2012年1月21日土曜日

本を読むことは役に立つ

が、本に書いてある字を読む事自体はさほど役には立たない。

…昔から云われていることだが、本当にその通りだと思う。子供なら、まだ良い。それでも読んだ本が教科書ならば成績はそれなりに上がるだろうし、物語を読んで本来そこから得られるはずの感動の半分も得られなかったとしても、何かの暇つぶしにはなる。いくらか語彙も増えるだろう。

だが、大人だとタチが悪い。特に、ビジネスハウツーに近いものだと最悪だ。よくベストセラーだと電車で広告されているような、極めて浅薄なものであれば、その内容の無さに気付かないで何かわかった気になるという問題があるし、先見と洞察に満ちた良書であれば、その内容の深さに気付けないでいながら何かわかったような気になるという問題があるし、どちらにしてもそういった勘違いは周囲からすればいい迷惑だ。

大人が本を読むということは、字を読むことではない。考えることだ。著者の問いに答え、答えに問いかけ、対話することで何かを得るのだ。書いてあること自体が重要なのではなくて、それに対して自分が考える事が重要なのだ。俺はそう思う。

書いてあることをそのまま読んでそれで済むのは、せいぜいが18歳までだ。それを超えてそんな読み方しか出来ないなら、いっそ字なんか読むのは止めた方がいい。時間とカロリーの無駄だから。


…なんでかな。急にそんなことを思いつきました。寝よう。

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