2012年2月21日火曜日

鉄フライパンを導入。これはいいフライパンだ。

ちょっと前に、久々に食いたいと思ってオムレツを作った。ところが、我が家の唯一のフライパン、28cmのT-falで卵2、3個では、どうも大き過ぎてうまく行かない。

それでもう少し小さめのフライパンを買おうと思い立ったのだが、せっかくだから鉄のフライパンを試してみることにした。幼い頃に初めて目玉焼きにチャレンジする時に使った、やたらに重いフライパンを、使いこなしてみたいというようなノスタルジーだ。

「焦げ付かない」フライパンが一般化した今、鉄フライパンは上級者向けのような位置づけになっているが、どうせ主力じゃなくて、休日に俺が遊びで作るような料理のためならと。

で、買ったのがこれ。








SAというのは「シルバーアロー」の略だ。だが、そのシルバーアローという言葉にどんな意味が込められているのかは知らない。ともかくプロ仕様(と、どこかに書いてあった気がするし、メーカーの遠藤商事は業務用メーカーだ)であり、2.3mm厚の底である鉄フライパンだ。

鉄フライパンは、焦げ付かない加工が無いので焦げ付かないように注意して使う必要がある(当たり前だ)が、その代わりに熱に関する優れた特性を有している。

購入前にWikipediaで調べたところによると、アルミの融点が摂氏660度に対して鉄は1500度以上、熱伝導率はアルミの約1/3で熱容量はほぼ同じだ。

いや…これが何を意味するか、正確なところは正直知らん。が、想像するに、まず金属のフライ返しと合わせて強火力を容赦なく使えるということ、そして熱伝導性が小さいということは、温度が安定するということだ。いや、そう、熱伝導は悪いのだよ。鉄フライパンうんちくで熱伝導が良いと書いているのを結構見かけるが、鉄という素材はアルミに比べれば熱伝導性は悪い。だから、鉄フライパンは取っ手が鉄のままでも結構素手で大丈夫だったりする。

そして、熱が伝導しないということは無駄に拡散していかないということで、したがって、十分に熱した場合には食材を投下してもフライパンの温度が下がらないということになるだろう。

ま、結局よくはわからないのだが、熱に関する特性が鉄とアルミで大きく違うのは確かだ。





ともかくだ。黒光りするボディ、底面には誇らしげに「MADE IN JAPAN」の文字とSGマークが刻印されている。

同封の説明書にもあったが、昔の錆び止め塗装と異なり、無害なシリコンコーティングを用いているために、いわゆる「空焼き」は不要だそうだ。実際、そんなことはせずに使ったが、特に不快な臭いなども無い。シリコンなんて…と気分を害する人もいるようだが、Feは良くてSiはダメだと言う事も無かろう、と俺は思う。

さて、能書きはこのくらいで。

実際に使ってみてどうだったのかと言うと…これが素晴らしい。

最初に作ったオムレツは単に失敗(鍋の種類と関係ないタイプの失敗)して炒り卵になってしまったが、次のオムレツはうまかった。YouTubeで学んだ通り、激しく鍋を揺すったのが良かったのではないかと思っている。ふわっととろっと、と言う感じで、「ああ、オムレツってこんな食い物だったよな」と。

続いて、餃子を焼くとこれがまた良い。オクタン餃子とかって冷凍品でなかなか美味いのだが、これは前回はアルミで焼いていたから、味は知っていた。それが…実際、味そのものは変わるはずはないのだが、鉄ので焼いたら皮が。底面がパリっとして、これまた「ああ、焼き餃子ってこうだよな」という感じだ。時間とか水入れる量とか、いつも計ってるから同じなんだけどね。

そして続いて、ホットケーキ。

これがまたうまい。おやつ用に、予め砂糖とバターを加えて(備忘録:粉300gに大さじ1ずつ足した)焼いたが、表面はサクっとして、中身はふんわりと。

つまるところ、どれも、同じなのだ。表面がしっかり焼けて、中は火は通っているのだが焼け過ぎというか加熱され過ぎていない。おそらく、熱伝導の問題に加えて、輻射熱の問題もあるのではないかという気がする。ともかく、理屈はどうあれ、この特性はおよそ焼き物を美味くする。とうぜん、よく言われるように野菜炒めもシャキシャキになるのであろう。これは楽しみだ。



ちなみに、今のところ、焦げ付き問題には遭遇していない。ただ、調理した後にすぐ(料理を食べるより前に)お湯で洗ってしまうようにはしている。餃子の時など、澱粉が多少焦げ付くが、お湯をかけつつ金属のフライ返しでガリってやればだいたい落ちる。ま、小さい鍋だし、むしろ片付けが楽なくらいだ。今度ササラでも買って来よう。

いやあ、最近、料理が愉しいわ。料理というほど立派なもんは作ってないが。

2 件のコメント:

  1. 学生の頃、鉄の中華鍋風フライパンを使ってたよ。
    新品からしばらく使うと油がなじんで焦げ付かなくなってすごく使いやすかった。
    長期間使わないと錆びちゃうけど。

    テフロンが当たり前の今、あえて鉄ってところがいいよね。

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  2. 天ぷら鍋も鉄にしようかと思ってる。温度が安定するのではと思い。
    先週末は久々にスノボーなど行っていたので料理はしてないが、来週はまた何か作るかなと。

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