2010年3月6日土曜日

バカって言う奴がバカなんだ!

…タイトルは、およそ20数年前の日本において、「バーカ!バーカ!」とからかわれて劣勢に陥った子どもが苦し紛れに言う、正論ではあるが情勢の逆転には貢献しない常套句。

紙ヤスリが欲しいのだが、近所のワークマンで売ってるかなと、検索してみたら妙な話を目にしてしまった。


「ウォークマン」の商標めぐる訴訟、韓国企業がソニーに勝つ

これ。

韓国企業が持つWORKMANという商標と、ソニーが持つWALKMANという商標は侵害される関係にあるのか、というのが争点。


ただ、俺が検索した結果にたまたまヒットしたのは、このニュースへのコメント画面

少数は冷静なコメントもあるが、相変わらずというか何と言うか、過激なものが目立つ。


いくつか引用すると、


「この種の訴訟を南朝鮮で行えば、必ず、必ず朝鮮側勝訴となる。 訴訟を起こすだけ無駄。まして、日本人に対してならば、何をやっても構わない、というのが国是。」

「つまり、朝鮮人はこう言ってる 『盗人国の裁判では盗人が勝つ! まいったか日本人!』  盗人5000年をホコル馬鹿な国だ。 正義の日本は盗人国から竹島を奪還すべき!」


「ハングルは優秀な文字で、世界中の発音を表せると言っていたが、「Walkman」「Workman」の発音が同じハングル文字だとはね。日本語のカタカナの方が優秀かもね。「ワークマン」と「ウォークマン」と違いが分かるね。ハングルが優秀な文字とはやはり、大嘘だね。」

「さすが15等国家。 ほっとけばよい。」
などなど。

まあ、いささか感情的ではあるが、Work manとWalk manが現地の表記で同じになるからと言って、しかもWork manはクレーンなどの重機の商標だというのに、商標侵害だと噛み付く方が非常識だという感じ方は理解できる。ソニーのウォークマンも良い名前だが、重機にワークマンと名前を付けるセンスは非常に一般的で、おかしいとか、ウォークマンの真似でなければ出ない発想だとは言えない。

なるほど…と、そこで、元の記事を辿って読んでみたわけだ。

よく読むと、

特許法院は6日、ソニーが重装備メーカーのK社を相手取り起こしていた商標登録取り消しを求める訴訟で、原告敗訴の判決を言い渡した。

とある。


あれ?

怒りのコメントを見る限り、韓国の重機メーカーが「ワークマン」という商標を使っており、ソニーの「ウォークマン」が商標を侵害していると主張し、認められたという話かと思ったのだが、記事にあるのは、

ソニーが、韓国の重機メーカーが用いている「ワークマン」という商標は「ウォークマン」の商標侵害だと訴えた、が、結果として認められなかった、という話。

つまり、「work man」と「walk man」が同じだと主張しているのは、ソニー。workとwalkが同じとするとは愚かな、というコメントもあったが、そういう主張をしているのはソニーで、そうではないと言ってるのが韓国の司法。
いくら商標があると言っても強引な言いがかり的理由で訴訟を起こしたがソニー。「日本のワークマンが黙っちゃいない」などというコメントもあったが、それを言うなら黙っちゃいないのはソニーだろう。日本のワークマンも告訴の対象になっているはずだ。同じ論理なら。

まあ、言語の優秀性に関する議論は、何もかもがあまりにバカバカしいのでここでこれ以上は考えまい。


…ネット上には、脊髄反射で中韓に憎悪を燃やし侮蔑して止まない連中がいるのはまあ知れたことだし、俺は彼らをある種、日本の”レッドネック”だと言えるのではないかと考えているのだが、それにしても…短いニュースの本文すら読まずに、オウンゴール目指して全力でシュートを放ちまくるというのは、…

…恥ずかしいな。

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