インターネットの素晴らしさを、米国はシリコンバレー在住のコンサルタント?だかの人が、滔々と説明した本だ。
結構、流行ったと思う。平積みされていて、インターネットはYahoo!くらいしか使わない人でも読んだのではないだろうか。そしてGoogleを使うようになったのだろうか。
新聞の書評などでも衝撃的に伝えられ、人類の叡智としてのWeb、Web2.0の水先案内人として崇め奉られたその著者、梅田望夫。
あんまり話題で、当時要件定義をしていた相手のお客さんまでが引用してくるもんだから、自分もWeb進化論を読んで、そこそこ、はあ、すごいなあ。と思ったのだが。
すごいのは梅田ではなく、Googleなのだ。梅田はGoogleのすごさを熱く語っているだけ。
同じクラスだけど話したことないヤンキーの武勇伝を得意げに語る半端な優等生みたいに。
紹介されているGoogleの理屈などには唸らされたものがあったのだが、それを咀嚼した梅田望夫の理屈には何か違和感があった。群集の叡智だとか。考え方はわかるが、梅田望夫の示す事例は、叡智と呼べるものには見えず、「そういう理解でいいのか?」と。
まあ、それ以上、続けて出版された本を読みたいとも思わなかったし、ブログだか何だか読みたいわけでなし、どうでもよかったのだが、今日ふとニュースが目に留まった。
何か揉めてるようだ。
http://slashdot.jp/it/article.pl?sid=09/06/18/0730204
リンク先を一通り見た。
結論から言えば、梅田望夫の論理はやはり破綻している。他人の言葉の援用はもっともらしいが、自分の言葉で語りだすと急に薄っぺらになり、詭弁合弁言い訳いちゃもんだ。Web進化論を読んだときの違和感は、やはりそのとおりだったのだと。
なんて言うか、進化だの未来だの叡智だの語るべき資質がまったく垣間見えない。
なんだかフォロワーが多いようだが、アホじゃないかと思う。
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