2010年11月30日火曜日

言語化

2歳になって1ヶ月、遂にザッキー脳の言語野にスイッチが入ったらしく、いわゆる1日1つずつといった感じで言葉が出始めた。

図鑑が好きで、ゾウを指すと「ぱーおーん!」と元気に答えるのだが、先日他のも覚えたようで。

ライオンは「がーおーん!」。ゾウと同じ調子なのはご愛嬌。

次のページはキリン。

…どう鳴くんだっけ?と思ってたら、ザッキーも一瞬眉根を寄せた後、ぱおーんと同じ調子で「きーりーん!」。

…いや、ちょっと違うだろ?でも可愛いから褒めてやってカバを見せたら自信ありげに「かーばーん!」だって。

「ん」はどこから沸いた?

可愛いし面白いのだが、よく考えると、きわめて限られた知識と経験からすごい類推を働かせているのが分かる。

ああ、その柔軟な能力が俺の頭脳にも今一度甦ってくれないだろうか…。

2010年11月28日日曜日

峠は超えるためにこそ聳える

秋ですね。紅葉がきれいです。

送信者 D3000

…と、これは先週のレイバー・サンクス・ギビング・デイに近所の汚い用水路で撮影したもの。

例年であれば、この時期に一度くらいは紅葉見物がてらの釣りに…信州だとか那須だとか、ちょっとイイところに行ってるんだが、今年は出来てない。…ツマラナーイデース。

常々愚痴っているように、ほんとに仕事はしんどい状況なんだが、今年がこんなにもツマラナイ理由は他にもある。

今日、家を買ったのだが、それを選ぶのに忙しかった。

そう。

家を買ったのだ。

ババーン!


…と、遅れて効果音を入れてみるが、本当にこれはそうね、一世一代の決断というやつなんだよね普通に考えて。我々、サラリーマンにとっては。


実際には、買ったといっても、契約しただけだから、引っ越しまではまだ1年近くある。


そう!注文住宅なのよ!建築条件付きとかでもなく、ピュアに。

…勝手に土地を探して、勝手にメーカーを選んで建てる。

ぱっと考えると、ごくスタンダードな行為だ。

だが、他県の事情は知らないが、首都圏において、しかも都心通勤のサラリーマンにとって、これが如何に大変なことであり、悩ましい問題を種々抱えているかは、チャレンジしてみた経験のある者にしかわかるまい。
所詮は広告でしかないSUUMOをいくら読み込んだって見えない現実が、ナポレオンの眼前のアルプスのように立ちはだかる。


インターネットで検索しようが駅前不動産に出向こうが、REINS物件の売り残りしか扱っていない現実。手頃な条件の土地が開発されれば、まずは建売住宅メーカーが買い占めてしまい、個人向けに売っている土地はひどく変形してたり電車が来てなかったり、下水道が来てなかったり、何かと難点の多い物件ばかり。にも関わらず、そういった物件を熱烈に薦めてくる営業。で、暗に「お宅なんかに注文は無理ですからウチの建売を買いなさい」と誘導してくる。

住宅展示場に出向けば、人のなりを見て金がなさそうで「土地もない」と言えば適当にあしらわれ、実は資金計画に目処が立っているとわければ契約を急かされ、いろいろ検討していると言えば、他社はもちろん、他社で家を建てている消費者にまで罵詈雑言を吐く営業までおり、本当に頭に来ることが多かった。世直し監査をやってるわけじゃないからスルーしてたが。

ほかにもまあ、いろいろ。

ただ、そんな中、こちらもしつこく手を尽くし、土地も建物も、一番最初、予算なんか真面目に考えていなかった2年くらい前に「こんなのが欲しい」と思ったものに、ほぼそのまま近いもので契約出来たのは、この上ない僥倖だ。

また、土地の営業も、建物の営業も、結局、最後には実に紳士的な担当者を見つけることが出来た。まだすべてが完了していないし、これから少しのトラブルくらい起こるかも知れないが、ここまでに見せてもらった態度で十分と思える程度の珍しく誠意のある営業だ。

 ちなみに今日、建物の契約をするにあたって、契約書の内容に問題がないのは当然として、まず良かったのは、ウチに来てくれて契約をしたこと。住宅の契約は、無理にでも先方事務所で行うことが多いと思っているが、これはクーリングオフ封じだと思っており、その手を使って来ないのに驚いた。
 それから。家で契約の話をする間、2歳の娘が周りをうろついていたのだが、担当営業氏の腕時計に反射した光が壁に当たっているのを見つけ、不思議そうに壁を叩いたり撫でたりしていた。それに気付いた担当氏は、けして器用な方の人間ではないと見受けるのだが、俺に契約書面を説明する一方で、黙って腕時計の反射角の調整を続けていてくれたのだ。
 俺にそれをアピールするでなく、ただ退屈している子供をあやしてあげようという行動原理は、信頼に値する人間という印象を受けて、気持ちよく実印を押すことが出来た。

もっとも、俺は一方でそんなポエムな感覚のみで判断するほど純粋おセンチ野郎ではなく、契約の場を持つまでにもっと現実的な数々の交渉があってのことなのだが…。

ま、いずれにせよ。

詳細は追って別のブログにでもして書こうかなとか思ってるが、ともかくそんなわけで、今年は…疲れた。が、来年は大いに楽しみだという話。


2010年11月27日土曜日

ヘルビガーの宇宙氷理論

—これは奇想科学の歴史の上で偉大な古典の一つである。写真と精巧な図解がいっぱいあり、ドイツの学風どおり完全徹底をきわめているが、はじめから終りまで、まったく何の価値もない。

マーティン・ガードナー、「奇妙な論理 Ⅰ だまされやすさの研究」 (市場泰男訳)

ヘルビガーの宇宙氷理論とは、宇宙には水素が満ちていて、その抵抗のためにすべての惑星は中心天体に落ちて行くが、その過程で小さな天体が惑星にとらわれて衛星となることがあり、すなわち、地球にとっては月となるが、これが実は少なくとも6個目の月であり、月が代替わりする際にはその物理的な均衡の崩壊により天変地異が起こるというもので、つまりその天変地異こそ、ノアの洪水その他の世界の伝説、とりわけ聖書に描かれる事象の説明であるという話だそうな。

ま、微妙にちんぷんかんぶんな話なのは当たり前で、これはいわゆる疑似科学の話。ただ、その理論を提唱したヘルビガーは、790ページに及ぶ大論文を書いてこの発見を世に訴えたそうだ。


で、なんでこの文を俺がいまここで引用したかというと、現代のIT業界、少なくとも俺の従事する商用Webアプリの世界において、未だ支配的なウォーターフォールモデルの出来損ないのような開発工程で生み出される大量のドキュメントのことが想起されたからである。

「完全徹底をきわめているが、何の意味もない」

そのものだとは言わないが、連想せずにはいられない。


Webアプリで送信フォームというのは、不定なものだと思う。受信と処理に意味があるのであって、フォームの入力値はそこから導かれる必然であり、U/Iの並びや、hiddenだtextだというのは瑣末な問題だ。hiddenだから操作されないなどという前提は置けないし、selectだから値は列挙される期待値のいずれかなどとも想定できない。

オブジェクト指向とMVCを要求しつつ、画面レイアウトとパーシストを組みで定義して間のビジネスロジックをすっ飛ばす。

「単体テストはしっかりやってください」と要求しつつ、何が単体かと問われればクラスであるとかいう定義未満の答えをするか、下手をすると画面だなどと…そりゃあ登場人物全部結合してるじゃねえかよと…。

あれもこれも継ぎ接ぎで、噛み合っていないから、いつまで経っても生産性が上がらない。

何もかも非効率で間違っているように思うのは、俺がヘルビガーその他の疑似科学者のように、自分だけが真理に到達しており他者はすべて救いようのない無知蒙昧だと錯覚する本物のバカだからなのか。


…そんなことはないだろう。ガリレイほどに革新的だと驕る度量もないが。



関係ないが、晩秋には蜘蛛が肥るらしい。天高く蜘蛛肥ゆる、とか言うものな。言わないか。

送信者 D3000

2010年11月26日金曜日

結局のところ

我が家は合理主義なのだ。

「味わい」「ぬくもり」そう言ったものへの憧憬はあまり無く、また自宅の電気代が減らないような「エコ」にも興味はない。

ナノイーだのプラズマクラスターだのといった似非科学の臭いのする商品にも惹かれない。

お金を払うのであれば、明確に価値がわかるものに払いたい。価値とは、自身にとって具体的なメリットがあること。

…具体的なメリット、とは、性能も然りだが「かっこいい」とかも含む。ただ、その格好良さには明確な根拠が欲しい。つまり、世間的に認められていることが明らかであるか、或いは自分達の確信があるか。

…家探しの話。

暑苦しい出迎え

晩秋の深夜零時、小雨の降るなか帰宅。


ダイヤル鍵を回し郵便受けを開けると、笑顔の二人が出迎えてくれた。


ともに暑苦しいおっさん。





片や地元県議会議員の活動報告、片や日経新聞のチラシ。

両者はまったく関係ないのだが、なぜ珍しくおっさん顔がメインのチラシが揃い踏みで、しかも顔まで似てんのかと。








まあどうでもいいが…。

2010年11月22日月曜日

中国の庶民など

手取りで月々6万円くらい。平均的な若夫婦の世帯収入だそうだ。

俺の月給の数分の一の貧相な給料だ。あー、日本は豊かだなあ。中国人の庶民なんて貧困だなあ。


・・・と見せかけて。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20101119/217182/?P=4


D3000を買って2本目の交換レンズは社外品にした俺に対し、月給6万円の中国人夫はD90に純正レンズ5本。圧倒的に敗北している。

テレビ、エアコン、冷蔵庫、すべてウチよりずっと高級なものを使っている。もちろん、ローンで買ったわけでもない。2DKとはいえ98平方メートルの分譲マンションというのも、2LDKで71平方メートルの賃貸マンションに住む我が家よりずっと立派だ。おそらく設備も含めて。

クルマだけは奴らが日産現地法人のティーダなのに対しうちは新車で買ったBMW 1シリーズなので辛勝を収めたというところか。あぶねえ。

・・・物質的だと言ってみたって、同じデジタル一眼、冷蔵庫、エアコン・・・なら、高いものを普通に手に入れられる方が、その意味では「豊か」だろう。

それ以外の意味の精神的な面については、記事の中国人と自分を比べる物差しを俺は持たないから、ドローとしか言えないし。

いやー。ほんと、あっちの国では給料がウン万円だから、みたいな尺度では、豊かさというのは測れないものだね。



(もっとも、中国人で、同じくらいの収入の人がみんなそんなに消費生活を謳歌できるわけでもない、という落差もあちらの国の事情らしいが)





2010年11月17日水曜日

非常に、スマートフォンが欲しい

そもそも俺はケータイが、ケータイ文化が嫌いなのだ。
絵文字とかデコメとかガキじゃあるまいに大人が使ってるのはバカじゃなかろうかと思うし。通話しないし。買ってからずっとマナーモードだから着メロ着うた意味無いし。

ワンセグ見ないし、内容薄いのにすぐ課金するケータイサイトとか頭来るし。ファッキンドコモがクッキー対応しないからケータイサイトはプライバシー危ないし。

…でもそこまで新しモノ好きでもないから今まで自重してたが、もういいだろ。さらばガラパゴスアイランド。

さて問題は、アンドロイドだ…。あ。寝よ。

2010年11月16日火曜日

竹鶴12年ハイボール缶

こんなもんがあったとは知らんかった。なかなかうまい。

君だけが間違いじゃない、君だけが不安だらけじゃない

いやあ。

実は家を買おうとしていて。って前にも触れたかな?まあいいや。

まあともかく、自分では意外とそうでもないつもりなのだがコダワリ派と称されやすい俺としては、注文建築で行こうということになり、先日、これと目しているメーカーの体験宿泊というのに出かけてきた。

自宅から30分の隣県…つうか東京都板橋区なのだが、出産以来出かけることの無かった妻は旅行だ!と喜び、しかしよく考えると2歳になったばかりの子供は初めての外泊であり。

最近は親に似たのか比較的場所見知りしない我が娘だが、念のためと思い、むずかったら気を紛らわすためにツタヤで事前にアンパンマンのDVDを借りていくことにした。うちの娘は最初に覚えた言葉にして今でももっとも多用する言葉が「ばいきんばー」なくらいにアンパンマンが(つうかバイキンマンが)大好きだ。

…で、そんなわけで久々に会員証も有効期限切れしていたツタヤに行き、ついでだからCDも借りてみようということで、5枚(5枚借りると割引だった)をチョイス。

その中で、なんとなく懐かしのメロディ?ということでTMネットワークのベスト盤のようなものを借りた。

TMネットワークと言えば、小学校の頃に「逆襲のシャア」で知り、兄貴が熱心にCDを買ってきたので聞いていたものだ。だが、少し歳を取ると、どうもその頃流行していたロックバンドに比べ軽薄な感じがしたり、洋楽を聴く方がカッコいいのかなという気がしたりして、敬遠まではしないけどあまり熱心?に聴くことはなくなったように思う。…もっとも、俺は今の今までの人生でもCDを10枚とは買ったことがないしツタヤすら20回とは利用していないという凄い男であるから、別に他の何かを熱心に聴くこともなかったが…。

で、そのベスト盤ぽいものの中にあった1曲に「Electric Prophet」という微妙な曲があった。

これは初期の曲だが、なんつうか半分はポエムの朗読みたいな感じで、しかしシンセの音は重厚で、何とも微妙。昔聞いた頃は思わず笑ってしまった覚えがある。

だが、笑ってしまっておきながら、ずっと覚えていた歌詞のフレーズもあった。


「君だけが間違いじゃない 君だけが不安だらけじゃない」


…前後の文脈とかはほとんど無視で、この一節だけはともかく印象に残っていたなあ。単純な言葉ではあるし…「つらい時にこの言葉に励まされました」とか安易なことを言いたくないが、でもきっと、つらい状況で頭を過るから覚えていたんだなと思った。

…いまもまさに、仕事の方で、善かれと信じてやってきたことがすべて間違いだと指弾される不安にブチ当たっているところだからな。自分では最初から批判は覚悟の上、失敗は会社の所為、上手く言ったら俺の手柄、と開き直ってここ1年ほど強引に仕事を進めて来たが、いよいよ土壇場を迎えて内心はビビリが入っているのだろう。そうとも、俺は間違い”も”犯していることを自覚しており、だから不安なのである。

…そんな精神状態が俺にこの懐メロをレンタルさせたのだろうか…と思うと、真に人の心とは不思議のような単純のような。

ま、そうやって自分の不安も他人事のように語れるのが俺の唯一の強みだと思っているので、もうしばらくは横暴に事を進めるしかない。

本当に失敗だったらクビにしてもらおう。そうそう、クビになって転職するとしばらく住宅ローンが組めなくなるから、今慌てて家を買う事にしたんだよ。実は。

ま、それは冗談…。

2010年11月10日水曜日

餅は餅屋

かれこれ20年以上ぶりに、グンゼのパンツを穿いた。

ここしばらくはずっとパンツはユニクロだったのだが、どうもすぐに毛玉が出来てみすぼらしくなるのと、最後に買ったシルキードライの穿き心地がかなり悪いのに辟易し、久々に由緒正しきパンツメーカーのものをチョイスしてみたのだ。

玉周りが…などとあまり下世話な話をする気はないが(もう言ってる)、フィット感が絶妙だ。それでいて蒸れ感は抑えられている。
気に入った。amazonで追加を買おう。

…ちなみに、買ったのはオシャレ感溢れるボクサータイプであり、伝統のホワイトブリーフではない。残念ながらそこまで実用本位?に徹することは出来なかった。

ユニクロパンツ愛用の諸兄にはたまにはパンツ専門ブランドを試すことをお勧めする。

快適だぞ。