2010年11月16日火曜日

君だけが間違いじゃない、君だけが不安だらけじゃない

いやあ。

実は家を買おうとしていて。って前にも触れたかな?まあいいや。

まあともかく、自分では意外とそうでもないつもりなのだがコダワリ派と称されやすい俺としては、注文建築で行こうということになり、先日、これと目しているメーカーの体験宿泊というのに出かけてきた。

自宅から30分の隣県…つうか東京都板橋区なのだが、出産以来出かけることの無かった妻は旅行だ!と喜び、しかしよく考えると2歳になったばかりの子供は初めての外泊であり。

最近は親に似たのか比較的場所見知りしない我が娘だが、念のためと思い、むずかったら気を紛らわすためにツタヤで事前にアンパンマンのDVDを借りていくことにした。うちの娘は最初に覚えた言葉にして今でももっとも多用する言葉が「ばいきんばー」なくらいにアンパンマンが(つうかバイキンマンが)大好きだ。

…で、そんなわけで久々に会員証も有効期限切れしていたツタヤに行き、ついでだからCDも借りてみようということで、5枚(5枚借りると割引だった)をチョイス。

その中で、なんとなく懐かしのメロディ?ということでTMネットワークのベスト盤のようなものを借りた。

TMネットワークと言えば、小学校の頃に「逆襲のシャア」で知り、兄貴が熱心にCDを買ってきたので聞いていたものだ。だが、少し歳を取ると、どうもその頃流行していたロックバンドに比べ軽薄な感じがしたり、洋楽を聴く方がカッコいいのかなという気がしたりして、敬遠まではしないけどあまり熱心?に聴くことはなくなったように思う。…もっとも、俺は今の今までの人生でもCDを10枚とは買ったことがないしツタヤすら20回とは利用していないという凄い男であるから、別に他の何かを熱心に聴くこともなかったが…。

で、そのベスト盤ぽいものの中にあった1曲に「Electric Prophet」という微妙な曲があった。

これは初期の曲だが、なんつうか半分はポエムの朗読みたいな感じで、しかしシンセの音は重厚で、何とも微妙。昔聞いた頃は思わず笑ってしまった覚えがある。

だが、笑ってしまっておきながら、ずっと覚えていた歌詞のフレーズもあった。


「君だけが間違いじゃない 君だけが不安だらけじゃない」


…前後の文脈とかはほとんど無視で、この一節だけはともかく印象に残っていたなあ。単純な言葉ではあるし…「つらい時にこの言葉に励まされました」とか安易なことを言いたくないが、でもきっと、つらい状況で頭を過るから覚えていたんだなと思った。

…いまもまさに、仕事の方で、善かれと信じてやってきたことがすべて間違いだと指弾される不安にブチ当たっているところだからな。自分では最初から批判は覚悟の上、失敗は会社の所為、上手く言ったら俺の手柄、と開き直ってここ1年ほど強引に仕事を進めて来たが、いよいよ土壇場を迎えて内心はビビリが入っているのだろう。そうとも、俺は間違い”も”犯していることを自覚しており、だから不安なのである。

…そんな精神状態が俺にこの懐メロをレンタルさせたのだろうか…と思うと、真に人の心とは不思議のような単純のような。

ま、そうやって自分の不安も他人事のように語れるのが俺の唯一の強みだと思っているので、もうしばらくは横暴に事を進めるしかない。

本当に失敗だったらクビにしてもらおう。そうそう、クビになって転職するとしばらく住宅ローンが組めなくなるから、今慌てて家を買う事にしたんだよ。実は。

ま、それは冗談…。

1 件のコメント:

  1. ほー、すごいな。タダだろ?メシも出るのか?寝具はどうしたんだ?
    ひろしより

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