というわけで遂にデジタル一眼レフを買ってしまった。いやっほう。
いやー、迷ったなあ。
機種は全然迷わなかったんだけど。缶ジュースを買う時は自動販売機の前で迷って固まってしまう俺だが、こういう場合は意外とすんなり決断できるのがウリで。
去年の春か秋かな?にデジイチの検討をした時から、ニコンのを買おうと思っていた。理由はまあ、やはり小学6年の時にお年玉と貯金をはたいて一眼レフを買った際、ニコンF401が欲しかったのだが1万円なんぼか届かなくて諦めたという無念があるから、というか、その頃のモデルから続くニコンのプロダクトデザインが俺の琴線に触れるから、というか。
正直、どのメーカーにしてもエントリーモデルを買うのは決まり(予算と熱意のバランス上それが既定だ)で、何はともあれまともな一眼レフであれば、素人が使うにはどれを買ってもまあ十分なものだろうということで、まじめに詳細は検討してない。一応、ニコンのサイトでスペックはざっと眺めたけど…。
さて、機種は決まっていざ購入、ということでAmazonにGo。そこまでは順調だったのだが。
当然のようにレンズキットを買おうと思って探すと、なんと38500円とかって想像を超えた安さ。さすがAmazon、たまに激安。と思ったのだが、在庫が…1週間〜3週間と。
1週間なら待てるが3週間は…いや、連休中には欲しい…などと考え、あれこれ見ているとなんと、ダブルズームセットも49800円くらいではないか。
18-55mmの広角寄り標準ズームと、55-200mmの望遠ズーム。これだけあればおよそ大抵のシチュエーションはカバーできる。バラで買えばとてもこんな価格では買えないし(セットでも他ではそうそうこんな価格は買えない)、これはともかくWで行っとくしかないか?
と、しかし、これがまた「一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。」とかって微妙な在庫状態。
しかし、このお得さは逃せないと、とにかく購入してみた。
普通、Amazonは在庫がない場合は購入が出来ない。あくまでも「一時的に」なのであれば、買っておけば随時順番が来るのかなあ、なんて期待して。
だが、期待に反してというか当然というか、手配の気配はない。…って、数時間しか待ってないから当たり前ではあるが…とにかく、はやくも痺れを切らしてしまい、俺は仕事の合間にこれをキャンセルしてしまった。
で、代わりに楽天で、5万円ちょいで売ってる店を見つけたのでそれを買おうとしたのだが、これが…いざ購入しようとしたらカード決済は出来ないし、やたらめったら「返品は受け付けません」みたいな文言が強調されていてなんか腹が立って来たので、買うのをやめて再度、Amazonで購入。
…してみたものの…どうも、やはり待つ気がしない。
それで悶々としていると俺の中にある問いかけが生じて来た。
「そもそも、そんなにズームレンズが大事か?」
本体のみであれば、Amazonの格安在庫(レンズキットより4000円ほど
しか安くないが)がある。
Wズームは人気があるらしく、どこでも品薄のようだが、しかしだ。俺がなぜ一眼レフを買おうと決断したか、何をまず撮ろうと思ったか。それを改めて考えると。
もちろん、少年時代の趣味である写真に、デジタルでブーム再燃といったところのご時世に乗っかって今一度…というのはある。が、決定的なのは、やはり可愛い愛娘、ザッキーの写真を撮るために、だ。
手持ちのコンデジ、Lumixでの撮影で、まあそれなりに撮れるのだが、どうも肉眼での印象と写真の印象が違う。すべてを機械のせいにはしないが、やはりもっと自然な描写が出来る機械が欲しいと思ったのだ。
なぜ印象が劣化するか。思うに、ひとつは単純に解像度。それから、暗さ。明るい屋外はともかく、まだ1歳のザッキーは室内でこそリラックスしている。これをフラッシュなしで撮るという光量的に不利な状況で、いかに「ライカの眼」とか言ってもコンパクトの限界を感じる。
それから、画角。これは、ズームで調整すればいいのだろうが、Lumixの広角寄りの画角で撮るからか、どうも頭でっかちになったり、逆に無駄に小顔になったりする写真が多い。
そういったところを打破?するためには、廉価版のズームレンズより明るい標準レンズだろうと。
しかも、ニコンの標準単焦点レンズ、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gはなかなか評判が良いらしい。
そう、かつてF401が買えなくて買ったオリンパスOM-10にもZuikoの50mm f/1.8(Nikon DX換算だと35mmほど)を使っていて(というか最初それしか持ってなかった)、それで多くは事足りていた。中古で買い足した中望遠ズーム+テレコンバージョンレンズがあったが、自分なりに良い絵だと思えたものはほとんど標準で撮ったものだった。
…ということで、再度Wズームキットをキャンセルし、ボディ単体と35mm単焦点レンズ1本で買い直した。本体、レンズとも結構値引かれていたが、それでもWズームセットより1万円ほど高くなってしまったのが不思議だ。セット割引が効いてるとしても、ズーム、しかも2本よりも単焦点1本が高いなんて。
が、つまり、このレンズにはそれだけの、焦点距離では表せない価値があるのだ。それでも、”廉価な”レンズのはずではあるが。
で、マニアックなチョイスが功を奏して即納になったので、もはや俺のD3000は流通ルートに乗っているはず。
うむ、楽しみだ。連休中はあれこれ(と言うほど撮る物を探すのも実はしんどかったりするものだが)撮ってみよう。
ちなみに、単焦点レンズの魅力を雄弁に語る記事を見つけたのでリンクしておく。
単焦点レンスの魅力標準ズームを35mmに合わせたのとは違う描写力を発揮させて、Pentaxを買って早々に意気揚々に望遠が必要だとか宣ってる
ひろしにNikonと標準レンズの力を見せつけてやろうと思う。うん。
しばらくこれでザッキーやら何やら撮って、気が向いたら社外品の安いズームでも買おう。安いズームを買ってよく使うようなら、次に高いズームでも買おう。