天ぷらが好きです。
しかしながら天ぷらは外で食べるとなかなかお高い。
そこで、自宅で揚げるに限るわという話しになるのですが、これがどうして、そうすると今度はついぞ、たくさん揚げすぎてしまう。
なぜなら、海老は冷凍ブラックタイガーでも10本入りしかなかったし、椎茸も一袋に10個くらい入っているし、ミズナなんて100円で山ほどになるし、肉も食いたくなったから豚はブロックで買ってしまったし、人参は切るとなれば1本は使ってしまうし、と、そういうわけで、冷蔵庫にある茄子や玉ねぎには出番すらなかったのに、ちょっと食えないくらいの天ぷらが出来てしまう。
仕方ないので食べきらない天ぷらは冷蔵庫にしまうのだが、これが翌日になるともちろん美味くはない。フニャるからだ。
これを、翌日になってもサクサクになるレシピを考えようとかいうのは不毛だと思う。中の食材がカピカピでないのだから、時間が経てばどうしたって水分が衣に移る。
そこで、「湿気ているなら湿してしまえ残り天ぷら」という格言通りに、めんつゆとともに卵とじにしてしまうわけだ。
そこまでは常識。だと思ってる。
が、この先が先日の発見だ。気付いてしまえば何のこともないのだが、今の今まで気付かなかった。
天ぷらは卵とじにしたら湿気ているのは気にならなくなるが、やはりあのサクサクした衣の食感が完膚なきまでに消失しているのは寂しい。
ところがだ、よく考えればサクサクした衣があるじゃないか。
天かす、ですよ。
さきほど俺は言った。「中身がカピカピででもなければ」湿気てしまう、と。
しかし、天かすにはもとより中身などない。なので、湿気ない。
だから、天ぷらを揚げた際に、必然的に生じてしまう天かすを、取っておいて翌日の天とじにかければ、いくらかでも天ぷららしい歯ごたえを残した天とじ丼が食えるのだ。
・・・うまいよ。紅しょうがと青海苔、七味もかけたらうまい。限りなく粉モノ系になってくるけど。
※なお、写真の天かすは市販品。揚げてる時にはまだ、この手を思いついてなかったので、今回は天かすは捨ててしまっていた。市販品のストックもあったし。