2009年3月8日日曜日

必要な機能を妥当なコストで実現することこそ最大の美徳だと

思うんだよね。

例えば、ノートパソコンとして、MacBookのアルミのボディをさんざん礼賛した俺だが、このアルミボディに役に立たない飾りの意匠をマシニングで彫り込むためにコストがあがっていたら、俺はそれを愚と言うだろう。ちなみに、実際のMacBookのボディには、飾りのためな無駄な切り込みや凹凸は一切見当たらない。そこが素晴らしい。

過不足のないこと、本来の目的を果たすこと。これが重要だ。

そういう意味で、腕時計。

今日、他のものをAmazonで買おうかと検索してたらたまたま目にしたのだが、これ




ちょっといいなあ。

この価格で、ソーラーで、電波。つまり、時間は実質狂うことなく、電池が切れることもない。まともに日常使用していれば、「時間を正確に知る」という腕時計に期待すべき機能を最高レベルで満たしてくれるわけだ。

でもって、このシンプルな外観。変に意匠を凝らしていないのが実に好印象。

輸入ものの高級時計も、工芸的に格好いいなとは思うが、それが時計であると考えると、どうも、腑に落ちない。装飾品としての側面に重きを置けば理解可能なのだが、やはり俺にとっては、時計は装飾品である前に道具であるから、価格と機能のバランスがもっともすぐれている領域の中で、より好みのデザインのものを探すというやり方になる。

それに、俺には「自動巻は男のロマン」という感性はないし。だいたい、そういうこと言う奴は、車もインジェクションのAT車じゃなくてキャブレター式のMT車に乗るべきだろう。鞄にナイロンは用いないべきだろう。靴底も革であるべきだろう。シャツは形態安定でなく、ひげ剃りはT字カミソリで、朝からドリップしたコーヒーを飲むべきなのだ。で、俺はインジェクションのAT車でネスカフェゴールドブレンドだからして、時計に電気仕掛けは当然なのだ。

ちなみに、今使っている時計が既に、G-SHOCKのソーラー電波だ。デジタルの。これはこれで、甲虫のような黒艶な見た目も気に入っているし、何より、時間を見る時、常に自信をもって、「これが正しい時間だ」という認識で見られるというのは、実際、些細なことだがとてもよい。

腕時計を確認するなんて時は、だいたい時間が無いわけだからね。

2 件のコメント:

  1. 電池式(クォーツ)時計は機械式時計より格下だ、と思う。しかし、オレはデジタル時計を持っているし、プライベートではよく付けている。デジタル時計は正確で振動にも強い。この点で機械式時計に勝ち目はない。でも、オレは機械式時計が好きだ。しかも自動巻きの腕時計が一番好きだ。君も一度ロレックスなんかを買ってみなさい(オレは持ってないけど)。

    ちなみに、オレの靴底は革だ(ビジネス用の靴)。ひげ剃りはT字カミソリを使っている。形態安定のシャツなんか持っていない。どうだ、ロマンを語ってもイイくらいのレベルではあるだろ。

    返信削除
  2. なるほど。なかなか良い心掛けだ。
    あとはバンブーロッドでフライフィッシングだな。

    俺はカーボンとかグラファイトとかチタンコーティングとかの方が好きだ。

    返信削除