2009年2月15日日曜日

安い蕎麦とて

安いなりに美味いの不味いのあるわけで。

会社の最寄り駅、田町の改札近くには蕎麦屋が2軒並んでいる。

いずれもチェーンで、一応椅子が無いでもないが、限りなく立ち食いに近い店だ。

俺はそばが好きなので、そのうちの片方、「名代後楽そば」なる店をよく利用していた。ここは、十割そばが売りだが、かき揚げを付けてもワンコインでお釣りがくる店に、過剰な期待はしていない。

それでも、どこの立ち食いそばにも書いてあり、ほぼ間違いなく嘘である「打ち立て茹でたて揚げたて」が、この店ではほぼ事実だったので、ワンコインにしては十分過ぎる程度に美味く、しょっちゅう食っていたのだ。


で、最近は家で飯を食っていたためご無沙汰だったのだが、先日久しぶりに寄り、掻き揚げセイロを食った。




ところがだ。


いつも夜の時間帯に行くと、若干いかついが威勢のいいアンチャン風の人がしきっていたのだが、人が入れ替わったらしく、眼鏡のおっさんに代わっていた。まあ、風貌はどうでもよい。

問題は、だ。

まず麺が、やっこくてヌルい。思うに、茹で過ぎというよりは、茹でてから時間がたっているのだ。つまり、客がたいして来てない時に作り置きしやがったわけじゃないだろうか。

そして、掻き揚げ。やけに早く出るなと思ったら、これも作り置きしてやがった。以前のアンチャンは、いつも注文が入ってから揚げていたから、サクッとした揚げたてだったのに。作り置きで冷めてて、しかも衣が厚ぼったくなっていて裏側がべっちゃりしていたので、もたれるから半分で止めた。

そして、薬味ネギが椀から溢れて横に数欠片張り付いていた。ぴろんと。味には関係ないが気分は悪い。

さらに、端っこの席に座ったのだが、何か生臭かった。以前はそんな風に感じたことないのだが。水回りの淀んだ匂いで、掃除が行き届いていないのだなと思った。


ま、どこまでが人のせいでどこからが偶然か、それはよくわからない。

だが、もう行かね。

と、そう思った。

きっと商売なんてのはそんなもんだと思う。瑣末なことが、積み重なって成果を変える。

俺は小売りでも飲食業でもないが、気をつけよう。「このくらいなら」という手抜きは、消費者には確り伝わると。

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