2010年1月9日土曜日

I am beautiful

俺は美しい。

この驚くべき事実に気がついてしまった。
神よ!なぜ今まで諭してくださらなかったのか!

…いや、気は触れてない。


少し前に以下のような記事をたまたま見つけた。
「2002年にデンマークでサービスを開始した「BeautifulPeople.com」 は、自分の外見に自信があり、「外見的に魅力的な人としか出会いたくない」という男女のためのエリート主義な出会い系サイトで、入会希望者は写真とプロ フィールを現メンバー(異性)に審査され、多数決で「魅力的」と認められた人のみが入会を許されるというシステムになっています。」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091112_beatifulpeople/


「出会い系サイト」と身も蓋もなく書かれているが、実際には男女の関係を意識したSNS、むしろミクシィなどと同類であり、いわゆる「出会い系サイト」とは一線を隠している。

とは言えやはりしょうもないサイトであることには間違いないと思うのだが、こんなおもしろコンセプトを見せつけられては中が見てみたくて仕方ない。

で、適当に拾った写真で潜入する手もあったのだが、それもまた興醒めだのう…と、あえてちゃんと自分の写真で登録してみたのだ。まあ…ことの発端は先日の「ドリトス塩味はうまい」で、パッケージの写真をとろうとしたら携帯が手元になくて、でもベッドから出たくなくてMacBookの内蔵カメラの存在を思い出し…という気紛れでもあるのだが。

ともかく、MacBookの内蔵カメラ+Photo Boothでセルフ撮影して、登録してみたところ、合格?したので、冒頭の話になるわけだ。そうかあ、俺って実はしかったんだな…まあ薄々気づいてはいたけどな…。



ま、実際のところ、俺はいざとなれば写真を撮るのは得意だ。今回使ったテクニックを参考までに紹介してみよう。


前提というか、撮影にあたった時の俺は:
  • 23時頃まで仕事して0時過ぎに帰宅し、疲れ切った状態
  • 当然、ヒゲ伸びてきている
  • 髪は1日の汚れでペッタリジットリ
  • パジャマ+ユニクロフリース
  • ベッドに入って身体を起こして
  • ドリトスを食いながらビールを飲んでる
といった、疲れ切ったサラリーマンを具現できるだけしたような状況だ。

が、写真を撮るにあたり、
  1. 髪はグシャグシャといじって「天然ワックス」で整え
  2. 手元にあったパジャマシャツを首にふわっと巻いてオシャレ感を出し
  3. とにかく嘘でもいいから「俺はかっこいい」と自己暗示をかけて表情を作り
    (ここで吹き出しそうになるのを堪えるのが肝要)
  4. 数枚連写で良い写真を選び
  5. iPhotoで色調を調整して肌色を良くし
  6. さらにエフェクトで画質を落としてパジャマなどのディティールが一見ばれにくいようにする
などといったステップを踏まえて絵を用意した。


これくらいやれば、ネットに1枚載せる写真程度はどうとでも…。


さて、肝心のサイトの中身だが、自分が登録時にやられたように、登録後は新規の(世界の女性)を格付けすることになる。これは一瞬面白い。…飽きるけど。

システム的には、なかなか先進的だ。美しいマルチウィンドウ風のU/IはすべてCSSでのレイヤー+Ajaxを用いて実装されているようで、ブラウザの1つのウィンドウ内に別のOSが起動したかのようだ。

だが、その品質はかなり香ばしい。

特にIE以外ではスクリプトエラーが多く、またサーバのレスポンスもイマイチで、通信が滞るとあちこちの処理が引っかかるようで挙動不審になる。やけにセッションが切れるのでもしかしたらサーバを再起動でもしているのか、ロードバランシングに問題でもあるのだろうか?
挙げ句、検索がタイムアウトしたら.NETのものらしいスタックトレースが思い切りウィンドウに出力されるという、Webアプリケーション脆弱性診断を受けたら「危険度:高(緊急に対応が必要)」とかレポートが来そうなクオリティだ。

あと、ユーザ数はそこそこいる(世界で50万人以上とか)と言っても、多くは(俺同様に)ひやかしで、ただアカウントを作っておしまいなのかなあ。という雰囲気を濃厚に感じた。写真が明らかに別人(グラビアなどの切り抜き)なことも多い。

…アイデアというかネタとしては面白いけど、まともに発展定着するにはやはり無理があるよな…。

でも、例え品質がイマイチでも、突っ走ったU/Iは参考になった気がする。うん。

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