内に限らず、会社組織内などにもしばしばいる。男女問わず。

大抵は、そんな「喧嘩上等で遠慮ない自分」を喧伝しているし、それがカッコいいと、そんな自分がビッグだと思っているのが見え見えだ。


だが、そういう場合でも、ごく近しいケース以外、相手を特定しないで言うヤツが多い気がする。

つまり、

「もしXXな話になったら、ふざけんなって言ってやる」
「(ここにはいない誰かの話題で)マジでぶん殴りてえ」

な話。


でも、実際にそのシチュエーションになると、

「まじで殴りたかったけどギリギリ耐えたよ」

であって、実際にはもちろん殴っていないし、それどころかまともな抗議もしていなかったりする。

「怒り過ぎて話する気が失せた」

とかって。


結局、何もしていない。


何も起こらない予定調和を本能的に狙って、波を立てない程度にバチャバチャと騒いでいる。
それなら最初から黙っていて欲しい。


JOJOで、プロシュート兄貴は、ギャングは「ブッ殺す」という台詞は使わないと言った。そう思った時には相手は死んでなければいけないから、言う必要がないのだそうだ。そうだと思う。

我々はギャングじゃないから殺しはしないが、喧嘩をするつもりなら、宣言するより先に殴るべきであって、そこまでやる気がないならイチイチ騒ぐべきじゃないと思うわ。

騒がないで、普通に話しをして物事は解決すべきだ。口喧嘩は、より一層、みっともない。

まあ、とは言え、喧嘩を買うでなく、聞き流すはずがこんなところで不満をブチまけるあたり、俺もまだまだ弱い上に人間が小さいと認めざるを得ないか・・・。

美人時計

iGoogleに「美人時計」なるガジェットを入れていた。

http://www.google.co.jp/ig/directory?hl=ja&type=gadgets&url=bijint.com/bijint.xml

たまたま見かけて、興味半分ネタ半分で使っていたのだが、1分おきに、「美人」が時刻を手書きした黒板を持ったストリートスナップが現れるというもの。

「美人」と括弧をつけなければならない点が残念だということは、一般的な評価と言っても差し支えなさそうだが、まあそれはそれとして。そもそもタダで撮影できる美人なんて、そうそう転がってるもんじゃないでしょう。仕方ない。

「水着版が欲しい」という意見もいくつか見たが、それじゃ余計につらくなるし、じゃあ、予算かけてグラビアモデルを使えばいいかと言えば、それじゃこのガジェットの企画としての斬新さは半減だろう。ただのエロいユニクロックになってしまう。


間違いなく、このガジェットの面白さは、素人のストリートスナップである点にあったのだと思う。どこの誰かは知らないが、モデルや芸能人ではない個人としての女性が、デスクトップで入れ替わり微笑む様を見て、ある種の癒しを感じる。

・・・ということなんだろう、と。

でもこれって見方を変えると、たとえば、女性の多いショップや繁華街にウェブカメラをこっそり設置しまくり、それをザッピングしてニヤニヤしたいような男の欲望を、オブラートに包んでソフトに手軽に合法的に実現しているだけではないか、と。

まあ、そんなことはわかっていた。わかったからこそ、ためしに使ってみた。

そして、いい加減、中途半端な見てくれの女の半端にカメラ慣れしたような半端な微笑がいちいち視界に入るのがウザくなって消した。

このガジェットに共感と愛着を得られなかったということは、どうやら残念なことに俺にはストーカーの資質が十分でないらしい、と考えた。

少し、安心した。

2009年7月29日水曜日

すげえ久しぶりに映画見た。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

何年ぶりだろうか。

三十路超えたオッサンが数年ぶりに映画館に足運んでエヴァか?と、突っ込む自分もいないではないが、やはり俺の中に脈打つOTKの血が、滅多に劇場に向かうことのない俺の足を叱咤し搦めて招くので、仕事帰りにレイトショーで見てきました。

本当に、映画館は久しぶり。何年ぶりかわからないが、たぶん、エヴァの旧劇場版以来。(←オイ!?)

とは言え、テレビ版がちょうど俺が学生の頃だったしねえ。メカもキャラも設定も好きだったが、結末だけは微妙にいただけないと、テレビでも映画でも思っていたし。こんどはまたひと味違うと言われれば、気にならないわけはないし仕方ない。


公開から日が経っているから容赦なくネタバレする。


見た結果。

ひと味とか微妙とかじゃなく、旧作とはまったく別の作品になっていた。あらすじ自体が。何か、「序」が、東京(正確には田端)から品川までホームを共有して並走する山手線と京浜東北線に喩えられているようだが、まさにそんな。ここまで変わるかとびっくりした。

変わった結果、なにせ、シンジは男らしくなった。ともかくジメジメしていた、応援する気になれない主役の代表みたいだった貴奴が、すっかり男に。

だって、死にゆこうとして絶望している少女に命懸けで手を伸ばして「来い!!」なんて、まるでヒーローじゃないか。

総じて、クサくなった。だが、それでいいと思う。

相変わらず不器用な登場人物達だが、ゲンドウやリツコまで含め、総じて過去の作品よりも、変な卑小さが抜けて素直になっている(あくまでもそれぞれの”当社比”でだが)。それが、以前あった変な陰惨さを拭い、能天気とは違う明るさをもたらしていると思う。そして、それはやはりロボットアニメにはあるべきものだ。


いくつか、気になった点。

テレビでは、JAの暴走を止める時にミサトがリツコに

「奇跡を待つより捨て身の努力よ」

と行った筈だが、破ではそれに代わり、宇宙から落ちて来る使徒を受け止める無茶な作戦を実行しようとするミサトに、リツコが

「奇跡を待つより地道な努力よ」

とミサトに抗議する。


俺は、このポリシー的にはリツコ派だな。一応、俺も理系の端くれだからだろうかね。

後、トウジが3号機に乗らず、妹が無事に退院したのは良かった。テレビでも死ななかったが、彼は、何かただ物語を凄惨にするだけの噛ませ犬みたいな扱われ方に思えて、あのエピソードが嫌いだったから。

ま、代わりにアスカが瀕死になるが、その瀕死のアスカを「まさか処置されないか」みたいな、つまり救われずに殺されてしまわないかというマヤの心配に、「貴重なサンプルを捨てるわけない」みたいなことをリツコが言うのだが、これも、俺としては好感だったね。

ドライっぽいが、「論理的に考えて、ネルフがアスカを見捨てはしない、そんなことはあってはならない、あって欲しくない」と、そういうことだと思う。これは、自らの不安を祈りや願望より論理で否定しようとするということで、理系的には最大の心配をしているということの現れだろう。誤解されやすいが、俺もそういう言い方をして「ひどい」と言われることがあるから共感した。

実際、そんなドライな心境じゃないのは、言いぶりや山と積まれた吸い殻からも推測できる。

ま、別に俺は特別に赤城博士マニアなわけではないが…。今回は、前作のような悲惨な最期は迎えてほしくはないな。


新キャラのマリがどういう思惑で動いているのかも謎のままだし、エンドロール後の予告編はまた大変なことになっていたので、さっさと次の急だかQだかも公開してくれ。

2009年7月20日月曜日

なんつうか、風邪が治らない。

それより少し前から、夢のお告げ(扁桃腺を切除する手術を勧められる)などで無意識下からのアピールを続けていた夏風邪が、遂に表層意識でも意識でき、意識し認めざるを得ないまでに存在感を増したのがもう10日以上前。

確か水曜日に空手の稽古に行って汗をかき体を冷やしてしまいつつ疲れ果て、帰って風呂に入ってそのまま、窓全開で寝て起きたら喉に明確な疼痛を覚えたのが始まりで、土日を寝込み、月曜を休み、その後出勤はしてるが調子が悪く、次の土日を寝込み、この土日月の連休もどこにも行かずにゴロ寝で過ごしてようやく、調子が戻ってきた。


いつもながら、自分の体の貧弱さ、回復力の乏しさには嫌気が差す。が、まあ、このくらいは自己管理不足と反省して対処するしかないだろう。


ま、おとなしくしてるのも悪いことばかりじゃない。

釣りに二度ほど行こうとして体調から見合わせたが、同好の後輩のブログを見たら、海が荒れててダメだったらしいし。


しかも、しばらく、週末毎にいつも9ヶ月の子どもと遊んでいた(風邪がひどい間はくっつかなかったが)からか、ずいぶん懐いて来た気がする。
一人にしておいて、退屈して、わあわあと叫んでいるところに近づいて座ると、フゴフゴ言いながら俺の体を這い上って来て、首に抱きつき、眼鏡をむしり取り、喜びの叫びを上げる我が子。
たまに、本当に、タラちゃんよろしく「バブ!」と言ったり、ケツのあたりからうんこ臭をまき散らしていたり。いや本当に可愛い。親バカをバカにしてたけど俺もバカでいいや。


ちなみに、この間に、モノを投げる、モノを容器に入れる、手を振る、拍手、を教え込んだ。あと、人類の共通語、「まんま」がはっきり言えるようになった。飲み込みがよいじゃないか。さすが俺の子だ。


さて、ようやく風邪も本格的に治ったことだし。夏休みは何をしようか。今週中くらいには考えないと。

2009年7月17日金曜日

自由と規律 〜吃驚の邂逅

「嗚呼、麗しい『自由と規律』」

…俺の通っていた県立高校の効果の一節である。
BメロだったかCメロだったかも思い出せないが、ここだけは旋律もはっきり覚えている。


俺は、新卒の時はある程度大きな会社に就職したが、そこには馴染めず、2度転職し、今の職場に落ち着いて5年ほどが立つ。

入社した頃は10人前後の社員しかおらず、まさに自由、ただし誰かが手抜きをすれば即会社は傾く、そんな状況だった。これが俺には馴染めた。

だが、その後、会社は順調に成長してしまい、今は社員は5倍に増え、これからも増員が計画されている。
人数が増えれば、「組織」特有の病は月並みに発症してきており、20代のルーキーだった俺も中途入社5年、三十路も半ばの中堅社員となり、管理部門が強化され、日々、「規律」の部分はとりあえず水平は出てるから問題ないだろ程度の型枠にコンクリを流し込むように、着実に固められてきている。


システムエンジニアという仕事において、人間とその創造的活動を山崎パン工場のラインに配置された「大福に餡子を注入する機械」と同じような尺度で稼働効率を測ろうとする姿勢に、断固反対、というより単純に不愉快だという意思表明でレジスタンス的行為を行いつつ、これも仕方ないことか、と諦めかけている今日この頃だが。


今日、ふとした理由で、社長に呼ばれ、新しい事業を考えている過去の大手のお客さんと初めて会い、一緒に食事をした。

気楽な場で、いろいろとくだけた話をする中で、そのお客さんが、自分の会社の状況について話す不満は、俺が今の会社に抱くものと酷似していることに気づいた。日頃、俺の抗議を受けている社長もそう言ったくらいだから勘違いではないだろう。

2時間ほど飲み、くだらない四方山話もする中で、ふと、出身地の話が出て、あれ?まさか?と…明らかになったことには、そのお客さんと俺は、同じ高校の出身だった。相手は4つ上なので同じときに在籍はしていないが、そう変わらない時期で。

都内通勤圏に立地する高校ではあるが、その出身者に仕事の場で出会ったのは初めてで、お互いに驚き、ローカルなネタで随分と盛り上がったが…。


その相手と俺との双方を数年前から知る社長から言わせれば、「自由と規律」というその言葉は、我々の共通項にあるもの、そのバックグラウンドとして大いに納得できるものだとのことで、俺自身もそう思った。


高校は、普通に偏差値が合うという理由で選んだ県立高校で、ことさら惨めでもなかったが、ことさら際立つ思い出もなく、ありきたりで、どちらかというと地味な生活を淡々と送ったようなつもりでいた。

だが、ある側面から見たときに、今の俺やそのお客さんの考え方や行動原理を、この高校の「創立の精神」だか何だかが、雄弁に説明しているとは…非常に驚きだ。


もちろん、それはたまたま同じ高校出身の、関連した業界に身をおく二人が、たまたまある部分で似た資質をもっていただけかも知れない。しかし、偶然ではない、と考えることも、不可能ではない。

面白いと思った。


いずれにしても、自分の関わる周囲に限ってみてさえ、世界は広く、狭く、面白い。

2009年7月11日土曜日

シチメンヤマを探せ【思い出話】

まったく奇妙ではないのかも知れないが俺にとっては今、奇妙に思える符合について。


俺が幼い頃を過ごしたのは川崎市の「津田山」という場所。津田山駅は、東西に長い川崎市を横断し、東は川崎、西は立川とそれぞれある程度発展した都市を繋ぐ南武線の中程にあり、この路線中おそらくもっとも発展していない駅だ。

駅周囲には、いくつかの商店があったが本屋がなかった。銀行もなかった。隣の久地駅は駅前が小さな田圃だったため、津田山の子どもたちは久地を指して「すげえイナカだよな」とか言っていたものだが、後から冷静に考えると、久地には大きなスーパーも、数件の本屋も、銀行もあったので、明らかにあちらの方が発展していたのだ。

津田山駅前には、巨大な霊園があり、ほど近くに市の葬祭場があり、菊ばかり目立つような花屋と石屋が並んでいた。あとはせいぜい法要向けの飲食店が数軒あり、毎日喪服の一行が行き来していた。…なんという死の影の濃い町。まあ、子ども心にはそんなことはどうでもよかったが。



ところで、津田山、という地名は、駅などでは通っていたが、住所ではなかった。

そもそも、津田というのは、このあたりを宅地開発した(途中で頓挫したような形らしい)鉄道会社社長の名字でしかなかった、というのをさっき調べて知った。

山というほどの山ではなかったが、丘陵地帯なため起伏に富み、緑の多い場所で、小学生の頃は子ども同士、あちこちでクワガタを採ったものだ。よく採れるポイントは、仲間内で秘密にしていたり、それでも情報というのはどこかから漏れるもので、いっぱしの諜報戦が繰り広げられていた気がする。

「1区がいいらしい」「57区はノコ(ギリクワガタ)採れるらしい」「”亀”(のいる池が見える山の斜面)は採れるけど、禁止らしい」

そんな情報が、日々交錯していた。ちなみに「区」とは、津田山から隣駅までにわたる広大な霊園の区画のことだ。


大場所は既に有名だったが、その中で1つ、最後まで俺の周囲では誰もはっきりわからなかった場所があった。

その場所ではたくさん採れるらしいのだが、そしてすぐそこだというのだが、それがどこだか特定できない。特定できないのだが、夏が過ぎ、また次の夏にも、その名は情報に乗って流布される。

その場所が「しちめんやま」だ。

クワガタは、七面山に行けばたくさん採れるらしい。だが、それがどの山か、わからない。周囲は、ある意味で小山だらけだったから、「山」といっても全然限定できない。
俺は結構しつこく探したのだが、探すと言っても、そこに行けば地面に七面山と書いてあるわけでもあるまいに、どうしても見つけられなかった。

さて、その七面山の正体。

これを、30年近い時を経て、さっき、ふとしたきっかけで、ほぼ偶然にWikipediaで知った。

なんと。「津田」氏が宅地開発をする以前の津田山が、「七面山」だったのだそうだ。

とすると。つまりあのあたり一体が七面山だったわけだ。七面山というのは、ピンポイントでの場所を示していたのではなかったのか。おそらく、霊園の丘と反対側、駅の北側の山というか丘というか、その一帯のことで、古くから住んでいた人、つまり級友の父親とか祖父とかが、七面山という呼称を使っていたのだろう。

俺の家は、七面山が津田山になってから越していったものだから、親に聞いてもわからなかったのだ。たぶん。


さて、その疑問が解けたところで。


七面山と言えば、もっと有名な山がある。

七面山とは、「しちめんざん」と読む、山梨の山である。
これは、身延山地の山梨県内最高峰であり、日蓮宗の名高い霊場でもあるそうだ。



幼い日々の中で記憶の一端に印象強く残っているのは、ふらふらと近所を徘徊していると家々から聞こえるお経のようなもの。おばさんが数名、延々と何かを唱えている。

「なんみょーほーれんげーきょーなんみょーほーれんげーきょー…」


とても当たり前のことで、当たり前過ぎて環境音のように聞き流していたくらいだ。

近所では、創価学会の勢力が強いようだった。小学校の級友の親は結構な確率でメンバーだった。

創価学会は、日蓮宗から派生した新宗教だ。

小学校の友達は夏になるとなぜか身延に行くものも数名いた気がする。


ま、関係ないのかも知れない。


でも、もしかして、「しちめんやま」は「しちめんざん」だったのだろうか。

現職卑近生物図鑑シリーズ ゴマダラカミキリ

出勤しようとしたら階段にいた。
顎が鋭く力強い咬み切り。噛まれないように気をつけろ!

子供の頃、シロスジカミキリはよく捕まえられて、ゴマダラカミキリはレアだったのだが、最近はゴマばっか。川崎とさいたまという地理の差か、20年を超える時間的隔離の問題か、生活スタイルの差によるミクロな地理の問題か。

2009年7月4日土曜日

久しぶりに愛車にワックスをかけてみた



なんとなく、作業完了時の携帯写真。

とりあえず愛車というのとはマイカーというのと同じ程度の意味かも知れないが、でもやっぱりただマイカーと呼ぶよりは愛車だな。それなりにこだわって選んだクルマなので。

絶妙に厳つさと軽快さとが同居した感じがイカす118i。M-Sport専用色のルマンブルーの鮮やかさが自慢さ!

…と、思うのだが、なにせろくに洗車していないので常にくすんでいて哀しい。

今日、夕方に暇だったので、少し前に衝動買いしてあったシュアラスタークイックだか何だか、スプレーして拭くだけでカルナバ蝋入りワックスがかかる!的な代物を試した。ボンネットだけ。

結果。

やはり、ますは磨くことから始めないと、染み付いた垢が取れんようだ。あまりピカピカにはならんかった。残念だ。写真では結構きれいに見えるんだけどな…。



そうそう。マンションは洗車がしにくいから嫌だ。一戸建てに引っ越したい。




あと、今日の発見。

乳児の頭皮は、もつ鍋の匂いがする。

辛かったり味噌だったりしないもつ鍋。って、昨日、仕事帰りに食ったものだが。なんつうか、特上カルビとかもそうだけど、肉の脂が甘い匂いの時ってあるでしょう。アレだ。美味そう。

愛娘は今日で満9ヶ月。

甘い頭皮臭?もさることながら、栗色のふわふわの髪、血管の透ける白く薄い肌、その下のポヨポヨの弾力、2本だけ歯が覗くだけの口はよく開き、切れ長の目に茶色めの瞳、まばらな睫毛、小さな顎、その下にたまった肉の二重あご、ぽっこり丸い腹、縊れたソーセージのような短い手足に楓の手。それが言葉にならない言葉で喜怒哀楽を全身で表現しながら、精一杯の力で俺の体をよじ上って来る。(そして眼鏡をむしり取って大喜びをする…)

驚くべき可愛らしさ。


もともと特別、子どもが好きではない。でも自分の子は可愛いだろうな、と予想はしていた。が、その予想を遥かに超える上出来な可愛さだ。

…笑うとテレビで観た誰かによく似ている…


…と思っていたら、魔人ブウだと最近気づいたけど。

MacBookにiBATISを入れる

さあ、俺のMacBook(アルミ、10.5.6 Leopard)も、Tomcatを入れ、Eclipseを入れ、MySQLも入れ、だいぶアプリケーションが揃ってきた。余暇時間に使うべく購入したMacの正しい楽しみ方として微妙に何か間違ってる気がするが、まあ良い。

ここまで用意したからには当然、何かWebアプリを作ってみなくてはいけないわけだが、せっかくなので、仕事では使っていないもの…

いわゆるO/Rマッピングツールを試してみることにした。…最近じゃ、これ系の仕事でこの手のツール使ってないのはおかしいのかな?俺はおかしくないと思うけど、古いだろうか?

まず、概要を把握。
http://www.thinkit.co.jp/free/article/0606/13/2/


続いて、本家サイトを確認。
http://ibatis.apache.org/

そこの、ダウンロードページ
http://ibatis.apache.org/javadownloads.cgi

日本語ドキュメントも。
http://svn.apache.org/repos/asf/ibatis/trunk/java/ibatis-2/ibatis-2-docs/ja/

で、入れ方
http://svn.apache.org/repos/asf/ibatis/trunk/java/ibatis-2/ibatis-2-docs/ja/iBATIS-SqlMaps-2_ja.pdf


SQL Map Configファイルは、基本そのまま。SQL Mapファイルだけ、自分が使うのに書き換える。

SQL Map Config Propertiesは、接続先の情報だから書き換える。

で、使いたいオブジェクトに合わせて、SQL Mapファイルを作り、SQL Map Configの中のサンプル、Person.xmlの代わりに指定する。

これらの設定ファイルはすべてクラスパスの通っているところに置かなければならない。指定は、クラスをimportする時と同じように、最上位からディレクトリを辿るが、区切り文字はあくまでもドットではなくスラッシュだ。このファイル配置とパス指定が煩雑でタイプミスによるエラーも多く嫌いだ。

つまり、Tomcat + Eclipseで使うつもりの俺としては、srcディレクトリの、マップしようとしているクラスと同じパッケージ内に一般ファイルとして作成。

http://codezine.jp/article/detail/1289?p=2

select, insertまで順調にやって、insertをさらにまともにしようとしたら引っかかった。

beanのプロパティに、Enumのメンバーを加えたら、わけのわからんところでNoClassDefFoundException が。何か手があるかと思ったが、そこまでしてEnumにこだわってもたいして効率がよくなる部分でもないかなあ、と、スッパリ諦めて文字列を使うことにした。ヘタレ開発者の鑑。

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この後、メモを忘れてしまっていた。

結局何を作ったかというと、まあ、ありきたりだが、掲示板のようなものを作ってみた。タイトルと、記事と、記事に対するタグを付けられるというような。で、検索/表示+登録、更新、削除を実装。

これを進める中で、マッピング用のxmlはもりもりすくすく、元気に育っていった。

育つにつれて、煩雑さばかりが目についてきた。だいたい、XMLの中に条件分岐を書くってのはどうなんだ?もはやXMLに書くことのメリットがわからない。コンパイルしないファイルに書いてあるってことがそんなに偉いとも思えないし。

ということで、この手のツールに対する興味は、急速に冷めていった…。