2010年3月17日水曜日

ああ、あんぱんまん

…最近、妻と娘はアンパンマンがお気に入りだ。娘はアンパンマンを「あ」、バイキンマンを「ば」と呼んで喜んでいる。妻も鼻歌でアンパンマンの主題歌を歌っていたり。

あんまん しょくまん カレーまん…♪

…て、オイ!?

ひとつも合ってねェぞ!確かにニックとアン(中村屋の肉まんあんまんのキャラクター)も同じやなせたかしのデザインではある…そこまでは認めよう、しかし、「しょくまん」って何だよ一体?

妻は昔からスカしている割に不可思議な言動をすることがあるが、この、一瞬すんなりと耳に馴染むがよく考えるとすべて不正解な上にそもそもあり得ないモノまで混ざってるという外し方は久々に大技だなと思い、微笑ましいような娘への教育的影響が心配なような。

ちなみに、正しくは「あんぱん しょくぱん カレーパン♪ ジャム バター チーズ だんだんだん…」と続きます。

それはともかく、そんなに気に入ってるならと週末にAmazonであんぱんまんの原作本を数冊買っておいたのが届いたらしく、今日(も深夜に)帰宅すると、玄関に段ボールが置いてあった。

開封済みの段ボールの底に1冊だけ取り残されていた、「あんぱんまん」。



…。シュールだ。


原作中の原作、あんぱんまんが初めて世に出た本だ。5等身のあんぱんまんは、破れマントで少しシャイなおっさんという風情。

人気シリーズの原点に相応しい味のある内容だと俺は思ったが、妻子は気に召さなかったようで、この本だけ玄関に取り残されていた…。

巻末の作者の解説には、”ヒーローが何と戦っているのかわからなかった”というコメントが。だから、卑近な”敵”である空腹と戦うヒーロー、自己犠牲なく戦えないヒーローを描いたとのこと。

ま、世界の恒久平和のために祈ることより、目の前の一人を困難から救う方が、よっぽど難しいということはままありそうな話だ。それは言える。





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