2013年10月28日月曜日

Kindle(paperwhite)をついに購入してしまった。驚いている。

IT業界、しかも生き馬の目を抜くWeb界隈に仕事を持ちながら、パソコン好きでもガジェット好きでも新し物好きでもない俺は、タブレット端末について長らく傍観してきた。

iPadは正直欲しいと思っているが、最近(2年ほど前)にiPhoneを買ったばかりだし。まだMacBook(初代アルミボディの)壊れてないし。安くなったとはいえ、3万も払ってインターネットを見るための端末を買おうと思わない。

ただ、一方で電子ブックリーダーは少し気になってた。本を読むのは嫌いじゃないが、本に投資を惜しまないほど本好きではない俺としては、安く本が読める電子ブックは魅力がある。

そして、電子ブックリーダーと言えばKindleだ。もちろんpaperwhiteだ。Kindle Fireを買うくらいなら迷わずiPadを買う。

何せ1万円を切る低価格がまず素晴らしい。そして、俺には先日、突然Googleから振り込まれた1万円弱の臨時収入がちょうどある。・・・期待してなかったがブログなどに表示していた広告の成果が数年かけて支払い基準である100ドルに達したようだ。たぶん。

Kindle paraperwhiteはもちろんモノクロなのだが、今時モノクロだぁ?とバカにしてはいけない。何せ、液晶ではないのだ。厳密には違うかも知れないが、子供の頃に磁石ペンで書いては消してをした白板のおもちゃ、「タカラのせんせい」と似た方式。反射光で読ませる(暗所用のライトはあるがバックライトでなくフロントライト)ので、目にすこぶる優しい。・・・最近、通勤電車で1時間弱もiPhoneで字を読んでいると目が疲れて仕方ないのだ。

さて、久々にハイテク端末を買ってしまったので、そこはかとなくレビューとかしてみる。

Amazonで買ったら翌日には届いたわけだが、専用の黒い箱をお菓子の箱的に破いて開けたところがこれ。





ここの時点では、あー、シンプルだね。というくらいの感想なのだが、この後にわりとビックリする。写真の中でスクリーン部分にKindleの図といくらかの字が書いてあるが、これは画面に表示されているものだ。あまりにも自然で、印刷物が貼り付けてあるのかと思ってしまった。


そして説明書。




20ページほどあるが、10ヶ国語ほどで書いてあるので、日本語のページは写真に写っている分ですべて。読むまでもない。

後はスイッチを入れると、チュートリアルが始まるので使い方はわかるようになってる。スイッチは1つしかないので、どうせそれを押す以外にやることはないし。


購入時点では本がない。俺はiPhoneのKindleアプリ(あるの?)になど興味はなかったので、この時点では電子書籍を何も持ってない。

さっそくiPhoneのAmazonアプリ・・・からは買えなかったので、ブラウザでAmazonにアクセスして、「Kindle 無料」とか検索。すると、Amazonの無料Kindle本カテゴリページがヒットしたので、そこで片っ端から見て行き、50冊ほども購入してしまった。

これ↓
Amazonのサイト内のKindle無料本一覧 


タダだと思うと読んで見ようかと思う本は意外とあるものだ。「学問のすすめ」とか、「日本国憲法」とか「大日本国憲法」とか。日本の植物分類学の大家、牧野博士の著作や帝都物語でヒーロー的に描かれている寺田寅彦の本とか。芥川龍之介やら。

落とすだけ落として満足して、読まないどころか端末はリビングに放置して寝たのだが、朝になったら目ざとくKindleを発見したザッキー(年中の娘)が「パパ起きろー!なんかあったー!あれなーにー?」と。

本しか読めないしゲームも出来ないよ、と言ったのだが、これ使ってみたいと譲らない。ので、どうぞと貸してやって、俺は釣り道具の手入れなどしてたのが。

落としておいた本の中で、菊池寛訳のグリム童話「白雪姫」を見つけ、読破していた。半分くらいまでは音読してたのだが、途中からはむふー、むふーと鼻息だけうるさくしつつ集中して読んでいた。

雪が、鳥の羽のように、ヒラヒラと天からふっていましたときに、ひとりの女王じょおうさまが、こくたんのわくのはまった窓まどのところにすわって、ぬいものをしておいでになりました。
こんな感じの文章なんだけど。


実は、電子インクの読みやすさ以上に、さらりとKindleを使いこなし(その後、他の本も物色していた)、オリジナル版でわりと幼児には難しい書き方になっている本を読めるザッキーにこそ驚いた。我が子ながら現代の子供なんだな・・・。

仕事の一環で、2年ほど前にアメリカのIT系のカンファレンスに参加したことがあるのだが、そこでは、少なからぬセッションで、電子ブックは完全に幼児もターゲットに含めるべきものとして扱われていた。

紙の絵本もまだ読ませたいが、しかし、これからの子供は・・・とりわけ、読書が好きな子供ならば、こういう方法で本に接していくのだろう。より早くからより多く、自由に読書が出来るというのは、文化的には前進だなあ、と実感として、しみじみ思った。


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