2010年1月14日木曜日

バイクの盗難というのは原則的に泣き寝入りなのです

…ということです。

今回の俺のケースもそうなのか、自分の納得のために考えてみよう。

まず、盗難された状況。

  • 自宅マンションの駐輪場
  • 時間は深夜、おそらく1時〜2時頃(よく思い出すと「随分早い新聞配達だな」と思った記憶が)
  • レッグカバーが残されていた。ネジはちゃんと外してあった(破壊せず)

続いて、駐輪場の立地。
  • 路地に面している
  • 路地は左に進めばバス通りにつながる。右に進めば住宅地が少し続き、あとは広大な農地。
  • 路地の人通りはごく少ない
  • 駐輪場前にはゴミ捨て小屋もあり、正面からでなければ車両は見えない
  • 正面は農地。最近に住宅地に転用され、目下基盤工事(上下水、都市ガスの配管、基礎工事などをしている)
マンションの状況の補足。
  • 駐輪場前の1階の部屋は最近、引っ越しがあり空き部屋。

警察の話では
  • ごく最近、近隣で同型車の窃盗あり。それはすぐに発見された。


さて、上記諸々を考慮すると、短絡的には次のような推察が可能だ。

  1. 状況から窃盗犯は、直結で乗り逃げしている
  2. 重要な部品を放置しており、売却目的ではなく乗り回す目的
  3. 窃盗犯は、スーパーカブ(110)を最初から狙っていた(必要な工具と方法を知っている)
  4. 窃盗犯は、この駐輪場にスーパーカブがあることを事前に知っていた

つまるところ、プロの窃盗団などではなく、度胸試しとオモチャが欲しいだけの、近所の住宅に住むか、その仲間の中高生クソヤンキー像が高い確率でイメージされる。

日常でウチの前の路地を通るような立地の家は限られている。その中のどれかの家の息子が犯人だ。サボりがちとは言え、4年は鍛えた空手の技を全力で活かし、鼻と顎と肋の骨を打ち砕いてやり尚かつ倍額で賠償させたい気分ではある。

が。

俺が通り魔やテロリストでなく社会人であるならば、「それではただの傷害事件だ」とかいうレベルの話以前に、次のようなことも考えておかねばならない。

  • 通勤、通学でバイクを見つけていたと言い切れるか?真正面の現場に出入りする若い作業員、日常的に路地を集会するガス屋石油屋ピザ屋に寿司屋、運送業者にチラシ新聞配布員、何かの巡回セールスマン。カブの所在やマンションの状況を事前に知り得た人間はいくらでもいる。いずれも近隣の人間ではあるが、ごく近所とは言えず、個人が把握できる範囲ではない。
  • そもそも、「何度も訪れている」必要はない。一度だけ通って場所を覚えていれば十分だ。しかも、その「事前に知っていたのでは」ということ自体も推測だ。
  • スーパーカブを盗んで乗り回すのは中高生、というのはありがちだが、必ずそうだと断言は出来るか?世の中には脳内が中学生レベルの社会人はいくらでもいる。
また、よしんば推測により犯人を絞り込めたとしよう。そいつが窃盗をした事実を証明するのはこちらの責任となる。警察権力も持たない俺に、どのように合法的に過去の窃盗を証明できようか。

簡単そうな手がかりは、まず放置されたであろう車体を発見することだ。車体を発見するのは並大抵ではない(つうか今日、一応近くでクソヤンキーが夜中に遊んでそうな河原やガード下は多少巡った)。

僥倖にも見つけたとしよう。張り込んだとしよう。これまた運良く、乗り捨てたヤンキーが部品取りや給油に訪れたとしよう。
バカ故にすぐ群れて、クソ故に逆恨みばかりのウジ虫どもに、リスクを犯して正面切って突撃だ。しかも傷害事件にならない範囲で立ち回りつつだ。
それでもこれまたさらに幸運なことに、取り押さえることに成功したとしよう。

ここまで、いくつの幸運を重ねたかわからないが、全部クリアしたとする。

それでも、そいつは必ずこう言い張るのだ。

「放置されているのを見て、遊ぼうと思った」

これだと、窃盗ではなく横領で、窃盗の被害者に対して賠償の責任は負わない。横領でなく窃盗であることを立証するのは、これまた嫌疑をかけている側の責任だ。そんな捜査力は個人にはない。

結局、窃盗の証明が出来なければ、横領で補導されるか逮捕されるかどうかは知らんが、バイクの原状回復はない。

それでは結局、骨折り損のくたびれ儲けというものだ。俺はバカの更生に手を貸したいなんて気持ちは鼻毛の先ほどもない。


警察は、多発するバイク盗難に対して、個別に捜査網を展開するなんてことは出来ない。しないというより、出来ないだろう。

だから唯一の希望は、盗んだバカがガス欠前に運転中に警察に捕まり足が付くか、良識ある親が息子の悪行に気づいて出頭するか(可能性はとても低いが)、そういうことがあった場合だろう。

この週末までに出なければ、もう無理だろうな…。


ちなみに、読めばわかると思うが、そういうわけで俺は腐れヤンキーは大嫌いであり、腐れヤンキーを美化した漫画ばかり乗っている青年誌も大嫌いであり、「ぬーすんだバイクで走り出すー」とか歌ってる尾崎豊も死ねばいいと思ってる。あ、もう死んでるか…。


ちなみに、バイクを盗まれたのは二度目だ。盗んだ方は度胸試しと一時の楽しみだけなのだろうが、盗まれた方はどうなのか。今回の俺などは車両価格と経済力から考えればだいぶマシな状況だ。若いうちや学生のうち、何年も必死にバイトして貯めた金でやっとバイクを買って、文字通りの「愛車」として何より大事にし、その後のバイク生活に夢を膨らましているピュアな若人もいるのだ。というか、世間のイメージは知らんが、族なんてのはバイク乗りではなくてただのゴミで、本来バイク乗りはそういう無邪気なくらいにピュアなメンズが多いんだ。だからバイク用品は子どもじみてセンスの悪いアイテムが売れるんだ。

そういう人びとを踏みにじるバイク窃盗を、「若気の至り」とか「やんちゃ」とか気楽な一言で済ますような、あるいは青春だとか複雑な家庭事情だとかで正当化するような連中は、ぜんぶまとめてクソだ。糞だ。はあ、はあ…。

…いかん。興奮して論旨がずれた。

ともかく、まず戻って来る期待は持てないし、戻って来ても元に戻してもらえる期待はさらに持てない。

因果な乗り物だ。

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