…は見るのも嫌です。
そんな広告があったね。眼鏡っ子の。でもアレはよく見るとイマイチ似合ってなかったね。
それはともかく、今日は目前で車内暴力発生ですよ。いえ、俺じゃないですよ。
…俺は今日は終電間際ながら、会社で作り残して明日作ることになる予定の資料のイメージを手帳に書き付けるなどという殊勝な行いに励んでいたのだ。
京浜東北線が結構満車に近くなってくる田端あたりだったかなあ。あの辺は線路の分岐ポイントが多いせいか、どっと車内が揺れたその直後。
ポク!って音に目を上げたら、1mほど先で異様な瞬間を目撃してしまった。
パーマを掛けた茶髪をオールバック?にして革ジャンなど着込んだトッポい感じの30男が、目の前に立っていた痩せてメガネで髪の薄い40絡みのおっさんの顔面を後ろから殴ったのだ。
…まあ、後ろからだしそうもの凄いアレじゃないんだが、当たったとかじゃなくて明らかに顔を拳で殴った。周囲も一瞬呆気に取られる中…おっさんはしかし、怯まなかった。
振り向き、
「…あなた、何しました?」
尚も突き飛ばそうとする男に対し、
「殴りましたよね?なんで私が殴られるんですか?」
「…押した…」
完全にテンションが上がり大声で詰め寄るおっさんに対し、ほとんど聞き取れない声で難癖をつける男。
「あなた自分が何したかわかりますよね?次の駅で降りてください」
「……」
男の反論はもはや聞き取れもしない。
まだ駅に付かない。尚もつめよるおっさん。
襟首を締め上げながら、
「何横見てんだよ?何で俺が殴られなきゃいけないんだよ!?おい!?笑ってんじゃねえよ!」
…横を向いて涙目の男。このシーンから見始めたらもはやどっちが暴漢かわからない。
駅に付くと、抵抗する男をおっさんが引きずり降ろしにかかり、男は最初の威勢と裏腹にもう涙目で抵抗するのみ。
革ジャン男「…やめてください」
薄毛おっさん「やめて欲しいのはこっちだよ!?降りろよ!」
結局、降ろされた男は半泣きでホームを逃げ、おっさんは乗車して幕を引きました。
まあ、最初は一瞬、ありゃあ、暴力事件か、止めにでも入らんといかんか…と思ったものの、すぐに形勢逆転したので後は安心して?見物を決め込むことになったのだが…。
決して気持ちのいいものではないな、やっぱり。
それにしても…凄まれてすぐベソかいて逃げるくらいなら、最初からあんな豪快に喧嘩など売らなきゃいいのに。後ろから見てハゲ眼鏡なら弱いから黙って折れるだろう、なんてタカをくくったのだろうなあ。
前から見たら、どう見てもそういうタイプじゃなかったのに。俺の大学時代の指導教官にも似た容貌で、アレは別に武道やってるとかじゃないけど怒ったら絶対に引かない系、早い話が頑固親父系だ。半端者がストレス解消代わりに手を出していい相手じゃないなあ。やはり人を見る目は大事だ。…いや、相手がどんなであれそんな暴力は許されないけど。
それにしても、確か昨日も路上で喧嘩があったし(駅前で交番が近かったからすぐ収まったが、すれ違い様に肩が当たったとかそんなんで若いサラリーマンが小突き合ってた)、これから年末になるとこういうの増えそうで憂鬱だ…。
俺は目が合ったの肩が触れたので喧嘩を売るだの買うだのって騒ぐほどバカじゃないので巻き込まれる気はしないが、ああいうの見ると社会に絶望したくなるからな…。
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