2013年11月8日金曜日

天ぷらの余りを復活させる丼

天ぷらが好きです。

しかしながら天ぷらは外で食べるとなかなかお高い。
そこで、自宅で揚げるに限るわという話しになるのですが、これがどうして、そうすると今度はついぞ、たくさん揚げすぎてしまう。

なぜなら、海老は冷凍ブラックタイガーでも10本入りしかなかったし、椎茸も一袋に10個くらい入っているし、ミズナなんて100円で山ほどになるし、肉も食いたくなったから豚はブロックで買ってしまったし、人参は切るとなれば1本は使ってしまうし、と、そういうわけで、冷蔵庫にある茄子や玉ねぎには出番すらなかったのに、ちょっと食えないくらいの天ぷらが出来てしまう。

仕方ないので食べきらない天ぷらは冷蔵庫にしまうのだが、これが翌日になるともちろん美味くはない。フニャるからだ。

これを、翌日になってもサクサクになるレシピを考えようとかいうのは不毛だと思う。中の食材がカピカピでないのだから、時間が経てばどうしたって水分が衣に移る。

そこで、「湿気ているなら湿してしまえ残り天ぷら」という格言通りに、めんつゆとともに卵とじにしてしまうわけだ。




そこまでは常識。だと思ってる。

が、この先が先日の発見だ。気付いてしまえば何のこともないのだが、今の今まで気付かなかった。

天ぷらは卵とじにしたら湿気ているのは気にならなくなるが、やはりあのサクサクした衣の食感が完膚なきまでに消失しているのは寂しい。

ところがだ、よく考えればサクサクした衣があるじゃないか。

天かす、ですよ。

さきほど俺は言った。「中身がカピカピででもなければ」湿気てしまう、と。

しかし、天かすにはもとより中身などない。なので、湿気ない。

だから、天ぷらを揚げた際に、必然的に生じてしまう天かすを、取っておいて翌日の天とじにかければ、いくらかでも天ぷららしい歯ごたえを残した天とじ丼が食えるのだ。

・・・うまいよ。紅しょうがと青海苔、七味もかけたらうまい。限りなく粉モノ系になってくるけど。


※なお、写真の天かすは市販品。揚げてる時にはまだ、この手を思いついてなかったので、今回は天かすは捨ててしまっていた。市販品のストックもあったし。

アサガオとアントシアニン―ずぼら実験コーナー

先日、年中の娘と図鑑ぽいものを眺めていたら、紫キャベツ液の実験の話が載っていた。
あー、そんなのあったなあ、と思いつつ。

紫キャベツを紫たらしめているアントシアニンという色素が、中性では紫だが、酸性では赤に、アルカリ性では青緑色に変わるというもの。

便利な世の中になったもので、検索すればすぐにそれはアントシアニジンなるフラボノイドの一種であって・・・というWikipediaのページもすぐに見つかるが、それはまあどうでもいい。

俺がそのとき思いついたのは、そう言えば朝顔もこの色素を持ってるのではないか、ということだ。単純に色がそっくりだし、青紫~紫~マゼンタと言った花色の差はまさにこれではないかと。

それも検索すればすぐに答えが出たのだろうが、そこは敢えて検索しないことにした。

なぜなら、自宅の屋上に夏に植えた朝顔から落ちた種が、秋に勝手に芽を出し、ヒョロヒョロながら花をつけていたことを思い出したからだ。

これは夏に撮った写真。

屋上から花をひとつ摘んできて、白い小皿に乗せ、いざ娘とともに実験開始。

花びらをハサミで切って3片のサンプルを用意し、1つには水道水を、もう1つには重曹(洗剤として買ってあった)の水溶液を、もう1つにはポッカレモンを垂らす。

花びらはそうそう水を吸わないので、ピンセットでつんつんと突付いて細胞を壊し、液体と色素を反応させるようにすると・・・




見事に色が変わった


写真の右上が、水道水。花びらの本来の色だ。右下がアルカリ性の重曹溶液、汁も花びらもだいぶ赤味が抜けて青くなっているのがわかる。左下がポッカレモンで、思い切り明るいピンクで、ほとんど青みが残っていない。


後から調べれば、朝顔はもちろんのこと、ナスその他、かなり多くの植物がアントシアニンを持っている・・・というかだいたい紫系の花はみんなそうなくらいの勢いのようだが、やはり簡単なことでも実際にやってみるとなんとも不思議な感じ。

どんな珍現象でも一発で動画が検索できて、詳細な仕組みの解説もすぐ読めるインターネットを、俺は少しも悪いと思わないし毎日毎朝、娘とともに大いに活用している。

が、だとしても、やはりたまには手を動かして、実際に試してみるというのは、大事かどうか以前に面白いことだと思ったのであった。






2013年10月28日月曜日

Kindle(paperwhite)をついに購入してしまった。驚いている。

IT業界、しかも生き馬の目を抜くWeb界隈に仕事を持ちながら、パソコン好きでもガジェット好きでも新し物好きでもない俺は、タブレット端末について長らく傍観してきた。

iPadは正直欲しいと思っているが、最近(2年ほど前)にiPhoneを買ったばかりだし。まだMacBook(初代アルミボディの)壊れてないし。安くなったとはいえ、3万も払ってインターネットを見るための端末を買おうと思わない。

ただ、一方で電子ブックリーダーは少し気になってた。本を読むのは嫌いじゃないが、本に投資を惜しまないほど本好きではない俺としては、安く本が読める電子ブックは魅力がある。

そして、電子ブックリーダーと言えばKindleだ。もちろんpaperwhiteだ。Kindle Fireを買うくらいなら迷わずiPadを買う。

何せ1万円を切る低価格がまず素晴らしい。そして、俺には先日、突然Googleから振り込まれた1万円弱の臨時収入がちょうどある。・・・期待してなかったがブログなどに表示していた広告の成果が数年かけて支払い基準である100ドルに達したようだ。たぶん。

Kindle paraperwhiteはもちろんモノクロなのだが、今時モノクロだぁ?とバカにしてはいけない。何せ、液晶ではないのだ。厳密には違うかも知れないが、子供の頃に磁石ペンで書いては消してをした白板のおもちゃ、「タカラのせんせい」と似た方式。反射光で読ませる(暗所用のライトはあるがバックライトでなくフロントライト)ので、目にすこぶる優しい。・・・最近、通勤電車で1時間弱もiPhoneで字を読んでいると目が疲れて仕方ないのだ。

さて、久々にハイテク端末を買ってしまったので、そこはかとなくレビューとかしてみる。

Amazonで買ったら翌日には届いたわけだが、専用の黒い箱をお菓子の箱的に破いて開けたところがこれ。





ここの時点では、あー、シンプルだね。というくらいの感想なのだが、この後にわりとビックリする。写真の中でスクリーン部分にKindleの図といくらかの字が書いてあるが、これは画面に表示されているものだ。あまりにも自然で、印刷物が貼り付けてあるのかと思ってしまった。


そして説明書。




20ページほどあるが、10ヶ国語ほどで書いてあるので、日本語のページは写真に写っている分ですべて。読むまでもない。

後はスイッチを入れると、チュートリアルが始まるので使い方はわかるようになってる。スイッチは1つしかないので、どうせそれを押す以外にやることはないし。


購入時点では本がない。俺はiPhoneのKindleアプリ(あるの?)になど興味はなかったので、この時点では電子書籍を何も持ってない。

さっそくiPhoneのAmazonアプリ・・・からは買えなかったので、ブラウザでAmazonにアクセスして、「Kindle 無料」とか検索。すると、Amazonの無料Kindle本カテゴリページがヒットしたので、そこで片っ端から見て行き、50冊ほども購入してしまった。

これ↓
Amazonのサイト内のKindle無料本一覧 


タダだと思うと読んで見ようかと思う本は意外とあるものだ。「学問のすすめ」とか、「日本国憲法」とか「大日本国憲法」とか。日本の植物分類学の大家、牧野博士の著作や帝都物語でヒーロー的に描かれている寺田寅彦の本とか。芥川龍之介やら。

落とすだけ落として満足して、読まないどころか端末はリビングに放置して寝たのだが、朝になったら目ざとくKindleを発見したザッキー(年中の娘)が「パパ起きろー!なんかあったー!あれなーにー?」と。

本しか読めないしゲームも出来ないよ、と言ったのだが、これ使ってみたいと譲らない。ので、どうぞと貸してやって、俺は釣り道具の手入れなどしてたのが。

落としておいた本の中で、菊池寛訳のグリム童話「白雪姫」を見つけ、読破していた。半分くらいまでは音読してたのだが、途中からはむふー、むふーと鼻息だけうるさくしつつ集中して読んでいた。

雪が、鳥の羽のように、ヒラヒラと天からふっていましたときに、ひとりの女王じょおうさまが、こくたんのわくのはまった窓まどのところにすわって、ぬいものをしておいでになりました。
こんな感じの文章なんだけど。


実は、電子インクの読みやすさ以上に、さらりとKindleを使いこなし(その後、他の本も物色していた)、オリジナル版でわりと幼児には難しい書き方になっている本を読めるザッキーにこそ驚いた。我が子ながら現代の子供なんだな・・・。

仕事の一環で、2年ほど前にアメリカのIT系のカンファレンスに参加したことがあるのだが、そこでは、少なからぬセッションで、電子ブックは完全に幼児もターゲットに含めるべきものとして扱われていた。

紙の絵本もまだ読ませたいが、しかし、これからの子供は・・・とりわけ、読書が好きな子供ならば、こういう方法で本に接していくのだろう。より早くからより多く、自由に読書が出来るというのは、文化的には前進だなあ、と実感として、しみじみ思った。


2013年10月12日土曜日

マルちゃん正麺塩油そば オシャレ風味

巷で流行しているらしいマルちゃん正麺のアレンジレシピ。…いや俺はむしろカスタマイズと呼びたい。まあいいや、ともかくそれを試してみた。試してみた、というほど構えてやったものでもないのだが。

タイトル 正麺油そば オシャレ風味
材料
  • マルちゃん 正麺 塩味 1袋
  • 冷蔵庫に取り残された萎びかけのレタス 数葉
  • 生卵 1つ
  • 黒胡椒…俺はギャバンの粒を京セラのミルで挽いている
  • 冷蔵庫のタッパーに取り残された僅かなメンマ

作り方
  1. 鍋にたっぷりめの湯を沸かす。1リットルくらいだったかな?捨てるので量の詳細はどうでもいい。
  2. まず、レタスを色よくゆがく。しゃぶしゃぶ程度。鮮やかなライムグリーンと透明感に配慮する。俺は。
  3. レタスは取り除き、麺を茹でる。堅さはあなたの自由だ。
  4. 丼に麺をとる。多少は湯も入ってもいい。つゆは、わりと塩っぱいから。火を止めてお湯だけになった鍋に生卵を割り入れる。
  5. 麺に付属のつゆをストレートでかける。そして、黒胡椒を高い打点から華麗かつ豪快に振りかけ、つゆとともに混ぜる。
  6. さきほどのレタスを麺上に素敵に敷き詰める。
  7. 鍋の中を見てみよう。そろそろ玉子が微妙に温泉玉子風になっているのではないかい?そいつをうまく掬って、レタスの上にプットオン。実際のところは、俺は菜箸で軽く抑えてまず湯を捨てたね。
  8. メンマをトッピング。なければ他の何かでいんじゃないかな。ツナとかどうだろ?生姜焼きとか、さばみりんとか、冷蔵庫から発見される適当な具、強烈過ぎないものなら何でもいいのではないかと思われる。
  9. 黄身を壊していただきます。ラー油ちょっと垂らしたらいい感じだった。

味薄いと言われる正麺塩だが、なにせストレートだから十分過ぎるほど塩っぱいです。そこはレタスと玉子が緩和してます。そういう意味でも、玉子の黄身は固めない方がいいだろう。

あと、油そばと言っても油少ないです。お湯と捨ててる分、普通に作るより減ってるくらいだろう。つゆと共に、油を添加してもいいかも。普通にサラダ油あたり。




ちなみに、どこが「オシャレ」なのかと問われれば。

真っ白い丼に、緑の葉っぱがあって、玉子が乗っていて、香辛料なんか振ってあれば、カフェとかデリとか名乗っていいのだろうと俺は信じている。
…実際、写真のこれの横にプチトマトでも置いておけばもうバッチリそんな感じじゃね?








2013年8月12日月曜日

腕時計を新調した。 GW-M5610B-1JF

安いデジタルウォッチを使っていたのだけど、ちょっと精度が不満なのと、長く酷使して樹脂が傷んで来てたのが前から気になっていまして。
臨時収入がちょっとあったので、買い替えることにしました。

ま、私も40に迫ろうかという年齢です。
仕事の際にも身につけますし、腕時計には拘ります。

で、よくよく検討した結果、これにしました。

G-Shock GW-M5610B-1JF

…買い替える前のじゃないよ。これを買った。ちなみに買い替える前のはDW5600E。

(参考)


…変わんねえじゃんって?いったい何が拘ってんだ、と?

時間の正確さですよ勿論。電波時計が好きなんです。なにせ、ちゃんと動作を続けている以上、1秒と狂ってないわけで。今回購入したGW-M5610は世界主要6地域の電波を受信する電波時計かつソーラー発電(まあ、カシオのお家芸的な)です。

時計に求めるのは時間が正確にわかることだよ。決まってんじゃん。だいたいわかればいいなら現代生活に腕時計なんか必要ない。携帯電話を出すまでもなく、街中に時計はあるし。そうではなく、俺は秒単位で正確な時間が知りたいのだ。別に命に関わるミッションがあったりはしないが、終電を逃すかどうかには関わるし、まあ、気持ちの問題だ。幼い頃からアンチ5分前行動を掲げる俺としては、12時に待ち合わせというのは12時00分00秒に待ち合わせという意味である。

Gショックに拘るつもりは無かったのだが、価格は手頃で品質(とりわけ機能性)は素晴らしいし。釣りにいったりする時も使うので生活防水系の電波時計は却下だし。と絞ってくと結局Gショックばかりで、それなら気分を変えて多針アナログの最新シリーズ「スカイコックピット」とか買おうかなと思ったのだが、よく考えたらそれは今年の正月に会った友人が着用してた気がするし。

ま、それに今まで使ってたものが、やはり軽くて薄くて気に入っていたというのもあって、新鮮味がねえなあと思いつつ同一デザインのを買ってしまった。

とは言え、よく見ればいろいろ違う。アクセントカラーが俺のフェイバリットカラーであるライムグリーンになっているのは見てすぐわかるが、盤面の文字や枠の配置も微妙に違う(バッテリーインジケーターなど増えてるし)のみならず、小さい文字も奥行きを感じるようなデザインに微調整されていたり、あと、液晶の文字が銀?だった。一見すると「なんか薄い?」と思えるのだが、よく見るとアナログ体温計の水銀みたいな金属光沢がある。液晶自体も通常より緑になっているので、全体に微妙なサイケデリック感が出ててカッコいい。

いやあ、腕時計ってのは日々着用するものなので、新調すると何だか楽しいな。


…ちなみに、これをAmazonで購入する前日に職場でふと気付いたところによると、俺のすぐ近くの席で働いている同じくらいかやや年下くらいの派遣社員さん二名、並んでタイピングする左腕には揃ってROLEXが輝いていた。まさか男同士でペアルックでもあるまいに偶然なんだろうが。よく見る、銀でベゼルだけ黒いアレだし。

うお!俺が1、2万円の腕時計の選択で悩んでいるのに!と思ったけど、0.4秒くらいで、ああ、でも俺はそういうのいらないわ、と思い、むしろ迷い無く一番シンプルなモデルを買いました。

まあ、最近は通勤電車内とかでも特に同年代の男がどんな腕時計しているか自然と気にして見てたけど、皆さんエクスペンシヴなものを使ってらっしゃる…!ま、半分くらいは逆にそれこそGショックとかだったけど。もっとも、高級腕時計マニア?というのは、時を計るという以上の、ロマンというか何か主観的な価値を認めてのことなのだろうから、それが悪いとか無駄だとか言うつもりはないのだが、俺はやっぱそっち方向には行けないなあ。
高級メーカーの歴史や蘊蓄自体は嫌いじゃないんだけど。美容院でムック本とか読むし。ただ、俺はそれを自分で持つという気にはならない。喩えれば、メルセデスは凄いしやはり良いよな、と思うけど別に自分で買おうとは思わない、みたいな。それが高いと思わず買えるようになれば買ってもいいと思うかも知れないのだけど。そんな感じだ。


ところで、やっぱり高い腕時計とかしてるといくらかモテたりするんでしょうかね?…まあ、私はもうモテを追求する必要もないのでどうでもいいのですけどね。だから、仮に仕事が大当たりするか宝くじにあたるか、そんなことがあっても、私はROLEXを買うこともないとは思います。そうだな、その時はオメガかタグホイヤーでも買おうかな(笑)



2013年8月7日水曜日

王禅寺で子どもとマス釣り

日帰り帰省のついでに、実家近くにあるFISH ON!王禅寺に行ってみた。

と言っても、今回は俺は釣りをしてない。4歳の娘がよく家で磁石でくっつくオモチャの釣りをしているので、「今度、本物の魚釣ってみる?」てな約束をしてたのだ。

直前に気になってホームページから問い合わせたところ、保護者同伴の必要はあるがチケットは釣りをする人だけ、つまり子どもだけでもOKだそうで。

…入場するなら大人も買って下さいとか言われちゃうと、本気仕様のタックルを持ち出さざるを得ない俺が、良きパパから一人のストイックな釣り人に戻ってしまう恐れがあったのだが、それは杞憂で済んだ。よかったよかった。

さて、当日は昼間は実家で過ごし、夕方16時頃、涼しくなり、オモチャもなく、いとこもいない実家で親父はアルコールがまわり、娘が「つま…!」「つまら!(ない)…」とブツブツ呟き出したところでお暇し、釣り場へ。

メインのポンド二つは水温上昇につきお馴染みの夏季閉鎖中で、小さな池しか開いてないので本気客が少なく、混んではいない。

子どものタックルは、前日に近所の上州屋で見繕ったスペシャル仕様。


  • ロッド Shuttle 渓流 120 (SZMこと上州屋)
  • ライン レベルライン 1.2m (ダイワ)
  • ハリス 将鱗1号
  • 毛鉤 エルクヘアカディス 自作


まあ、結局ロッド以外は俺の持ち物からの拠出で。将鱗とかいつのだよ?って感じですが。

最初は鱒レンジャーでも買おうと思ってたんだが、店頭在庫がなかったのと、リールは難しいかなと。
で、その娘専用ロッドは3本継の振出で1.2m、まあ娘の身長に近いので何とか扱えるんじゃないか?なにせ、680円という価格が素晴らしい。

ま、テンカラは釣れるので、何とかなるだろと思いつつ、射程距離が2mしかないので届かないと困るなあというのが心配。

が、実際池に着いてみたら岸から1.5mくらいのところに結構魚が溜まってた。ラッキーだ。娘の言い方ならラッキーポイントだ。

結局、振り込むのは殆ど俺が手を添える形になったのだが、一応ロッドは娘に握らせて、一緒に「えい!おりゃ!よいしょ!」などと気合いを入れつつ。

あ、今お魚が食べに来たよ!とか、何か毛鉤はニセモノだってバレちゃったみたいだね、お魚も意外と頭がいいからねえ。釣れないよー、と言われれば、オモチャと違って本当の釣りはそんなすぐ釣れないんだよ、パパだって1日で1匹しか釣れなかったこともあるんだから、とか、そんな話しをしながら。

意外とすぐに釣れました。娘的にはそれでも多少待ったつもりのようだけど。やはりこういう場所でテンカラは強いなあ。
なので、俺は一人で管理釣り場で真面目にテンカラをやろうとは思わない。やるとしても気分転換程度。つまりゲーム性が足りなくなるほど、釣れる。

見事にヒットすれば、娘にロッドをまかせて自分はネット担当。「よーし、どんどん釣ろう!」と無駄に怪気炎をあげる4歳児が周囲の反感を買わないか心配になったが、そんな心の狭い人はいないよね。うん。我が娘ながら可愛い声だし。

最終的には1時間ほどで8匹釣って娘も満足。



娘は、10匹釣れたら釣り名人です!ラストチャレンジ!とか何とか言ってたが最後はバレが連続してるうちにお腹が減って蚊に刺されたのでギブアップとなった。

涼しい時期になったらまた、もうちょっとゆっくりやれるといいなと思いつつ、帰路に着く。近くのバーミヤンでラーメンを食い(俺はもうちょっと豪勢なものを食ってもよい気持ちだったのだが、娘は最近ラーメンが大好きだ)、空いている首都高で埼玉へ戻る。娘は首都高からスカイツリーの色を確認したがっていたが、C2に入る頃にはすぴーすぴーと寝息を立てて熟睡だった。

ま、最終的には小学生くらいになったら、足場のよいどこかの川にでも、ハイキングがてらで行けたらいいなと思う。…いや中学生くらいまでは一緒に来てくれないかなあ。



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埼玉古墳群—さきたま風土記の丘

曇天を見上げる丘に屹立する埴輪。…そもそも、これはただの丘ではない。遥か1500年以上もの昔、古墳時代の前方後円墳である。




………埼玉人にとっては語るまでもないドグマに過ぎないのだが、さいたま市は埼玉県内における一都市である。もちろん、こんなことは神奈川に生まれ東京を経て埼玉へと何となく転居した俄埼玉人である私だって最初から知っていた。

だが、埼玉はさいたま市を包含する埼玉県であるよりはるか以前に、さいたま市の外にある行田市埼玉であり、さいたまは「さいたま」である前に「さきたま」であったということは、つい最近まで知らなかった。きっと、生粋の埼玉人には常識に過ぎないのだろうが、私は恥ずかしながら埼玉県内に転入してから10年近く経ってようやくその事実を知った。

最近は休日も家で料理したりパウンドケーキなど焼いてみたり植物を育ててみたりと、ずいぶん可愛らしく過ごしてしまっていたので(娘が風邪引いたとか天気が悪かったとかもあった)、久々に少し一人で外に出ることにして、かつて通勤用に買って今は活躍していない原付二種のスクーターで、さいたま市南部よりおよそ50kmの埼玉へ、古墳時代のロマンを感じる散歩へと出かけた。

国道17号と16号という、これまた埼玉人の大動脈的なバイパス道路をつないで、一時間強。今回は原付なので国道だったが、東北高速道路を利用すればアクセスは極めてよい。いずれにしても、わりとあっけなく目的地に到着するが、ここでひとつ注意しておきたいことがある。…ぜひ、水田や畑、住宅地や商業地を通り抜けるバイパス路を走りながら「このあたりは真っ平らだなあ」という感想を持っておきたい。なにせ関東平野のど真ん中だ。ひたすら平地である。これは後ほど、重要な知見となる。

さて、さきたま古墳公園である。ちなみに「さきたま風土記の丘」は文化庁における風土記の丘事業での名称である。詳しくはWikipediaでどうぞ。

駐車場は広く、休日ながら十分な空きがあった。駐車場の近くには定食屋もあったし、駐車場内でやきそばなども売っていた。…私は途中のコンビニで買った菓子パンしか食ってないけど。


そして、駐車場のすぐ脇にある丘?のような雑木林。この時点で既に貴方は前方後円墳を目撃している。一説にはアポロン・ウィンドウとも呼ばれ、地球のエネルギーを止める鍵穴であるとされる遺跡だ。




そう、これも小型ながら前方後円墳である(愛宕山古墳)。歩きながらよく見れば


こんな感じの例の形をしていることがわかる。…先にも述べた通り、鍵穴型と言った方が早いか。このあたりは元は沼なので、自然に土地の形がこのように凸凹することはそうはない(と私は思う)。この土の盛り上がりは、古代人がいかなる方法にてかいかなる想いでか、せっせと積み上げたものなのだ。積んだ本人もまさかこの情報化社会と言われる時代にまでこれが残るとは想像していなかったろう。

…とは言え、勝手な想像なんだが、古代人、とくに作業者はそんなマジでは作ってなかったと思う。エジプト展とか見てもそう思うんだけど。一応、復活するとか輪廻するとか、そういう建前はあるんだろうが、「…とか何とかいう話らしいぜ?まあ給料出るなら丘くらい作るわな。丘陵だけに。」くらいのところが本当ではなかろうか。社会構造や生活水準は変わっても、人間の本質は長い歴史の中でもそう変わってはおらず、古代人だけ現代人に比べてどいつもこいつも糞真面目というのは考え難い。

そのまま歩いて他の古墳へと向かうことも出来るが、駐車場から一度道路に出て横断し、まずは埼玉県立さきたま史跡の博物館、略して博物館を目指す。

道路を渡って5分も歩かないが、その途中にも瓦塚古墳という前方後円墳がある。こちらは愛宕山より大きく、木も生えていないのでより前方後円ぶりがわかりやすい。

周囲を歩いて写真を撮っていたら、こんなベストショットが撮れた。



トンボを補食するアブ
ムシヒキアブ(虫挽虻)という仲間らしい。トンボも肉食で空中で蝶など他の昆虫を捉えて補食するわけだが、そのトンボを空中戦で制する、ある筋では「最強」と呼ばれている昆虫のようだ。

これも或いは、古墳時代からの変わらぬ景色なのだろう。…とか言って、昆虫の生息域は地域環境に大きく影響を受けるので、その頃にこの場所にこいつらが棲息していたかはわからないな。しかし、力で圧倒する強者は、より強い者に滅ぼされるという景色はきっと同じだ。


あ、古墳でしたな。




これがその瓦塚古墳。おー、確かに前方後円墳だ、という感じ。

さて、そこから博物館に向かう道すがら、移築された古民家が2棟ほどある。



茅葺き屋根と縁側が懐かしい。…いや、懐かしいのは気分だけ。錯覚。私はこんなスタイルの家には住んだことがない。幼少の頃住んでいたのは鉄筋コンクリート製の団地だったし、祖父母の家もいわゆる文化住宅的なものだった。

それでも、縁側に座って茶(持参したペットボトル)でも飲めば、それなりに「あー、ニッポンの夏だ」なんて感じるのだから人の郷愁など意外に軽薄なものだ。

さて、肝心の博物館。

なんと、偶然、本日から入館料が値上げされていた。…とは言え大人200円。まあ、高くはないか。

なにせ、国宝が見られるのだから。

 出よ、悠久の刻を超え、その姿を顕し給え!


金錯銘鉄剣!


国宝 金錯銘鉄剣
金錯銘鉄まで全部、金。すげえ。…まあ、それはさておき。これはここ埼玉古墳で発見された鉄剣なのだが、金で文字が書いてあり、その内容からこの持ち主がヤマト王権に仕えていたと読み取れるために、王権の勢力が関東に及んでいた証拠になったのだとか。たぶん。

字が、読めないものもあるが普通に読める漢字もあるので、ちょっと親近感が湧くな。実際のところ悠久なる刻の力は余りに強大だったようで、刃はボロボロだ。が、同館に展示してあった太刀と同様なのかなと推測すると、片刃の直刀だったのではと。反ってない日本刀スタイル。
ちなみに、写真は最初撮ってはいけないのかなと思っていたけど、係の人に聞いたら条件付きでOKでした。ガラスにカメラを押し付けたり、ガラス蓋にカメラを落とす、フラッシュをたく等の行為が問題ならしい。とは言え、横で見守られていると落ち着いて撮影できず一発撮りで「どうもー」と退散したのだけど。

博物館では常時臨時ともいろいろ体験学習イベントも開催しているようで、こじんまりしているが活発な印象だった。展示は少ないが、古墳時代なるものについてざっと学習できて国宝も拝めるので、200円の価値はあるだろう。

ここで知識と地図(パンフレット)を手に入れて先に進む。これが重要なポイントだ。この予習をしておくかどうかで、この先のコースで見るものが「ただの不自然な丘」に見えるか、「貴重な文化遺産」に見えるかが違って来る。そう、世界の見え方は主観、ひいては知識で決まるのだ。




奥の山古墳
おお!木立の中から望む墳墓丘。生命あってこそ陰をつくる樹々と、遮るもののない光を浴びながら死せる金字塔の、そのコントラストのなんと哲学的なことか。

…いや、後付けですけどね。いま考えただけの。


奥の山古墳の先にはほかにもいくつか古墳があり、その先で一度道路側に出ると前玉(さきたま)神社がある。



 「前玉比売神(サキタマヒメノミコト)と前玉彦命(サキタマヒコノミコト)の二柱」を祀っており、恋愛成就にご利益があるとかないとかだそうです(公式より)。

こちら、二子山古墳。かつての姿と同じく、濠に水を讃えている。ただ、水を入れているとどうしても古墳が浸食を受けてしまうようで、もうすぐ埋め立ててしまうらしい。水ありで見るなら今のうちだ。


濠の水まで再現済みなのが特徴の二子山古墳

続いては、埼玉古墳群の外れに位置する将軍山古墳。ここには、博物館の分室的資料展示室がある。…古墳の中に。



将軍山古墳展示室
置いてあるものや人は再現した模型なのだが、室は本物。なんだか普通の博物館と逆な感じ。館内は前方後円の「後円」部分の内部だが、コンクリートで補強されているので普通のビル内のよう。…とは言え、夏なのに、エアコンのせいとばかりは思えないほどいやにヒンヤリしていて、何よりどこか土臭いのが変なリアリティを醸し出している。


将軍山古墳と、その向こうの丸墓山古墳

将軍山古墳の上には埴輪(ほとんど円筒形)がずらっと並んでいる。どうやら、これが埴輪というものの正しい使い道らしい。写真の右手にちょんちょんと出っ張っているのがそうだ。

その後、


実は日本一大きな円墳、丸墓山古墳。

円墳に登ったり。6世紀前半というから、俺の乏しい歴史知識でも「大化の改新」の100年くらい前か、とわかる。そうか。麻呂っぽいファッションの時代だな。ちなみにここは、「のぼうの城」という映画で最近有名になった場所。登れば忍城(再現したもの)を見る事もでき、石田三成が陣を置いたとか何とか。


その円墳から隣の前方後円墳を臨む。
古墳が権威の象徴だとか言ってみても、大きいは大きいが大した大きさでもないだろう、とか思っていたが、今回実際に登ってみて考えを改めた。

この平野部において、この高さの造築物の上に立つと、随分と遠くまで見張らせる。ビルが無かった古代なら、もっと遥か遠くまで広く臨むことが出来たろうし、秩父の山並みや富士山も見える。これはちょっと凄いことだと思った。古代の人間は気軽に高速道路で遠くへ出かけるわけでもないし、Google Mapもないわけで。ここに登って初めて彼方の世界を目にした人びともいたのだろうから、その感動はさぞや、と。



古代蓮

公園内の池には行田での工事現場から偶然発見され目覚めたもので、放射性同位体による年代測定(たぶん)で1400年前のものと推測される種が発芽したものだとか。

でもどっかで見たことあるなあ、と思ったら後日、自宅のすぐ近くの公園の池に「古代蓮」という立て札が立ってた…。ま、県内なので株分けでもしたのだろう。






最後に比較的どうでもいい、「埼玉県名発祥の地」の石碑。いやどうでもよくない。埼玉県人にとっての金字塔、これがなければ入間県とか熊谷県か、あるいは大宮か浦和になってたか、さもなくば奇をてらってとまと県とかになってたかも知れない。さいたま、前玉、幸魂。この名前は重要である。たぶん。


これで本当に最後。公園の出入り口近くの目立たない場所に、やけにファンタジックなポエムを穿った石碑がある。


東方より光は射すと王の柩 現れて輝る一ふりの剣

まあ、稲荷山古墳の剣の話だね。



2013年7月7日日曜日

パウンドケーキを焼いたらすげえ膨らんだ

もうなんか不自然なほどに。

別に変なもんは入れてないのだが。まあ、冷めたら凹んで普通によく膨らんだ感じになった。

あんまりにもよく膨らんだので、凹まないようにとしっかり焼いてたらちょい焼き過ぎた気がしたが、外周がサクサクして美味いのでむしろ成功な感じだ。

材料も手間も簡単で、それでいてお菓子作り感は堪能出来るので、最近娘と一緒によく焼いてる。
やはり短期間で何回も作ってるとコツが掴めてくる気がする。…我ながら美味い。

2013年6月29日土曜日

ものすげえ久しぶりに朝顔を咲かせた

自宅の屋上で、垣根朝顔という種類のものを育てていた。

それが今朝初めて咲いた。初めてだけど10個くらいいっぺんに咲いて、まだ大量の蕾がある。

昨年はゴーヤを植えてたのだが、それより良い。別に自分で育てたからと言ってゴーヤが苦くなくなるもんでもなかったしな。

枝豆やらキュウリやらトマトやらも実って来てるので、朝顔眺めつつ晴天のもとで一杯ってのもいいのう。…て、朝から飲むことになっちまうのか…それも問題だな…。

2013年5月28日火曜日

古いPCにメモリを足したらすげえ快適になった






5年前くらいに一応買ったものの、普段はMacBookを使っているのでろくに使ってなかったWindows PC。最近、ちょっとデスクトップPCが使いたい事情があって動かしてみたが、遅い遅い。

古いしなあ、とか思ったものの、それにしてもこんなに遅いものか?と。何かするたびにHDDがカリカリ言っててちっとも作業が進まない。

なんつう鈍さだ・・・と思ったが、待てよ?ブラウザしか使ってないのになんでこんなHDD廻ってんの?と思い、もしや最近のブラウザはメモリをガッツリ使うから、メモリ不足なんでは?と。見てみたら512MBしか積んでないし。

とりあえず、説明書だとかはもちろんどこか行ってしまっているので、筐体に書いてある「DIMENSION C521」という名前を検索したら、4スロットあって最大4GBのメモリを搭載できるというメーカー(DELL)サイト内の情報が。よくわからないが、1スロット1GBとかそういう制約なのだろうか?

ということで、Amazonを見てみたら、1GBが2枚組でも2980円。安くなったものだ。
ちなみに、型番はIOデータの DX667 H1GX2/EC。と言っても、容量以外には「DDR2」「DIMM」というキーワード(メーカーサイトの「記憶装置」という項目にそんなことが書いてあった)を見て、そんなものかなと思っただけ。

で、頼んで置いたら翌日には届いていて、ポロンと出して、コンセント抜いて、筐体空けて、挿して、おしまい。

512MBのは外したので、2GB。起動からして早くなったし、普通に快適に動くようになりました。
危うくiMacでも買おうかなと思ってしまっていたが、3000円かからずこんな復活するとは。

メモリの増設って昔は、何万円もだしてやっと512MB拡張とかで、失敗できないから慎重に選んで震えながら抜き差しするってイメージだったけど、なんだか随分とお手軽になったものだなと感嘆した。


・・・とか言って、実際には、最初つけたら起動しなくなって(いつもは緑の電源ボタンがオレンジに点滅してうんともすんとも言わなかった)、ちきしょー!だからパソコンとか嫌いなんだよ!3000円でステーキでも食えば良かった!とかキレかけてたんだけど。

メモリを投げ捨てる前に一応、と思って、もう一回、筐体を立てたままで適当に抜き差してたのを、ちゃんと横にして、よく見てぐっと差し込んでやったら普通に起動できてご機嫌になった、というのが今の俺のステータスなのだが。

少し古いPCは、とりわけ増設をしっかりせずに買った場合はメモリが貧弱だと思うのだが、今やメモリはお安いので。そういう状態のマシンを持ってる人には、弁当2、3回分の金額で出来るメモリ増設はオススメだ。


2013年4月11日木曜日

庭の植栽

ハナニラ、花韮。

勝手に生えてきたものだが、綺麗な花なので検索して調べた。

家を建てて、狭いながら庭も出来たので綺麗にしたいものだが、いかにも整然とした感じというのは好みじゃない。

そして、基本的に何かの世話を細やかにやるのは得意じゃない。

なので、生えてきた雑草のうち、気に入ったのを残して他のを抜いてれば、そのうちそれなりに自分好みの景色になるんじゃないかと考えている。

花韮は雑草というより帰化植物で、もとは園芸品種のようなもの。こういうのは見た目もよいし強くて勝手に増えるだろうし、しかもタダ(笑)。

期待している。…シャガなんかもいいなあ。土手でも行って拾って来れないかな。

2013年1月19日土曜日

雪見酒

先日のドカ雪もだいぶ溶けたけど、まだ自宅の屋上には残っている。

今日はおでんを作ったので、少し屋上に持って上がって酒を飲んでる。

寒空、澄んだ空気の下で飲むのは美味い。愉快だ。

小さくても屋上付けて良かったなあ、と思うわ。

2013年1月13日日曜日

暇なので、20km走った

本当は、80mのタコ糸を調達したから凧揚げしたかったのだが、昨日に続きほぼ完全に無風で、これではしょうもない。

と言うことで、昼飯後は走りに行くことにした。正月は結局、3kg近く肥えたし。

いつもより早く出て時間にゆとりもあったので、いつもの5km強くらいより長く、ペースは落として10kmくらい走ろうか、なんて思ったのだが。

ペースを抑えたら快適で、天気もいいしで欲が出た。10km行ったとこでこれはハーフマラソンくらい走れるんでは?と思ってしまい、15kmを超えたらもう後には引けず、17kmあたりからはえらいしんどかったが、こんな距離は二度と走らん、と思ってしまったので、逆に頑張ってペースを維持してしまい。

ものすげえ疲れた。

結局、20kmを2時間弱。俺の日頃の運動量からしたら、そこそこ頑張ったタイムじゃないかと思う。

走りながら、フルマラソンで4時間以下は絶対無理だなと思った。

あと、やはり長時間走ると腹冷えて下痢になる。これでは大会などには出れませんよ。あんま出たくもないからいいけど。

それより、珍しいのだろうと思うのだが、走っていた近所の調整池に、オオハクチョウが来ていた。モズも見た。楽しいですな。

…脚痛い。変に関節やったりはしてないはずだが、普通に。明日はより痛くなるだろうな。ご愁傷様、俺。

2013年1月12日土曜日

グラタンが美味い

この冬はグラタンが気に入っている。

凝っている、と言うほどのことはないと思っている。ソースは缶かレトルトで済ますし。

ただ、具材はちょっと変わり種だ。

四歳になった娘は、おじさんマークのお魚と命名しているオイルサーディン。最初にグラタン作る時に、アンチョビーを買って来てくれと嫁に頼んだら間違って買って来やがったのだが、これが存外に美味かった。

で、もう今シーズン、四回くらいはオイルサーディンのグラタンを作っている。マカロニがメインだが、ポテトを入れることもある。

玉ねぎ等を炒める際に、缶詰のオイルを使うのがポイントだ。単にググったレシピだけど。

他にも、海老とほうれん草とか、蟹とアボカドとかも。

いずれにしても、食べ応えあるし美味いのに、一皿あたりのコストってせいぜいワンコインなんだよね。いや、そんな行かないか。各種オイルやパン粉まで数えても、三百円くらいじゃないか?


…こうなるともはや、外で半端なグラタンは食えんよ。本当。

2013年1月3日木曜日

凧揚げ —25年目の雪辱

毎年冬になると、子供達は凧を揚げていた。ゲイラカイトとも呼ばれる三角翼の凧が普及した頃で、凧揚げに難しい技術は不要になっていた。

とは言え、それは大人の言い様。やはり子供には難しく、実際、高く揚げる事が出来る者は珍しいとまで言わずとも少数派だったし、その少年もまた、多数派の…つまり走っている間しか凧を浮かせられない一人であった。

だが、ある年の正月が終わる頃。夕暮れの公園で独り、しつこく凧を揚げていた少年は、ふと何かの弾みに「掴んだ」。

コツを掴んだのだが、そのコツとはつまり、「風を掴む」という感覚の会得であった。

その日は、結局、安定して高く揚げるには至らなかったが、次回はきっと出来ると、少年はそう確信した。

ところが、どうした慣習か、翌日に冬休みが明けると、誰も凧揚げはしなくなるのが例年のことで、その年もその通りだった。そして翌年以降は、何故かさっぱりと凧揚げをする者がいなくなった。近所の駄菓子屋が売らなかったのか。あるいは、いたのかも知れない。少年が習い事が忙しくなったり、友人が変わり、凧揚げなどする機会を失っただけだったのかも知れない。

いずれにせよ、少年はそれ以降、凧に触れる事すらなかった。ただ時折思い出すと、俺は確か、揚げられるようになった筈だったのだと思っているが、あれは実際のところどうだったんだろう?などと、風化した曖昧な記憶を辿り、夕闇迫る公園を舞う凧の姿を浮かべるのであった。
掴んだはずの手応えは、ただ霞の中の幻のように、しかし熾のように燻っていた。

前置きが長くなったが、二十年以上振りに凧揚げをした。

子供と行きはしたが、完全にだしに使った。俺が、どうしても揚げたかった。かつて掴んだ何かを確かめたかったのだ。かくして、いつも季節もののレクリエーションアイテムが充実してると目を付けていたホームセンターで年末にカイトを入手してあったものを今日遂にテイクオフさせた。

広い芝生のある公園に妻子と出掛け、風を読んでリリース。走ったりはしない。掲げられて風をはらんだ凧は、手を放せば自ずと舞い上がる。凧の姿勢を維持するには糸のテンションが必要だが、凧が引く分にはするすると糸を出して行く。
風の具合でテンションが抜けそうになったら、糸をぐっと手繰ってやれば凧は安定を取り戻し上昇する。糸が短かくなっても、角度が付けば高度は上がるし、高度を上げれば風は増す。
糸を手繰る手は手袋をしないと指を切るくらいの引きだ。
そうこうしているうちに、遂に糸を出し切るまで揚げることに成功した。

高度が増すと、風が強くなる上に糸が風の抵抗を受けて撓み、常時一定のテンションが加わるので操作に遊びが出来て楽になる。とは言え油断は禁物で、写真を撮ろうとジーンズのポケットからiPhoneを引っ張り出そうと苦労してたら墜落したりした。

正直、和凧より揚げやすいカイト、それも俺が子供の頃より微妙に素材や設計が改善されてるようで、さらに揚げ易くなっているよう感じた。

とは言え、公園に来て凧を揚げている他の親子達は走り回って苦労している様子が多かったので、やはり俺は…あの時に何か掴んだんだと嬉しくなった。

ちなみに凧はこれ。

昔ながらの目玉模様も売ってたが、迷わずこっちをチョイスした。百円高かったが。

寒さが苦手で出渋っていた妻も娘もスゴイスゴイとハイテンションで、実に楽しい冬休みの一日でした。



最後に、言わなくていい事を敢えて言うならば、キュアサニー(オレンジの子)がイイと思います。

…うわあ。なんか、ちょっといい話書いたのに台無しにした気がする。